*基本データ
行った日:20120/08/14
廃墟になった日:1989年
詳しく:東京都港湾局専用線(深川線)から分岐し(晴海線)として建設された貨物線。1957年に晴海運河に架かる橋梁として完成。トラック輸送の普及により廃止。
*評価
怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:★★★★☆
*あれこれ
麗しの地図子(id:chizuchizuko)さんと月島を歩いています。(cf.バックナンバー→その303:【プチ冒険×廃ログ】事務所跡【月島夏休み1/2】 - 廃墟ガールの廃ログ)
月島をチョイスしたのは理由があり、もちろん今回の最大の目的である夏休みの自由研究――300以降ゆるゆる書くことにしたのでもう夏休みもとうに過ぎてしまっていますが――をするためと、
もうひとつは廃墟関連で超有名物件を拝みにいくためでした。(cf.300記念→三百度目の正直【その300突破】 - 廃墟ガールの廃ログ)
廃墟ガールはこういった巨大機構も大好物です。地図子さんと奥多摩特有の距離感に雨の中苦しめられたのちいただいた小河内ダムの眺めなどもたいそうおいしゅうございました。(cf.その297:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【奥多摩むかしみち5/5】【廃ログ3周年なりました】 - 廃墟ガールの廃ログ)
もうこのへんは月島ではございません。豊洲が近いです。案外月島からは離れてしまいましたが、猛暑の炎天下井戸から井戸を1.5時間近くぷらぷらできる地図子さんとわたしにとってはおちゃのこさいさいです。(熱中症には気をつけましょう)
ご存じ晴海橋梁です。お初にお目にかかります。有名物件ですのでたくさんの方々がお写真や記事をあげていらっしゃるかと思います。わたしは思うままにざんざかメモを残すまでですので、歴史をお知りになりたい方は別のページをご覧くださいませ。
井戸と戯れすぎましたため、マジックアワーです。ビルと夕焼け、運河、そして遺構のコンボは画になります。
単線なのですね。
綺麗なアーチのまま、残っていらっしゃいます。人間や自動車はすぐ隣の橋を往来します。昔はそんな移動の手立てもなく、この路線を使って貨物を運んでいたとのことですので、大活躍だったのでしょう。
いまではすこしの木々が生えるのみです。
空も少しずつ裾を赤く染め始めました。先へ進みます。
反対の端までやって来ました。もちろん入れませんが、差す陽の光とともに眺めます。こちらは地図子さん撮影の廃墟ガールです。
線路の行く末です。
こちらがベストショットとなります。当たり前にこのビル群の中に馴染んでいる橋梁ですが、ふと考えてみると不思議な経緯を辿る遺構です。この先取り払われてしまうのが先か、朽ちて川底へ沈むのが先か、また観察しにゆきたいところです。
*自由研究②
おかしいですね、本当にガールだった頃の廃墟ガールはこう見えて(?)おくそ真面目だったため、夏休みの宿題は夏休みが始まる前に何個片付けられるか意気込んでいたタイプだったのですけど、もう9月です。自由研究の発表にはタイミングを逸しすぎています。
自由研究①ではpHを測りましたが、もうすこし細かく調べてみましょう。pHを測りながら実験のしやすい井戸も量っておりました。駄洒落ではございません。公共の場に面している井戸をロックオンします。そういえば、こちらの井戸で水質調査をしている最中におじさまが通りかかり、お「何してるの」地ヒ「井戸を……」「ああ、このへんたくさんあるよ? ここにもあるよ」(この井戸のお向いのお家を指す)「そうなんですね!」「ちょっと待ってね、どうかな。○○さーん」(おじさま戸を開け井戸をチラ見せてくれ、同時に家主に声かけ)「おお~」「だめだ、寝てるわ」といったやり取りがありました。いやあなたが家主じゃないんかい勝手に開けてんのかいでした。茨城ではよく見た光景です。ここは中央区です。驚きました。
検査セットの中身はこのようになっています。5つの観点から井戸水を検査できます。
このように数値をみてゆきます。中性のお水です。
地図子さん撮影
pH……7.0(中性)
Fe……0.05
COD……5
CaCO3(全硬度)……100
NO2(亜硝酸)……0.05
以上のような結果となりました。もっとも、わたしは数学がやりたくないがために数ⅠAまでで早々に履修を切り上げⅡB分の空いたところにフランス語を入れ現代語古典英語フランス語と言語ばかり勉強する時間割で高校2年生以降を送ったくらいど文系ですので、まったくもってこの数値がなにかは分かりません。自由研究なので調べろよって話ですが、1年生のとき有機化学やってたよね? って話ですが、おとなの自由研究ですのでご愛嬌です。評価されないと分かった途端手を抜くってやつです。まったく嫌な大人になったものです。
*おまけ
もんじゃは形状的に苦手な食べ物のひとつでした。が、月島のもんじゃが美味しかったからか、地図子さんと話しながらだったからか、なんと美味しくいただくことができました。歩いてなくてもピーチクパーチクうるさい2人組、大満足で月島を締めましたとさ。地図子さん、いつもありがとうございます♡