400記事突破記念本、廃墟探偵の読みもの集『廃墟探偵集』、いよいよ販売受付開始! →その388:【廃墟探偵集受付開始】万世橋船着場 - 廃墟ガールの廃ログ
*基本データ
場所:東京都杉並区大宮1丁目
行った日:2021/10/03
廃墟になった日:不明
詳しく:
このへん
*評価
怖さ:★★★★☆(夜だからそう見える)
廃れさ:★★★★★(夜だからそう見える)
見つけやすさ:☆☆☆☆☆(夜だから見つけにくい)
*あれこれ
今年の5月末からどういうわけか暗渠を夜通し歩き切るただそれだけの簡単な暗渠ハンターのお仕事をすることになりました。なんでそうなったのかはそこに暗渠があってなぜか前までたどり着いてしまって歩けてしまったからでてんで分かりませんが、こんにちまで暗渠という暗渠を歩き倒しまくっております。
3区に渡って緑道が続く玉川上水へついにやってきました。いよいよという感じです。
まだほんとうに駆け出しの暗渠ハンター(駆け出しの暗渠ハンターとは)の頃、愛しの地図子さん(id:chizuchizuko)にこの活動をお伝えしたところお勧めいただいたのが玉川上水でした。暗渠と開渠を楽しめ、遊具がたくさんあるのが魅力と教えてくださったわけです。
さらにその367:【暗渠ハンター】住居跡【和泉川】 - 廃墟ガールの廃ログのようにゲストをお呼びしました! いかさんです。光る腕輪もむしろ率先してつけてくださいました。いつものバックパーマーズさんのひとりさん(ユニット名らしいので)たちと、暗渠フェスです。on y va!!
始まるなり二口滑り台、大小さまざまな大きさの浅く打たれたホチキスの芯、キリンと象のキメラ的滑り台がお出迎え。これは期待できそうです。
緑道を歩く人は地下道を通るよう指定のある箇所もあります。一筆書きでセンスあります。
これはカメラで撮ってもらった写真です。
ここが1番かっくいい場所! 暗渠から水が実際に流れてくる切り替えの部分ですが、下り階段が祭壇みたくシンメトリィ構造で造られていて水近くまでゆけるところ。画質は瀕死です。
カメラは強いですね。にしてもかっこいいです。「は?! なにこれ?!」ってむしろキレていました。オタクは尊いと怒り出すというのは有名な話ですが、暗渠オタクになり始めているのかもしれません。
すごいすごい!! と大はしゃぎのおばさん(ではない、ガールだよガール)の姿。
アドレナリンMAXになる風景です。実際の川(開渠?)にはさほど興味がないと思っていましたがこれはたまりません。わりとここで立ち止まってぎゃーぎゃー眺めていました。
くじら、船、汽車と順調に続きます。遊具の宝庫です。歩けば遊具です。
ここもお気に入りです。どう見てもレース観戦席です。ローラースケートや縄跳びやリレー、たくさんのお友達と遊ぶのであればうってつけのスペースです。こんなん見たことがありません。大興奮です(2枚目右端)。流行にちなんで「ブタ娘!!」と騒いでいました。なぜなら、
ここは狂気ぶたの群生地だからです。ほかの動物たちと輪になるぶたちゃん、1列になるぶたちゃん、パワーパフガールズカラーでキメるぶたちゃん、よりどりみどりです! 1度にこんな数のぶたちゃんを見たのは初めてです。こっちが狂喜です。
歩ける範囲の終着点までたどり着きました。この日は2days68000歩でした。
では終わらず、やっと廃墟です。玉川上水沿いではもちろんないのですが、暗渠部分を歩ききってそのあとうろちょろしてたら見つけたものとなります。
お店の前の庇(ひさし)はこうやってできていますよ、とようく分かるような構図となっています。絶妙な壁の色――夜なので正確な色味ではありませんが――と骨組みがマッチしていて素敵です。
上はどんな眺めでしょうか。という写真ですね。
上はこうでした。このアングルだと建設途中の現場のようにも思えます。
配電盤系はいつだって撮ってしまいます。なんせかわゆいのです。
エビスマル? とは一体なんでしょうか……
嗚呼可愛い。あ、アップの写真は撮ってもらったものです。
境目から夜空が見えます。
長くなりましたが満を持しての玉川上水でした。ゆーても緑道じゃろ? 細くてくねくね探検感満載の暗渠には敵わんべと思っていた頃がもう懐かしいです。遊具フィーバーで大大大満足でした。大人だけど遊具で遊びたいひとは昼間はおそらくシフトが違うので夜がよいです。なにもことわらずに各遊具に吸い寄せられたり狂気ぶた(そもそも狂気ぶたってなんだよ)に叫んだり光る腕輪つけたり数々の奇行をものともせずゲスト参加くださったいかさん、改めてありがとうありがとうございました!
*深夜暗渠散歩撮影へたくそ選手権
邪道新参者暗渠ハンターは深夜に散歩をするため、普段から決してうまくない撮影技術がさらに浮き彫りとなり、奇跡の1枚を生み出すことが多々あります。玉川上水のそれはこちら。なんとこのときのゲストのいかさんの作品。神がかっています。ブランコをこぐ亡霊です。左が廃墟ガールなのですが見事に透けています。童心にかえってブランコこぎすぎて躍動感溢れています。