*基本データ
場所:東京都杉並区成田東1丁目
行った日:2021/12/14
廃墟になった日:不明
詳しく:成田東支流沿いの借家のような建物。スペースが空いている場所か近くにあったので他にも建っていて取り壊され済の可能性もあり。
*評価
怖さ:★★★★★(夜だからそう見える)
廃れさ:★★★★★(夜だからそう見える)
見つけやすさ:★☆☆☆☆(夜だから見つけにくい)
*あれこれ
成田東支流
基本的に首都圏の暗渠を中心に平日休日関わらず歩いてぎゃんぎゃんしている人たちがいたらだいたいそれはわたしです。途中に公園があって吸い寄せられるように逸れてゆく人たちがいたらきっとそれはわたしです。そんな誰でも童心にかえってできる暗渠ハンター活動も5月半ばから始めもう半年以上経ちました。さて今回は都立の暗渠です。途中まで緑地。れつごー。
その389:【暗渠ハンター】店舗跡【玉川上水】 - 廃墟ガールの廃ログにもあったようなコースを発見しました。なんとこちらはゆるやかな坂もあります。コーナーで差をつけないといけません。
暗渠にある公園なのでRIVER SHIPなのです。川を進む船なのです。なんて粋なのでしょう。遊具会社様に脱帽です。
雨上がりだったので(相変わらずの雨女)一気に落ちたいちょうが雪景色のようでした。地面が見えませんでした。
なんと杉並暗渠の名物「金太郎の車止め」を発見します! 地図子さんと狩ったことのある思い出深い子たちです。白枠はレアですね。(cf.金太郎→その312:【プチ冒険×廃ログ】足立区立五反野小学校跡【じゃない】 - 廃墟ガールの廃ログ、その368:【暗渠ハンター】社宅跡?【井草川】 - 廃墟ガールの廃ログ、その390:【暗渠ハンター】つじや荘【神田川三鷹台支流】 - 廃墟ガールの廃ログ)
そして細いくねくねを進んでいたら見えてきました。こちらは裏側、表にまわります。関係ないですが千葉県出身なのでこの支流は高校名に見えます。なりひがって略称に違いありません。
まわりました。集合する平屋で借家、でしょうか。わたしの好きなタイプです。23区内ではどんどんなくなっている気がします。
入口はこのあたり。自然豊かでアクセス困難です。
ぶれていますがひび割れています。
またありました! 足長でスタイルがよいです。茶枠もレアの気がします。
かなり横幅が狭いところもありました。暗渠ハンター仲間のバックパーマーズさん――ユニットらしく、何人かいるそうです――のひとりと、「ひとひとりぶんの暗渠じゃん!!!」と大興奮で縦一列になって歩きました。
ゴール付近にはこのようなものがあり、初見だったのではじめ「井戸だ!!」と近づいたところ災害用のトイレでした。にしてもインクが落ちているせいでこれを使うにはどこかしらに手を挟まないといけないように見えて(しかも命令されています)大爆笑してしまいました。
松ノ木支流
こちらはあまり細くありませんでした。下に小ぶりのマンホールが見えます。寄ってみましょう。
あらかわいい。これはなんでしょうか。super special rareかsuginami sun roadでしょうか(多分違います)。よく見ると杉くん(杉並区のマンホールだからってこの木が杉とは限りません)の目はオッドアイ、四隅の太陽はみんな違う表情、猫や犬のような動物も駆けており、小さな蓋に技ありおしゃれなデザインでした。で結局これはなんなのでしょう。ソシャゲのSSRだとしたらこのマンホールはこの暗渠に乱立していましたので希少価値は激低です。
だから足を閉じろよ。その312:【プチ冒険×廃ログ】足立区立五反野小学校跡【じゃない】 - 廃墟ガールの廃ログの時並に足癖がヤンキーです。
阿佐ヶ谷川
ここから別の日で2021/12/22です。風が吹きさらしていてわりとちゃんと冬の暗渠ハンター活動の厳しさを思い知りました。手が寒すぎました。
ハイパー廃車がありました。
天保・新堀用水
善福寺川を横目にもう1本狩っておきます。せっかくですので。
飛び出しとび太くんではないですか!!! その345:POP JOY【サンライズ出雲途中下車4/4】 - 廃墟ガールの廃ログでおびただしい量のとびたくんと触れ合ってからとびたくんも見つけたらテンションの上がるもののひとつとなりました。裏表で制服が違います。かわいいです。
一瞬の緑道を一瞬で終え、スタイリッシュなシーソーを発見します。やってみましたらすんごい上まであがるのです。しかし適当に腰かけてしまって1番上で体が浮きました。そのまま落下するかと思いました。なめてかかっちゃあかんですね。
からの、バックパーマーズさんのひとりさんが声を上げます。廃墟ガールは目が悪くて見渡せていませんでした。近づいて気づきました。金太郎の車止めが4体も見えるのです!!
さらに奥にももうワンペアありまして、超絶短距離に6体もいらっしゃいました。もう歓喜通り越して狂喜です。しかしどれもおそらく脇が住宅になる前のもので、現在は基本的にすべてトマソンと化していました。このまま取り壊される運命なのでしょうか……
ひとり用のブランコが道幅に対してかなり場所を取るエリアを通り過ぎ、まだまだあります。
全部で9体でした。テンションぶち上がりでした。
通気性抜群のおうちでひとやすみ(はしてないですおしりが冷たかったです)しつつ、桃園川に合流してゴールしました。おそらくこれで年内の部活動は終了です。なぜか夜の暗渠を歩くことになり、汗だくでフェスをしていたのがいまでは首元にマフラー、働きたくねーってブランコの風で無理くり涼んでいたのが板の冷たさを我慢しながら、鎖をなるべく掴まずにこぐ技術が求められるようになっています。早いものですし、なんで暗渠を歩くようになったのかは当の本人もあんまり分かっていないのですが、楽しい上に楽しいししかも楽しいのでまあいいのです。未踏の暗渠がある限り、まだまだ歩こうと思います。