*基本データ
行った日:2019/02/09
廃墟になった日:2010年か
詳しく:元々は京都帝国大学が管理していた中国、台湾からの留学生向け学生寮を別団体が買い取ったのち廃墟になった建物のもよう。
*評価
怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:★★☆☆☆
*あれこれ
本物の京都です。(cf.偽物→その159:ホテル京都「&」 - 廃墟ガールの廃ログ)
2月つまり真冬の京都って行ったことがなく、では、そうだ、といった軽い動機から新幹線を予約しました。(cf.前回の京都→その42:住居跡【京都府京都市】 - 廃墟ガールの廃ログ)
雪を免れた白んだ空が続く1件目、京都大学の近くにあります。むかし学園祭に行って実に面白いドラマに出てきたプラネタリウムに入ったり、時計塔を見て責任者はどこか! と問うてみたり、学食を食べにきたりしたことがありますが、近くに廃墟があるなんてその頃はつゆ知らずでございました。
柵があって入れませんけれど、外から眺めていたってなかなかの大きさです。学生寮の背景も手伝って、この柵の中だけ軍艦島のように組織だった退廃世界が広がっているのかとも思えてしまいます。
別にここはあとから増築したり改築したりしたんではなく、はじめからこの構造と知っていても、はみ出した外階段や不規則な高低差を持ったL字型を見るとわくわくするものがあります。
(cf.ここだけ見ると似ている→その73:うずしお観光ビル - 廃墟ガールの廃ログ)
入ってはいけません。が、飲み会後の大学生やYouTuberサークル(そんなものがあるのか知りませんが)の大学生がお邪魔した事件があったのかもしれません。(cf.ダメ絶対→■ - 廃墟ガールの廃ログ)
柵の中はひとつの世界が広がっていそうです。見られるのはここまでです。
ぐるりとまわって別角度から見られる道に入りました。別の学生マンションが乱立する中、これは存在感があります。もっとも使われていない建物がもっとも目立つのは皮肉な話です。
何度も書いていますが電線や電柱は正義ですね。加えて曇り空と廃墟のオプションもつけ、大奮発です。冬のボーナスも入りましたしね。(?)
こちらもきちんと柵で世界が封じられています。
窓や扉、青かったり黒かったり茶色かったりして、見ていて飽きません。(cf.窓の個性→その48:住居跡【板橋区】 - 廃墟ガールの廃ログやその154:廃アパート【練馬区】 - 廃墟ガールの廃ログ)
この日関東では雪が降るかも、と予報された寒い日でしたが、京都は思ったほど寒くはありませんでした。一発目に乗った市バスが電柱にミラーをぶつけて強制降車するなどからはじまる真冬京都、少し続きます。
*廃墟残
残りストック:5
*おまけ
住んでいたことのある茨城には1年に2~3回行っているとしたら、なんだかんだで京都には2~3年に1度は来ています。以前このブログ内のどこかの記事にも書いたかもしれませんが、彫刻や植物園など圧倒的なものに畏怖してしまう習性の変形として、夜の鴨川デルタにある亀型の飛び石恐怖症を患っておりまして、こんかいは幸いにして曇天とはいえ日中のお邪魔となったため症状は出ずに亀さんと戯れることができました。