*基本データ
場所:東京都新宿区(高田馬場駅から歩ける)
行った日:2018/01/03
廃墟になった日:2017/12月末
詳しく:留学生の日本語学校。施設老朽化、校舎拡大のため翌年1学期より市ヶ谷の新校舎へ移転。新校舎は旧校舎の1.5倍の広さがあるよう。
*評価
怖さ:★☆☆☆☆
廃れさ:★☆☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
*あれこれ
立派な校舎です。
高田馬場シリーズも一旦これで終わります。(cf.その57:ブックス高田馬場 - 廃墟ガールの廃ログ&その59:住居跡・店舗跡【新宿区】 - 廃墟ガールの廃ログ)てくてくしていますと住宅街の一辺にあるこちら、なんだか変だなと違和感があり調べてみると、新校舎に移転したてほやほや、廃墟なりたてほやほやの建物なのでした。
ここらをお散歩したのは年始でしたので、よくある休暇中の柵のかかった学校かと思いきや、なんだかアレ? となるわけです。この違和感が廃墟か現役かを分ける大事なポイントなわけです。
「解体のお知らせ」
初っ端から切り札です。これがあると確実ですので、違和感が正しいものと分かります。
「受取先のない郵便受け」
白いところにテプラかなにかで事務所名が載っていたと予想します。
「積まれるエアコン」
こういうところでミュージシャンは歌うんですよね。たまりにたまった落ち葉も良さげです。
「がらんどうロビー」
天気が良いと青空廃墟が撮れるぶん、ガラスに反射してしまうのが玉に瑕です。赤いコーンの向こうはぽっかりしておりました。
「張り巡る枯れ蔦」
老朽化いうのもうなずける廃れ具合です。蔦というより枯れ枝です。植物すら古めかしいです。
写真左、螺旋階段がかわいいです。屋上への道のようです。
柵、窓、脚立の縦と、枯れ枝の横が織り成す模様が絵画的でお気に入りの一枚です。
正面から見れば無機質さの目立つテナントビルの物寂しさが、横に曲がればひび割れと錆と蔦たちの混じり合う都会らしからぬスチームパンクさが、コーナーを曲がっていくと移り変わるテイストの違いも味わえる新参者廃墟でございます。
やはり不思議があって、2階の可愛らしい窓があいており、このあと歌いながら女の人が窓を開け、鳥やネズミさんもコーラスしそうな勢いです。
とはいえ解体の予定も迫っており、デビューしたてといえども例によって儚さも併せ持つ廃墟なのでした。
*おまけ
次あたりでお目見えできるかと思っております。