*基本データ
行った日:2018/08/18
廃墟になった日:2014年あたりか
詳しく:国道139号線(富士パノラマライン)沿いにある。この国道は名前の通り富士山脇を走り、富士急ハイランドや鳴沢氷穴、ホラースポットのド定番西湖も結ぶ。ちなみに西湖(さいこ)には「西湖最高さあ行こう」というキャッチコピーがあるとか、ないとか。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★★☆
入りやすさ:★★☆☆☆(中には入れません)
*あれこれ
空が高かった。
さて、この日の狙いは廃墟にはなかった。新宿から河口湖インターまで、渋滞や事故で片道4時間。仕事や結婚や子育てや、きっと話すことはたくさんあって、喫茶店や居酒屋でゆっくりとした流れでもって、いままでやこれからを話して聞いて、スッキリする、いわゆる同世代の女性がする付き合い、ではなく、一切なく、4時間のうち300分くらいは汚く笑い散らしていて、残りの200分くらいは大声で喚いていて、ハンドルから両手が消えて笑い泣きの合いの手を入れていたり、マスカラやアイシャドウを涙で溶かして頬に流したり、つきあいが当時からまったく変わっていない、中身のない身内での大騒ぎが大好物な集団の遠足。
そんな道中ですべての運転がわたしだった。本来の目的は鳴沢氷穴。渋滞疲れを解消すべく運転手の特権乱用により、途中停車した結果がこの写真たちだ。ちなみに帰りは事故が起き高速道路内で完全に止まってしまった。80キロ推奨の道路で0km/hというのはなかなか違和感がある。エレクトリカルパレードを流し、「スタンバイでスプラッシュマウンテンに並んでいたらちょうどエレクトリカルパレードが始まり運良く外にいる時にパレードを見られた」ごっこをしてテンションを無理くりあげた。イルミネーション、ちょっと赤が多いけれど。ブレーキランプの赤。すべて。
(cf.その37:ホテルハイタワー跡地 - 廃墟ガールの廃ログ)
鳴沢氷穴はかなり涼しかった。氷穴内は0℃だそうだ。大人気でチケット購入から氷穴までがひと続きの列になっていて、ずっと数珠のうちのひとつぶだった。着用義務のあるヘルメットで工事現場の注意喚起ポスター風写真を撮って遊んだり、若さの泉を探したり、車から飛び出しても相変わらずだった。
(cf.その95:大谷石山跡地【大谷資料館】 - 廃墟ガールの廃ログ)
これから晴れの富士山の下の廃墟を載せようと思うけど、高い空と誰かが筆で叩いたような雲、このあまりにあっけらかんとした風景により、力強く生きなければとか、悩みなんてちっぽけとか、良いリフレッシュになったとか、ちょっと前向きなテーマ性をもった終わり、にはならず、一切ならず、結局わいわいがやがやして、痛めた腹筋と喉と笑い泣きの涙で落ちたドロドロの顔面だけが残る。悩むのならひとりでもできるけれど、笑うのはひとりでは難しい。どうせ貴重な人生の時間を調整して共有してくれるひとが目の前にいるのであれば、楽しく過ごしたいと思う。楽しければ、それでいいかなと思う。そうして中身のないくだらないやりとりが積み上がっていく。SNOWでも加工アプリでもない、だらしなく口を開けて爆笑している顔面の写真が積み上がっていく。いまはそれでもいいかな、と思う。とかね、書いておけば少しはまとまる?
かわいい
ひば
り
イ?
イブイン
あとスペシャル群としてiPhoneではなくカメラで撮ってもらった。きれい。ありがとううふふ。
海でやれや。
*廃墟残
残りストック:5