*基本データ
行った日:2018/08/23
廃墟になった日:不明
詳しく:
ココ
*評価
怖さ:★★★★★
廃れさ:★★★☆☆
入りやすさ:豪雨
*あれこれ
日本の白地図を広げて、行ったことのない都道府県をなくし、すべての空白を埋めたいという安易な目標は誰しもがたてがちかと思われます。
かくいうわたしも例に漏れず人生をかけてチャレンジ中でして、相棒しあちゃんとともに飛行機に乗り、新たな都道府県を塗りにゆきました。(cf.しあちゃんは高校のときのお友達→その98:【砂丘モード】住居跡【鳥取市】 - 廃墟ガールの廃ログ)
飛行機の窓から見える楕円形の空はとても青くきれいなものでした。ちなみにわたしは運転するなら散香がいいです。笹倉と結婚したいです。
まず降り立ちましたのは高知県です。廃墟フリークのみなさまには有名どころ、定番中の定番、スカイレストニュー室戸を目指します。こちらは室戸岬にあるレストランや催事場跡地で独特なシルエットがその道の者たちを魅了しつづけ、なんと1978年より廃墟となって40周年とのことですので期待大です。もちろんですがいっちょまえに観光もします。
ですが、普段散々中身のある文章を書くことから逃げ写真を貼り散らしていることに定評のあるこのブログ、なぜここまで写真がないかといいますと――
ここは純度高き青の川のはずでは‥‥仁淀グレー‥‥?
ピロリロリン
ここは‥‥ちょっと読めません。どこだったかしら。
ピロリロリン
スカイレストニュー室戸のある室戸スカイラインへ繋がる、国道55号です。
ピロリロリン
だめでした。
1番短い間隔で動くワイパーでも排水はおっつかずフロントガラスは常に水中カメラ、風で横揺れする車体、は通常装備でして、移動先の各市町村で避難勧告を鳴らすiPhone、すれ違う車は避難誘導の消防車のみ、堤防から溢れ出る波しぶき、聞けばこの日15時以降の飛行機はすべて欠便だったそうです。それでも、一握の希望と意地をもってスカイラインに進入しました。枝と評していいのか、サンゴ礁のような形状の木々がぼんぼん落ちていて、魔女の住む森で夜に鳴るような風の音、渦巻く木の葉、対向車がいないのをいいことに枝を避けるためのはみ出し走行必須でした。怖かったです。折れた短い枝がレンタカーの車の下に入りガランガラン音がしました。怖かったです。わたしはこの日、羽田空港から飛行機に乗り、高知空港から室戸岬まで1.5時間かけむかい、台風CIMARONとハイタッチしてそのままトンボ帰りしたということなのです。握手会でしょうか? 17時10分の満潮までにはどうにか海沿いの国道55号を抜けられないかと、やきもきしながら運転しておりました。(cf.スカイライン→その40:パールセンター跡地【三ヶ根山スカイライン前編】 - 廃墟ガールの廃ログ&その41:プチホテル跡地【三ヶ根山スカイライン後編】 - 廃墟ガールの廃ログ)
残念極まりありませんが、安全第一です。そんな矢先帰り道で見つけたのがこの枠組みでした。
こんな破天荒な行程に文句ひとついわず付き合ってくれる優しいしあちゃん、さらに追い討ちをかけるように「ちょっと行ってくる」と車を停める廃墟ガール。最低です。
雨で画質がいつにもましてぼんやりしています。
廃墟、でいいのかどうか少し悩みますが、オブジェ化した3階建ての成れの果てでした。
駐車場で上の階が店舗、もしくは1階が店舗で上が事業所、さまざまな可能性が考えられます。
元々スカイレストニュー室戸ほど個性的なデザインではありませんが、対照的に廃墟になったことで注目されるというのが面白いですし、廃墟セカンドライフの分からないところですね。
台風とランデブーしてこの日は終わりました。というわけで爆走四国探検編、続きます。
*廃墟残
残りストック:4
*おまけ
しみわたりました。