廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その91:舟付販売所跡地

 

 

*基本データ

場所:茨城県水戸市千波町

行った日:2018/04/28

廃墟になった日:不明

詳しく:その90の近くの建物。(cf.

その90:【ホラー】鈴木家跡【茨城県水戸市】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*評価

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

入りやすさ:☆☆☆☆☆

 

 

*あれこれ

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本日も茨城県水戸市は千波(せんば)町よりお送りいたします。前回の「呪われた鈴木家」からほんの一、二軒の建物を挟んだ場所です。廃墟が廃墟を呼んでいます。

 

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奥、道路側から見ますと店舗跡地が認識できます。こちらは倉庫のようなスペースと予想します。まずは右手です。

 

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ふとなんの気なしに見た場合、文字とはわからないかもしれません。インクが薄いのと、背景の錆や汚れ具合にうまくぼかされているかつての店の顔です。

「水戸地方食糧販売企業組合」の横書きはわりとわかりますが、上のお品書きは難易度がひとつ上となります。「精米押麦」「小麦粉干麺」「食料品」のお店のようです。お次は左手です。

 

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欠けたひとますより扇風機が見えました。扇風機の台数が多い家を思い出します。そして昼下がりの光の線がここぞとばかりに主張をしていて、撮影不可避で進んでいきますが、どうかご了承ください…(cf.一人一台扇風機

その76:住居跡【東京都北区】 - 廃墟ガールの廃ログ)

例によってガラス戸に反射しているシルエットは廃墟ガールのものですのでご安心ください。

 

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道路側へまわりました。

 

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後光が差していらっしゃいますのはさきほどのえんじ色の表面となります。こちらが正面ですので、かなり奥行のある建物です。入口の封鎖目的として使われている板ですらこのお姿、最終形態となってからなかなかに時間が経っていそうです。板の上の小さな横型窓がかわいく、年代の建った建築物に多い形式と気づきます。建築の分野にはこんな光の線をのうのうとブログにあげているような写真分野よりも明るくありませんで、この手法の目的などもさっぱりですが、換気などにはぴったりなのでしょうか。

 

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看板の文字は何度も書いて貼って書いてをしたような痕跡があります。この看板の部分、薄い板が大元の家の部分に四面くっついているような形らしく、経年劣化により上のほうからはがれてきていて、風に合わせてしなり、動きに合わせて音がし、写真のようにたわんでいました。

 

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風の強い日のシャッター、真夏の教室の下敷きを連想し、隣へ移ります。

 

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こちらのは増築をしたのか、えんじより新しそうです。それでも頭上の看板は文字が読めないほどかすれていますし、同じ方向の力でひっぱられ続けたビニールは張り裂け骨がのぞいています。

 

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こういう眺めがずっと続く、アーケード街なども、地方にはたくさんありそうです。

 

*おまけ

 

 ゴールデンウィークも今日で終わりです。絶望の月曜日がそろそろやってきますが、みなさま五月病にはお気をつけてお過ごしください。ちなみにこのおやすみを利用して、スターバックスセブンイレブンが最後まで存在しない県だった場所へ赴いてきました。もう少し水戸のメモが続きますので、時差つきでこちらも書けたらなと思っています。

 

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