廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その38:TSUTAYA市川大野店跡地

 

 

*基本データ


場所:千葉県市川市(市川大野駅から歩ける、少し遠い)
行った日:2017/11/04
廃墟になった日:2016/03/13
詳しく:

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ココ

※追記‥‥解体済。(2019/01/14更新)&セブンイレブンになりました。(2019/08/15更新)


 
*評価


怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★☆☆☆☆
入りやすさ:★☆☆☆☆(駐車場まで)
 


*あれこれ

 

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今回、珍しく撮影がとなりました。

青空の下の廃墟を撮れればベストなんですが、到着が遅くなってしまいこんなショットが続きます。何も写っていないとは思いますが、こういうホラーじみた雰囲気が苦手なかたはお引き返しいただけますと幸いでございます

 

にしても「ホラー映画はOK肝試しはNG」というスタンスだったのですが‥‥真っ暗で狭い水路を自転車でずんずん進んだりしているうち、(その5:日立の廃団地http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/07/23/125649)何食わぬ顔で街灯が反射するガラス戸に近づきiPhoneバシャバシャやるようになってしまいました。耐性ついたのでしょうか。

 

いずれにせよ、閉店の知らせを聞き最寄りの娯楽施設が自転車を30分こがないとないような片田舎ではまさに憩いの場であったTSUTAYAを失った悲嘆の声をあげた近隣住民(わたしのことです)の次はコンビニか、ゲオか、焼肉屋か居酒屋か何が建つのかあれこれ予想する淡い楽しみも虚しく、閉店から1年半経つ現在もなお、Tカードの色合いを保ったまま劣化の日々を辿っているわけです。

 

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周りはマンションが多く、需要的には申し分ないと思うのですが‥‥なにが理由だったのでしょうか。

 

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昔はこのガラス戸のところに、セブンティーンアイスの自販機や、1000円自販機なども設置されていました。

 

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虚無が続いています。

 

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買取は一足先に終了していました。こんなに狭い間隔で貼らなくてもいいんじゃないかなと思います。

貼っつけられた紙きれが1年半もそのままの状態で遺っているのはなかなかそそられるものがありますね。

 

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裏手にまわりまして駐車スペースです。鎖があって車での侵入はできません。

 

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正面入口のドアです。ガムテープで補強されているのが暗がりの中分かります。閉鎖前もひび割れえいたか、閉鎖してからだったか忘れましたが、施設老朽化も閉鎖の理由のひとつになりそうな塩梅です。

 

一体全体、ここはなにに生まれ変わるのか、まだまだ見守りたい場所でございます。

 


*おまけ

 

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わたしが1番お気に入りの「落下の王国」を借りたのも、空の境界シリーズで巴くんらぶになったのも、SHERLOCKシリーズでマーティン・フリーマンにわーきゃーしたのも、ここがあったからこそできたことです。

 

 

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 思い出深いですね。

 

その37:ホテルハイタワー跡地

 

 

*基本データ


場所:アメリカンウォーターフロント
行った日:2017/11/03
廃墟になった日:1899/12/31
詳しく:大富豪で探検家、ハリソン・ハイタワー3世の経営していたホテル。彼の謎の失踪により、ホテルは閉鎖となったが、のちニューヨーク市保存協会によって管理され、廃ホテルの中をツアー客参加者として入ることができる。
Rajah's Poolの画像追加。2019/02/08 

 


*評価


怖さ:★☆☆☆☆(暗闇の中を急上昇・急降下します。苦手な方は満点評価になるかと思われます)
廃れさ:★★★★☆
入りやすさ:★★☆☆☆(この日は最長220分待ちでした)
 


*あれこれ

 

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来ましたよ。晴れです。

冒険とイマジネーションの海には、1900年代のアメリカの街並みが続くエリアがあります。地下鉄や銀行、ブロードウェイの劇場、鉄道、クラシックカー、洋服に身を包んだ紳士淑女が行き交う賑やかな街ですが、誰もが背後にそびえ立つ黒い影には一切触れず、話題にもしないのです。

 

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(鉄道の入口です。余談ですがわたしはここのキャストさんの制服が1番好みです。)

 

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時は1912年(唐突に)

1899年の大晦日に、アフリカの秘境で手に入れた木製の偶像を残し謎の失踪を遂げた、大富豪で探検家、収集癖のあるハリソン・ハイタワー3世がオーナーを務める「ホテルハイタワー」は、オーナーの失踪に合わせて閉鎖、廃墟と化していました。

 

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がしかし、「ニューヨーク市保存協会」の名のもと、建造物としてホテルは現状を保護・修復・管理され、中を見学できるようになったのです。

 

(cf.大富豪で探検家→その10:http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/07/31/213034)

 

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入口掲示板は当時の、オーナー失踪に関する記事で溢れています。

 

廃墟ガールとしては、参加しない選択肢はありません。意を決して不気味なホテルの中へいざ、足を踏み入れます。

 

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薄暗い入口をくぐりますと、早速、ホテルフロントが大きくお迎えしてくれます。中も照明がぼんやりしていて薄暗いです。釣り下がった灯り、高い天井、クラシカルな装飾が見てとれますが、どれも古ぼけています。

 

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営業停止してから約15年もの歳月が経っておりますので、バックに大きな機関があるとしても、その廃れさは普遍のものとなっています。埃や蜘蛛の巣がはびこり、草木は枯れています。

 

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むしろ、この絶妙な状態を切り取ってしまったことに協会の偉大さを感じたほうがいいかのようです。

 

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少しぶれてしまいましたが、暖炉の柵には「高塔(ハイタワー)」の文字があります。

 

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フロント奥にはレストランもあります。営業していた当時は紳士淑女のみなさまが舌鼓を打っていたことでしょう。

 

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ツアー中、残念ながらハリソン・ハイタワー3世の書斎や秘密の倉庫、業務用エレベーターは撮影禁止となっており、次に写真の撮れる機会が訪れるのはプール(の跡地を改造した、お土産やグッズ売り場)となります。先程の西洋らしい造りとはかわり、ここは少しインド他東洋っぽさがあります。

マッサージやギムナジウム(子供を預かってくれるのでしょうか?)がプールサイドに隣接しているようです。

 

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こちらは‥‥ミストサウナ? なんの部屋でしょうか。

 

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当時のホテルハイタワーの栄華や3世の収集コレクションを知ることができ、大満足のツアーとなっています。業務用エレベーターではちょっとしたハプニングが起きたり、みんな大好きシリキ・ウトゥンドゥにも会えますので、気になる方は是非! 行ってみてください。

 


*おまけ

 

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ええと‥‥大真面目です。

考えたこともなかったのですが、タワーオブテラーは廃墟なのです。

ほんとうはフロントのカウンターも写真に収める予定でしたが、魔法のチケットでしか乗れなかったため、撮れませんでした‥‥反省点が残ります。スタンバイで4時間弱待つのはさすがにできませんでした‥‥。スタンバイで並べれば、客室の鍵が入れられた棚や宿泊客帳簿のほうも見られたんですけれどね‥‥。

この記事をここまで読んでくださったみなさんは、読んでいないみなさんよりほんの少しだけこの廃ホテルについて詳しくなりましたので、次ディズニーシーに行く際には、「これって廃墟なんだなあ、いま1912年設定なんだなあ」と夢の国にもっとも似つかない「廃墟」というものについて、思いを馳せてみてください。

 

いやー、混んでいました。ちなみに本記事は「廃墟としてのタワーオブテラー」を書いたまでですので、「アトラクションとしてのタワーオブテラー」は全然違います。わたしは絶叫系が大好物ですので、ここ入ったら終始笑い転げております。ホットワインを嗜んでからのセンターオブジアースなど、たいそう盛り上がりました。(お酒を飲みながらアトラクションに並ぶことはできませんし、体調を崩しても自己責任ですので、どうぞお気をつけください)

 

ランドも好きです。

 

その36:千駄谷住宅跡地【渋谷区】

 

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今回の探索で1番好きなショットです。奥まで続くアングルが不気味さを出してます。

 

 

*基本データ


場所:東京都渋谷区(新宿駅から歩ける)
行った日:2017/10/28
廃墟になった日:不明だがさほど古くなさそう
詳しく:

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ココ。6棟から成る。

2023/8/18追記……2023/7/29再訪分写真追加。
 


*評価


怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★☆☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
 


*あれこれ

 

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住所は渋谷区、地名は代々木、駅は新宿、名前は千駄ヶ谷、果たしてその実態は‥‥? 6棟からなる団地です。(千葉県民混乱しています)

 

廃団地といえばその8(http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/07/28/213024)池島、そしてその5(http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/07/23/125649)の日立やその4(http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/07/22/182634)の水戸でもお馴染みでございます。関連記事にも出てそうですがURLも載っけておきます。

(昔むかし前略プロフリアルタイムがはやったときHTML的なものをいじくって遊んでいたときもありましたが今じゃさっぱりなので、URL羅列でご容赦ください‥‥)

 

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左右3棟ずつ、結構な範囲で廃墟化しているここ一帯を往来しながらカシャカシャiPhoneを鳴らし不審者ぶりを発揮してしまいましたが、楽しいひとときを過ごしました。

 

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こちらは4号棟です。残念ながら柵が入念に貼ってあり中には一歩も進めません。

 

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4の向かい、1号棟です。掲示板は貼り紙がまだしてあります。

 

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こちらは5号棟です。右手奥に錆びついた鉄の塊が見えるかと思います。

 

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さきほど貼っつけた団地群と大きく違うのが、ここ、敷地内に公園があるのです。「*基本データ」で載せた場所を示した地図の丸くりぬきにも、6棟の横道路側に、小分けにされた緑色が確認できます。

サイレントヒルの裏世界のような色合いの遊具が鎮座しているのです。

 

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2の横5号棟には、滑り台です。滑らなそうです。

 

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そして3号棟まできました。

 

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3号棟には鉄棒とブランコがありました。さすがにブランコは枠組みのみでしたが、もし鉄の鎖と板がくっついていたら深夜ひとりでに揺れる都市伝説の現場となりそうです。(ならないです)

 

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こうして見ると外壁やベランダ柵はわりと新しめで、廃れさは公園ほどありません。

 

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もう少し時期がずれていたら廃墟でない、生活の匂いたちこめる団地が、もしくはここまで針金が張り巡らされていない中まで踏みこめる廃墟があったかもしれません。

ただ、金網から除く錆きった遊具を眺めながら行き来するだけでも、かなりおなかいっぱいになりました。

 

2023/8/18追記……2023/7/29再訪分。

 

 


*おまけ

 

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まあ、なんですけどね。

うまくいけば、つぎの記事は冒険とイマジネーションの海からお送りいたしますが、それでも雨です。梅雨よりも雨降ってますね、最近。