廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その212:府中通信施設【の、周辺】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都府中市浅間町1-9-13

行った日:2019/08/18

廃墟になった日:1973年に施設の大部分を返還することが決定

詳しく:1940年設立の元旧陸軍燃料廠。戦後はアメリカ軍が管理、全盛期には4000人近い従業員が働いていたとされる。

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*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:☆☆☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

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前回(その211:旧日立航空機株式会社立川工場変電所 - 廃墟ガールの廃ログ)から移動して、かの有名な米軍基地跡地にやってまいりました。入口跡です。左下の「でん」に続くのは「わ」か「き」か、気になるところです。(cf.みんなの電話→その112:住居跡+α【鶴見線】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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奥のほうに鉄塔と住居跡のような景色が広がっています。


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土地の多くは公園や中学校に再利用されたとのことですが、残された土地はもちろん入れません。国有地です。

そして公式の情報はその94:【お待たせしました】クイーンシャトー【元住居から徒歩3分】 - 廃墟ガールの廃ログその111:根岸競馬場【廃ログ1周年なりました】 - 廃墟ガールの廃ログよろしく、調べればもっと詳しく分かりやすく書いてあるサイトがたくさんございます。あくまでもここはお散歩のメモ、周りをくそあぢー中てくてくした写真を貼り逃げしておきます。


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真夏の育ちまくる木々の合間に建物が見えます。おそらく趣深い廃れ具合なのでしょうね。


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街灯――街ではないでしょうからこの表現が適切かは分かりかねますが――も、味があります。錆びつきを除いてもクラシカルなデザインです。


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有刺鉄線と金網の向こうへは決して足を踏み入れることはできません。周りを歩いただけなのでカウントするか迷いましたけれど、有名な場所ですので、ということにしておきます。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:11

 

 

*None But Air

 

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4年間にわかながらに参戦し続けたレッドブル・エアレース、ついに先日09/07,08の千葉大会をもって終わってしまいました。(cf.昨年→その98:【砂丘モード】住居跡【鳥取市】 - 廃墟ガールの廃ログ)

最後だったのでひこうき雲の爪にして遊んできました。空と雲と飛行機とエンジン音をめいっぱいすいこむのはとても気持ちが良いです。きっとだから草薙水素さんも空の上では生きていると思えたのでしょうね。

廃墟ガールは会場である海浜幕張近くの高校に通っていました。かつて高校生特有のアンニュイさや厭世観をもって、わたしも散香で飛んでいってしまいたいな、と授業中眺めていた窓の外を、生命力溢れるレース機が爆走しているというのは、なんとも因果で皮肉で面白いものです。

来年から通過儀礼イベントのひとつがなくなってしまいました。入間の航空ショーに行くか、ほかの飛行機イベントを知っている方は是非ご一報くださいませ‥‥。

(cf.あとササクラと結婚したい→その127:なにかの枠組み【スカイレストニュー室戸を目指して】 - 廃墟ガールの廃ログその132:笠間昭和館 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

 

 

 

*おまけまんが

 

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文字情報が多すぎてもはや漫画ではない‥‥。カテゴリ「なぜか廃ログに投下される漫画のようなもの」にらくがきがいっぱい落ちています。

 

その211:旧日立航空機株式会社立川工場変電所

 

 

*基本データ

 

場所:東京都東大和市桜ヶ丘2丁目(多摩モノレール玉川上水」駅から歩ける)

行った日:2019/08/18

廃墟になった日:1993年

詳しく:1938年建設、航空機のエンジンを作っていた立川工場敷地内の変電所。近くにあった発電所から受電した電気を変電して工場内へ供給していた。1995年に東大和市の史跡に指定される。日によって変電所内一般開放もしている。

 

 

*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★★☆

 

 

*あれこれ

 

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玉川上水、といえば太宰治しか連想できないくらい、縁のない場所だなあと書き出そうとしましたら、びっくりその173:日の出ストアー - 廃墟ガールの廃ログにまるっきし同じことが書いてありました。まだまだ東大和市とのご縁は薄味のようです。

廃墟ガールはドクターマーチン過激派です。スニーカーも仕事以外のパンプスも持ち合わせておりません。何足も持っているのではなくて、他の靴を持っていないのです。最近は日の出ストアーのおまけにある黒いマーチンくんの出番が多かったのですが、この日は久々に牛の血色8ホールでした。

 


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長閑な公園にやってまいりました。この日は35℃くらいの猛暑で、じゃぶじゃぶ池と評した大きな水たまりでちびっこがじゃぶじゃぶはしゃいでおりました。


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「わたしたちもじゃぶじゃぶしてえ‥‥」「そばで見てる親御さんに通報される」などと騒ぐ今回のお供は高校のときのおともらちです。実はその43:メタボ広沢 - 廃墟ガールの廃ログを一緒にお散歩してくれました。2年ぶりの再会です。


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湿度が高く動きのない重ったるい空気がまとわりつき、不快な暑さの1日でしたが、写真ではそんなこと微塵も感じさせません。


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かわいらしい小屋のような長方形です。外階段で2階へはアクセスするようですね。


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戦火を免れいまだ建っている背景を考えると、とても保存状態が良いのかと思います。


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右端に説明が書かれた看板があり、それを撮ろうとしてシャッタを押してしまったであろう謎の1枚。突然『 バグズライフ』目線に


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確かに憩いの公園ではありますが、ボールや石を投げてはいけません。そしてあと1日ずれていれば、中まで入れたのですが(写真)、下調べをまったくしない廃墟ガール、残念です。


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壁に広がる無数の丸い跡はB29の砲撃痕なのだそうです。それでも、こうしてしっかりと残って、建っています。


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離れて横と裏を見にゆきます。送電や変電の関係でなのか、地面には明らかにオブジェではないアイテムたちが顔を覗かせていました。


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間隔も向きも規則性を見いだせず外国の墓地のような趣があります。(cf.外国人墓地その52:住居跡【横浜市】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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公式に保存されている軍事施設跡地でございました。次は近くのこれまた軍事廃墟(?)です。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:12

 

 

*おまけ

 

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本文と関連したおまけが思いつきませんでさいきん美味しかったものを貼っつけておきます。キハチの出しているフルーツポンチ瓶です。いただきものです。赤のほかにももう2色くらいあるそうです。シロップは大好きなマスカットのリキュール「MISTIA」で割りました(このMISTIAは今年3本目)。おいしゅうございました。

 

その210:住居跡【世田谷区】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都世田谷区若林5丁目(東急世田谷線「若林」駅から歩ける)

行った日:2019/08/17

廃墟になった日:2009年時点ですでに使われていなかった模様

詳しく:管理されている

2021/08/18追記、解体済。

 

 

*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

世田谷区のお散歩はどうやらお初のようです。普段、都内のお散歩は公共交通機関での移動ですのでGoogle先生で調べ、その物件の最寄り駅までまずは出発します。この物件の最寄りは東急世田谷線です。聞いたことのない路線です。いざ。

 

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行ってみてわかりましたが、こちらはなんと路面電車です。下高井戸駅から三軒茶屋駅を結ぶ路線のようです。しかもたまたま乗った車両がお猫様仕様でした。(cf.鯛仕様→その12:【ラピュタ島】友ヶ島【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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車内にもお猫様があっちゃこっちゃしたあとがありました。かわゆいです。


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混んでいなければ電車は好きです。東京の路面電車って都電荒川線しかないと勝手に思いこんでいたので、とてもご機嫌に目的地までまいります。(cf.都電荒川線沿線→その102:中華料理 東洋軒 - 廃墟ガールの廃ログその140:住居跡【都電荒川線】 - 廃墟ガールの廃ログその169:中華料理 玉竜 - 廃墟ガールの廃ログ)


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若林駅で降りまして、汗を拭きつつ日焼けを気にしつつ歩きます。降りたってからはすぐそこです。見えてまいりました。


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はい。建物の定規を使わないで書かれたようなデッサン具合よりも、周囲のアイテムたちに目を奪われてしまいます。


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(cf.斜め危ない→その41:プチホテル跡地【三ヶ根山スカイライン後編】 - 廃墟ガールの廃ログその158:本城建築事務所跡 - 廃墟ガールの廃ログ)

この写真を正面としまして、ここから左と右にそれぞれ、まわってみることにしましょう。まずは左側です。


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少し斜めになります。下のアイテムの広がりが正面だけではないことが分かるかと思います。


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シャッターは確実に周りを掃除したとしても開かないでしょう。画面左のほうに見えるメータは、コードが繋がっていません。(cf.鎧戸→その67:店舗跡(モリヤ人形店隣)【川越浪漫散策2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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じりじりとバックしてみます。裏手にさしかかります。


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上も見ておきましょう。2階は網戸がはずれ、干してあるのか雨漏りを吸収させるためかなんなのか、用途は分かりませんが布がかかっていて、いまや経年劣化によりとろけるチーズのようになっています。食べ物に例えてよいのかちょっとアレですが‥‥


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ほぼ真後ろです。積み上がる思い出の品々たちは1階部分を優に埋めつくしています。前回出オチ記事を書いていなかったら、ほんとうは袋やキャリーケース自転車タオル傘コンテナカレンダー洋服などの短い文章でも書こうと考えていましたが、それはまたいずれということにします。(cf.前回ひどかったね→■ - 廃墟ガールの廃ログ)


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さ、正面に戻りまして、お次は逆ルートです。こちらの壁面はうってかわってクリーム色を保っています。

(cf.左右ルート紹介→その157:ホワイトハウス【茨城県ひたちなか市】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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まるで真夏のような空が広がっていますね。(真夏です)


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すぐ隣は遊歩道のような小道になっていました。このコーンたちを置いたのは世田谷区でしょうか。(cf.遊歩道脇→その107:住居跡&店舗跡【豊島区】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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右ルート引きまくりまして物件の後ろまで来ました。隣のアパートの出入口までアイテムがなだれています。

おそらく背景には公と市民と所有者とさまざまな攻防戦がありそうです。単純に危険ですし、そう遠くないうちに周りだけでもなんらかの動きがあるかもしれません。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:集計中‥‥