廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その97:ナポリの太陽【画像大量】

 

 

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こんばんは、廃墟ブログのヒヤパといいます。(唐突な自己紹介)

書いていない廃墟がまだありますが、突然の空です。行った先は――


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空港の全貌がこれだけしかも改装中でお馴染み、


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駅ナカ商業施設はシャポーでもルミネでもないシャミネでお馴染み、


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21時には駅前のエスカレーターが完全停止でお馴染み、


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コンビニより道の駅のほうが多いでお馴染み、


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因幡の白兎でお馴染み、

 

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スタバはないけどすなばはあるよでお馴染み、

鳥取県です。

ちなみにいまスタバはあります。2店舗も。

 

 

*基本データ

 

場所:鳥取県鳥取市

行った日:2018/05/04

廃墟になった日:不明。2015年時点ですでに廃墟

詳しく:ラブホテルのよう。ナポリではなくて鳥取県

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*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★☆

入りやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

前置きが壮大すぎました。かなりどうでも良い情報として、廃墟ガールの半分には島根県の血が流れておりまして、鳥取県とは切っても切れない縁がございます。

 

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今回の旅のお供はしあちゃんといい、高校時代のお友達です。カメラマンを務めあげてくれました。次の記事で大活躍です。


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さてさきほど写真にありましたかなり小規模な鳥取空港から車を運転中、妖気なのか電波なのか、なにかしらを受信し脇を見、すっと車を停めます。

(廃墟ガールは目がくそ悪いくせに運転時しか眼鏡をかけず裸眼で過ごしているため、今年の目標はコンタクトレンズを作る、となっています。あと半年で作らねばなりません。)


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こちらは脇道からですが、海岸線と国道がずっと並走していて、無条件に浮かれてしまうコースの中、


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さらにこんな看板を見つけてしまったときのアドレナリン放出量といったら、計り知れません。「の太陽」は埋もれてしまっています。


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検索するとここから侵入されているブログなんかも見つかりますが、ロープの結界が貼ってあるので進みます。


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別の看板ウラオモテです。空が高くて綺麗な雲が流れます。


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見えてきました。


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(鳥取旅の相棒はボーラーハットでした。ボーラーハットでなければなりませんでした。それはまた次の記事で触れます。)


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右側部分は建物の横線に沿ってめくれあがっています。ただ外観だけではすこし世間ズレした程度の建物にしか見えないかもしれません。


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正面入口はこちらです。


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ラブホテルにしてはかなりオープンな造りですね。田舎のラブホは車庫から人目につかずチェックインできるのが主流でしょうし、こちらは飾りですかね。


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ドライブスルーを示す看板が、国道沿いに建っていたはずです。


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左にはインターホンがあります。これは音符マークのみの1番簡易的な、文字通りの呼び鈴です。これで呼ぶと100%店員さんと出くわしますし、おそらく部屋にいる別の方々にも聞こえます。それくらいのプライバシーです。


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まあ、呼び鈴の話はさておくとしても、柵もロープもないここまでのアプローチですから、廃墟フリークのみなさん以外もきっとたくさんいらっしゃっていることでしょう。なるべくしてなる、あるべくしてある、以外の、外から、横からの力のご協力あって、こんな荒れた有様でした。


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ラブホテルでこの下駄箱?? すこし学校味もあります。来て1段で土足厳禁になる造りというのも、なかなか珍しそうです。


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こちらは受付のカウンターでしょうか。ガラス張りなのが気になります。右に写る扉から、「♪」を押されたあと大きめの声を出しながらゆっくりやってくるおばさんの姿を想像しました。


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皮はただれ落ち、骨ばかりが目立ちます。すこし和風の要素も持った、独特な建築物ですね。


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この受付カウンターのスペースを中心に、客室が左右対称に並びます。右の廊下はこのような眺めでして、もうすこしで絶滅しそうなずんぐりむっくりしたテレビがうっちゃってあります。

そこに覆いかぶさる準備をしている幾本もの木が、刹那を感じます。


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そして左側の廊下です。手前でめいっぱい開かれた扉は、拡大すると黄色いラベルに「お会計窓口」と書いてあります。ここに代金を置いておくと、ギシッと廊下を軋ませておばちゃんが回収しにくる仕組みなのでしょう。下駄箱といい、原始的な仕組みが続きますね。

田舎のほうが早婚、早期出産が多い一説として、娯楽の少なさが挙げられるともいいますね。パチンコ屋とラブホテルが連なるような地域もあるほどです。どちらの建物も奇をてらったもの勝ちなところが集客にも繋がっていて、唯一無二のデザイン物件が多く、廃墟になっても見どころがあります。(cf.唯一無二のデザイン物件→その94:【お待たせしました】クイーンシャトー【元住居から徒歩3分】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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ここまで足を踏み入れられて、実は鳥取空港に着いてから30分ほどの出来事なのですが、すでに大満足の気分となっていました。

 

*おまけ

 

ナンバリングなしの記事が3つあるため、実はこの記事が100件目という事実は目をつむります。てへ。

その95:大谷石山跡地【大谷資料館】

 

 

*基本データ

 

場所:栃木県宇都宮市(宇都宮駅からバス30分)

行った日:2018/04/29

廃墟になった日:1979年資料館オープン

詳しく:古墳時代から採掘のある石山。採掘により空いた空間は軍事目的や政府の食糧保管目的、近年ではドラマや映画のロケ地として使われる。1943年には遅くとも閉山していた模様。大谷石は他の石とくらべ軽く加工がしやすい利点がある。

 

 

*評価

 

怖さ:★☆☆☆☆

寒さ:★★★★★

入りやすさ:入館料大人800円(子供400円)

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*あれこれ

 

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突然の栃木県です。

ゴールデンウィーク前半のなか日、鎌倉へ行く予定だったのですがスタンディング乗車のグリーン車両を見て1駅で引き返し、ぐんと進んだ結果ここにたどり着いたというわけです。逗子から宇都宮までなんて守備範囲が広いですね、湘南新宿ライン様は。

 

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数年前から気になっており、数人から廃墟じゃないけどここいいよ! とお勧めされており、廃墟じゃないですが閉山した大谷石採掘場だったことには変わりありませんので、その95にカウントです。(cf.廃墟じゃないけど閉山した炭鉱→その10:足尾銅山付近 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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入山する前の道には廃れさ満載のアイテムがたくさんいらっしゃいました。これは期待できます。

 

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そしてこの眺めです。この山の中は通年で約8℃と、軽井沢に次ぐ避暑地にもってこいです。がらんとした高い天井、閉所にいるはずなのにこの開放感、不思議な空間です。

 

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ゴールデンウィークによる集中する人々を余裕で受け入れてなおこの有り余るキャパシティでございます。

 

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モナカベンチもありまして、座ってみた写真とセットです。なにやらアンリ・カルティエ=ブレッソンのような決定的瞬間がバックにありますね。

 

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門が壁に沿って並ぶ世界です。

 

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さしこむ光と影が幻想的です。

 

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地下深くには水もあります。どこかの水路と繋がっているのでしょうし、ここは年々水位を上げているに違いありません。10年後には入れるエリアも底上げされている可能性すらあります。

 

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(登らなければ触ったり引っ張ったりしていいのかと屁理屈をこねても確実に怒られますね)

 

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その他、そこかしこに石切の道具や採掘の跡が溢れており、説明書きを読まずとも(読むべきです)楽しめる場所でございました。

 

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はい、引き戻されて華金しております。おつかれさまでした。

 

 

*おまけ

 

と、まずは石らしいお写真を並べてみましたが、大谷資料館がいま「キテいる」のはちょっぴり別のベクトルのようです。おまけにはB面を貼っておきます。

 

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バエております。

 

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間延びしたシルエットのツーショットやサイケデリックな青ライト、大勢で同じタイミングでジャンプした写真エトセトラエトセトラが、きっとごまんとインスタグラムなどにあがっているはずです。なかなか辺鄙な場所ですが、若者が多いように見えました。

大谷石の歴史を知り、カラフルライトに照らされた承認欲求を満たす写真が撮れ、おいしいジェラートの食べられる場所、大谷資料館です。

 

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たぶん、水色のところが若さの泉だと思います。ここにあるからパコの魔宮ツアーでは見つからないのでしょう。(100%違いますしニッチなネタですみません。cf.それでは、またお会いしましょう! たぶんね、アディオースがあるところ→

その37:ホテルハイタワー跡地 - 廃墟ガールの廃ログ)