廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その379: 博物館動物園駅

 

 

*基本データ

 

場所:東京都台東区上野公園13-23

行った日:2021/09/12

廃墟になった日:2004/04/01

詳しく:1933年12月に開業した京成電鉄の駅舎跡。乗客の減少により営業廃止。上野公園や動物園、東京音樂學校などの最寄り駅として使われた。東京都選定歴史的建造物に選ばれている。

 


*評価

 

怖さ:★☆☆☆☆

廃れさ:★☆☆☆☆

見つけやすさ:★★★★★

 


*あれこれ

 

最近は暗渠を阿呆みたいに歩いていますが、もともと歩くのは嫌いではありません。いまいる場所から次の目的地へ徒歩のみで向かう場合に何分までなら許容できるか、「よし歩くか」となるか、人それぞれかと思われますけれど、だいたい~15分くらいまでが一般的でしょうか。たとえばGoogle先生が「徒歩22分」と予測してくれているとして、どなたかひとといるなら「んーちょっと微妙ですね、電車/バスに乗りましょうか」などとなりますが、もしひとりまたは歩くのが苦ではないひとといるなら歩く一択です。たぶん~40分くらいまでは一択です。1時間近くなのであれば現在時刻やあとの予定と要相談です。もちろん片道2時間超えの場所にわざわざ散歩しに行くような人間ですので、ぜんぜん参考にならないデータです。(cf.片道徒歩40分→その239:コンクリート桟橋【異世界能古島③】 - 廃墟ガールの廃ログ)(cf.片道徒歩2時間超え→その366:金尾展望台 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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前置きが長すぎました。とにかく歩くのは健康に良いはずというお話です。この日は日暮里にいました。まずはこちらから。


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このブログにもっとも詳しい読者は間違いなくわたし自身です。ので、このアングルにはとても覚えがあります。その143:住居跡【荒川区】 - 廃墟ガールの廃ログの再訪です。絶対取り壊されているだろうと思っていましたが道路への進入ができなくなっているもののなんとご健在でした。


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本命はこちらです。突然時間が経過して夜になりました


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素敵なデザインです。この辺の景色になじんでいます。当時はたいそうおハイソな駅舎だったのでしょう。


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3方向から出入りできる構造だったそうです。中まで入れるツアーもあるそうで、タイミングが合えば行ってみたいと思いました。(cf.こちらも→その211:旧日立航空機株式会社立川工場変電所 - 廃墟ガールの廃ログ)


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撮られていました。


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こちらを撮っていたときだと思われます。達筆です。


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駅舎は全体的にレトロでクラシカルなお姿をしておりたいへん大好物だったので眼福でしたが、この扉に刻んであるモチーフが何度議論を重ねてもてんで分からなかったのが1番ポイントと思われます。おそらく、上野動物園や美術館かな……?? というものの手がかりはありましたが確証までは得ておりません。調べろよって話ですけどそこは謎のまま大喜利したのが面白いのでこのままにしておきます。


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最後はこちら、画面を明るくすると見上げるアングルのスカイツリーが浮き出ます。上野から浅草、そしてスカイツリーは歩いていけます。「よし歩くか」です。

 

 

*おまけ

 

おまけは散歩の収穫置き場です。

 

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まずは移動2連チャンです。井戸子さん(地図子さん。id:chizuchizuko)の影響で井戸を見つけると問答無用で撮影するようになってきました。


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素晴らしきトマソンです。


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ライトアップされたお地蔵さんたちを撮影しましたが、夜の撮影は難しいですね。

 

その378:【画像大量】住居跡?【岳南鉄道】

 

 

*基本データ

 

場所:静岡県沼津市西浦久料(にしうらくりょう)

行った日:2021/08

廃墟になった日:不明

詳しく:県道17号線(沼津土肥線)沿い、若松海水浴場近くに位置する。沼津駅からはバスで63駅。

 


*評価

 

怖さ:★☆☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★☆☆☆

 


*あれこれ

 

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まずは廃墟ではございません。海辺にひっそりと停まるバスです。


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元は横浜の商業施設の中で営まれていた廃バスバーなのだそうです。その後オーナーが変わり紆余曲折を経て、ここにたどり着いたのだそうです。廃バスバー、なんてわたし好みなのでしょう。


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冷房はございませんが、ずいぶんと粋な扇風機を出してくださいました。TOSHIBAの文字ですらレトロ調です。(cf.National→その67:店舗跡(モリヤ人形店隣)【川越浪漫散策2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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行った時期には完全予約制、酒類提供はありませんでしたが、そんなことはどうでも良くなるくらいに良い場所でした。黄昏時や夜に行ったらまた違う最高が待っているのでしょう。


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裏手の海に出ました。フナムシがいすぎて水に入るのはやめておきました。


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この海のすぐ向かいはくねくね道で、その向かいにぽつねんと廃墟がございます。


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広さ的に住居ではなくて倉庫とか作業所なんかかもしれません。蔦でデコられています。バスの店員さんにもお聞きしましたが、かなり長い間このままの建物とのことでした。


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屋根もドアも歯抜けです。写真では写せませんでしたけどドアの向こうも風通し良好になっています。


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ガラスの向こうはフレンドショップにいはり案件です。(cf.その61:フレンドショップにいはり - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*おまけ

 

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そのあとはおともらちに教えてもらった注文も商品もすべて東海道になぞらえた水流から流れてくるのを見たり、


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低くて長くて暗い連絡通路を歩いたりして、日の暮れるのを待ちます。(cf.ここも夜間婦女子の一人歩きは危険→その5:廃団地【茨城県日立市】+α - 廃墟ガールの廃ログ)


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これは暗くて細くて一本道のトンネルで夜間は怖いですよという意味なのか、壁画的に怖いですよという意味なのか、ちょっとわたしには分かりません。


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いまさらですが今回のおともの紫芋ちゃん(中学の同級生)は去年一緒に行った廃線ウォークのTシャツ、廃墟ガールは飛行機柄のシャツで参戦しています。(cf.その310:【画像大量】信越本線新線横川~軽井沢間【廃線ウォーク】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*暗くなってきました

 

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そう、この日はバスや電車や乗り物に乗ることが多かったため、乗り物に関連したドレスコードがあったのです。(cf.食いもんを耳にくっつけるドレスコードその348:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【曳舟井戸戦争後編】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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空が赤くなり、青くなり、黒くなってから、鋭く光る、パイプ、バルブ、柱、階段、タンク、塔、電線、それぞれへの反射と、そうでない部分のコントラストが、ガタンゴトンの音とともに現れて、すぐに過ぎてゆきます。異世界でなくてなんだというのでしょう。


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電車を眺めたり、普段と違う明かりの消えた電車内を眺めたりするのを楽しむのも良し、何回か現れる工場地帯の間を縫う景色を堪能するのも良し、楽しみ方はたくさんあるように思えました。わたしは専ら工場夜景をたいそう美味しくいただきました。岳南鉄道の前知識ゼロだった(ヒヤパちゃんこれ好きそうだねというおともらちのお勧めの言葉のみでやってきた)ため、なんなら「工場地帯専用の路線」と勘違いしていたほどです。ぜんぜん違いますが、そう勘違いできるほどの最高な写真たちを置いておきます。


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廃バスも、そのお向かいさん廃墟も、どんぶらこレストランも、細長通路も、もちろん工場夜景鉄道も、この日摂取したものはすべて素晴らしかったです。両手を合わせて、ごちそうさまでした。

その377:【暗渠ハンター】青山北町アパート【笄川】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都港区北青山3丁目4

行った日:2021/09/01

廃墟になった日:2006年以降に立ち退き開始

詳しく:

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これ。1957年から1968年にかけて建設された都営住宅跡地。4階から5階建てアパート25棟、間取りは2DKから3DK。再開発工事が行われている。

 


*評価

 

怖さ:★★★★★★★★★(暗いだけではなく周りが怖い)

廃れさ:★★★★★(暗いからそう見える)

見つけやすさ:★☆☆☆☆(暗いから見つけにくい)

 


*あれこれ

 

タイトルが【暗渠ハンター】から始まるときはだいたい歩いているのが夜なので画質が限界です。暗渠を歩いて歩いてただ歩くだけのハンター活動をしております。お供はハンター仲間のバックパーマーズさん(ユニット名)のひとりです。詳しくはカテゴリ「暗渠」参照です。では本日もいざ。

 

吉野川(よしの)

 

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道がなくてもDEAD ENDではないとは思うのですけど。引き返して別の道にゆけばよいのでは。

 

薬園坂支流(やくえんざか)

 

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この坂もまた、全力で走りたくなる坂である。(cf.その289:店舗跡【バトンまわします】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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その353:【暗渠ハンター】住居跡【六畝川】 - 廃墟ガールの廃ログで見たAmong Usの蝶々バージョンです。蝶々がiCloudを目指す仕様。(そんなことはありません)

 

笄川(こうがい)

 

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この鳥居に竹冠がついたような漢字ひと文字で「こうがい」って読むのかっくいいです。しかし暗渠はすげー広い。幅広。車道。


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終わりのほうはパラダイスでとても良かったです。階段。くねる細道。高い壁。高所ドア。高い管。その374:【暗渠ハンター】廃アパート【代々木川】 - 廃墟ガールの廃ログの近くに合流して、なんと渋谷川水系踏破完了です。なんたるハイペース。

 

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廃墟始まります。渋谷川水系を制しまして移動中、地図担当のバックパーマーズさんのひとりが「面白そうなところがある」と寄り道した場所がなんと廃墟でした。廃団地です。


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バックパーマーズさんのひとりさん()はもしかしたら任意の場所に廃団地を召喚できるのかもしれません。


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しかし近づくと「?!」となります。たくさんの顔が団地を囲っているのです。これが廃団地周りを会場とした展示会の展示物だと知るのはけっこう終盤で、怖かったです。わたしは暗い中の彫刻や大木恐怖症なのですがそれに通じるものがあり、ちゃんと怖かったです。


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団地、団地、団地です。X01号室とX02号室、X03号室とX04号室というふうに、隣り合う2部屋ごとに使う階段が分かれています。まさに団地の風貌です。


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しかもおびただしい号棟数あります。カーテンのかかっていない明かりのつかない窓の羅列と、モノクロ顔面の囲いが続きます。東京の中心地ではないみたいです。


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16と15号棟だけフォントが違っていました。


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敷地内に植わる木がアクセントです。


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14号棟は踊り場のような空間つき物件でした。フォントは細長でシュッとしています。いや圧巻でした。ゆっくりじっくり上を向きながら一周しました。

 

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団地を見終わってほくほくで歩いていたら出くわしましためちゃめちゃ怖かったです。叫びました。絶叫です。死を覚悟しました。

 

 

*おまけ

 

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その369:【暗渠ハンター】鮨&ヘアーサロン【初台川】 - 廃墟ガールの廃ログでもその375:【暗渠ハンター】商店跡【夏休みの宿題・絵日記編】 - 廃墟ガールの廃ログでも見たカエルがまたいました。なんだか最近の公園はカエルづいています。流行っているのでしょうか?


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ばいばい菌。

 

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これはいつか別のどこかで見かけた公園の遊具です。なんのコンセプトなのかは微塵も分かりません。が、右下に注目します。


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?!?! GAME TIMEとあります。これは和泉川にある最高にツッコミどころ満載のあの遊具(その368:【暗渠ハンター】社宅跡?【井草川】 - 廃墟ガールの廃ログ下部)

の仲間はないですか?! あの遊具はPHONE TIMEです。ここは東京ではありません。都道府県の境を越えてこんな絶妙に香ばしい遊具が見つかるなんて奇跡に近いです。この日は暗渠ハンター活動はしていませんでしたけど隣にバックパーマーズさんがいて、「GAME TIMEって書いてある!!!!」と叫んでらっしゃいました。たぶん近所迷惑です。


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〆は狂気ぶたちゃんです。