廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その157:ホワイトハウス【茨城県ひたちなか市】

 

 

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田と空の二分割された景色がもうすこし続きます。

 

 

*基本データ

 

場所:茨城県ひたちなか市田彦(たびこ)

行った日:2018/01/13

廃墟になった日:2004年には廃墟だった模様

詳しく:新潟のホワイトハウス、千葉のホワイトハウスと並び日本三大ホワイトハウス(?)として知られる。どこも心霊スポットとして有名で、こちらのホワイトハウスは一家惨殺事件が起き2階にランドセルの少女の姿が見える噂あり。火災で焼けておりいまにも倒れそうな状態。

 

 

*評価

 

怖さ:★★★★☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★☆☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

茨城県内で黒廃墟と対をなす白廃墟です。ノスタルジィの在り処より肝試しで有名のようでした。

(cf.黒→その14:ブラックマンション 【茨城県笠間市】 - 廃墟ガールの廃ログ)ホワイトハウスとブラックマンションって女の子2人1組の敵で出てきそうですよね。ルキノキちゃんのような。

 

 

場所としては前回の那珂市のまたひとつ上、那珂と日立の間のひたちなかです。じりじりと北上しております。

(cf.那珂→http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2019/01/17/232550)

 

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地図も丸く切り抜いたのでせっかくですから貼っておきます。*基本データの事細かっぷりは心霊スポットとしての側面が大きく、データが豊富に検出できたためです。(cf.有名だと情報豊富→その94:【お待たせしました】クイーンシャトー【元住居から徒歩3分】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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手袋をつけた紳士なおててが指す緑の塊へ向かいます。その156に引き続き長閑代表といった景色です。犬の散歩をする方、ジョギングをする方とすれ違います。世間では3連休の中日、家で体力を持て余しているちびっこの体力を削るべくお出かけ準備をしている車の前のお父さんを横目にします。


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なんて平和と思える写真なのでしょう。しかし、細い水路に沿って緑がひとかたまりあり、景観に配慮して自然が空気を読んだのか、鬱蒼とすべく周りを囲ませた廃墟の力かなんなのか、想像に留まりますが、なんらかの意図があるようにここだけが森となっています。


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左右見てみることにし、まずは水路コースの左を攻めました。

 

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ホワイトハウスを守る木々は四季に則りその色を落としつつも、思い思いの方向に伸びていまして、水路コースはほぼほぼ建物の姿が確認できません。若干青空がところどころに抜かれている、穴あきの壁が見えるだけです。好きなものは最後にとっておくたちですので、はじめに左を選んで良かったと思うことにしました。さて右の畦道コースはいかがなものでしょうか?

 

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木々が間隔をあけているところがあり、メインかは分かりませんが入口だったのでしょうか。こちらには入らず脇をゆきます。

 

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見えてまいりました。2階建ての家屋です。


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こんな晴れた空の下なのにこの周辺だけなんだか薄暗く、木々に隠れていて、しかも左コースがアレですしそこまで外からは見えないのだろうなと高を括っていたところでしたので、はっと息を呑みました。

 

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壁のブロックひとつひとつの危うさ、デザインとジャンルづけするにはあまりにも狙いのないランダムな歯抜け、家の中まではしりまわる蔦たち――ひと眺めするだけで、鳥肌がたちました。


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1箇所、家屋の中が見える場所があります。もしかしたら数多肝試しとしてこちらにやってきた先人の、何度も繰り返される動作によってこじ開けられたスポットなのかもしれません。


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さっき通った反対側の光が見渡せます。暗かったですが焦げた階段や壁などがありました。

少女の霊云々はなんならこの記事をメモしようと思ってさっき調べて知りましたけれど、さすが日本三大ホワイトハウス、凄みによってだんだん怖くなり、ぐるりとしてこの場をあとにいたしました。

(cf.茨城ホラー→その94:【お待たせしました】クイーンシャトー【元住居から徒歩3分】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*廃墟残

 

残りストック:4

 

 

*おまけ

 

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きわのほうに、三輪車だか一輪車だか、大人はなかなか使わないようなものが落ちていました。緑と灰色ばかりの一帯に珍しい差し色です。ちょっぴり生活や暮らしのあとを見つけて安心するととるか、これは少女の使っていたものではととるか、考え方次第ですね。