*基本データ
場所:岩手県八幡平市松尾寄木第2地割(はちまんたいまつおよりきちわり)
行った日:2024/07/13
廃墟になった日:1972年
詳しく:1911年頃から本格採掘が始められた標高900mの鉱山。その高さから鉱山周辺の集合住宅や学校などの施設は雲上の楽園と呼ばれた。現在は4階建てのコンクリート集合住宅11棟の緑ヶ丘アパート、それよりも前に建てられた独身寮の至誠寮が残っている。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★★☆
見つけやすさ:★★★☆☆
*あれこれ
真夏にも限らずすこし涼しい岩手県からお送りです。不思議なのですが汗をかかなかった旅でした。(cf.バックナンバー→その653:大久保旅館とその周辺【からっと岩手1/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)
この校舎跡もしばらくは残っていたようですが2015年に解体されたそうです。やはただいら、でおぼえてしまったのでまったく頭に馴染んでこないはちまんたい市。
岩手に行きたい、と思えたのは、以前にNHKの廃墟特集番組でここの団地が取り上げられており、非常に興味を持ったからなのでした。からっと岩手1/6よりも前にここに行きましたので岩手上陸後1発目の廃墟がこちらです。最初からクライマックスです。(?)
(cf.この番組では池島もやってました→その8:【再再訪】池島【バースデー長崎7-1/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)
陥没などの激しく、おまけに途中から私道になってしまう道路に見える団地です。近寄るのは絶対に危険です。周りの土の状態が良くありません。
こっちからは煙突が。木々の演出が憎いです。
見えてきました。
11棟もあればこの距離でも圧巻です。なんだかんだ鉱山へは遠そうなのですが車で移動していたのでしょうか。
NHKの番組でも、かつて炭鉱夫だったかたがこちらへ訪れていらっしゃいました。池島でも、軍艦島でも感じましたが、ほんとうに誇りのあるお仕事だったのだと思います。(cf.その641:【上陸】端島【ゴールデン長崎4/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)
たくさんの生活や暮らしの空気がここにはあったわけです。
緑ヶ丘アパートの観察を終え、奥にある至誠寮へ。独身寮だそうです。
左手にもなんらかの遺構がありました。木々の演出が憎く見えません。
見ている最中はこれがなんだかわかっていなかったのですが、この細かな間取りは独身寮ぽいと睨んでおりました。
フィルタがかかるとコンクリ色が強まりますね。
1番の推しポイントはデス外階段です。万が一に降りられたとしてもどこへも繋がっていません。折り返して上と下が繋がっていたなどでしょうか。
緑ヶ丘アパートよりも道路との距離が近いのでよく見えます。
■ - 廃墟ガールの廃ログやその622:岬荘【バースデーオーサカ4/7】 - 廃墟ガールの廃ログなどにひけをとらない、お行儀の良い等間隔四角形窓枠。縁を植物で飾ったりひび割れや欠けでアクセントを作ったり、枠組みの中での個性が爆発している案件です。
多分左端の部分だけほかと間取りが違うので、ここに共同トイレやお風呂があったのかと予想します。お風呂は池島のように浴場が別にあるかもしれません。4.5畳か6畳くらいかと思います。これが自分のパーソナルスペースのすべて、そんな生活が続いていたわけです。
美しく撮れました。
不審者には気をつけましょう。
向こうにうっすらとアパートが見えます。コンクリ成分多めの1枚です。
ゲートの向こうは私道ですが、もう使われていなそうな道への看板がありました。
最後におかわりをしておしまいです。
*おまけ
このブログは廃墟へのお散歩メモブログなのでおまけに位置づけられてしまいますが、こちらがメインでも良いくらいお気に入りの場所へもゆきました。
ガラスパークです。 世界のガラス製品を取り扱ったり、ここでもガラスを製造されていたりします。正直、かわいいが爆発していらっしゃいます!
おとぎの国への入口? お城の門? ただのメルヘンとは大違い、すべての場所にふんだんに散りばめられるきらきらしたガラスたちが輝き、唯一無二のハイセンスを全面に押し出していらっしゃいます。書き忘れましたが2枚前の案内版だってガラスでてきているのです。何ヶ所かは割れてしまっているものもありました。
この一角だけでもずっと写真を撮っていられるのですが、令和では出せない名キャッチコピィの数々と、文字を埋めるガラス! 入口から進めません。「歓」「迎」があえて離されているのはある時代の特徴なのでしょうか。(cf.歓くんと迎くん→その394:化女沼レジャーランド【画像大量1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
このステッカーがあったら買って帰ったのに……至るところに設置されていました。
わくわくでしかない名前を発見します。
歓迎ゾーンの奥に位置する小道です。入らない選択肢はありません。余談ですが若い女性のかたがたがこの道で自撮りやら動画やらたくさんパシャパシャされていました。きれいですもの。
かしこまりました。
小道の中はびっくり壁や天井は柱にまでガラスが使われていました。大盤振る舞いです。左側はずっとショーケースになっていて、繊細なものから豪快なものまでガラスでてきたさまざまが飾られていました。
このステッカーも欲しいです。青がいいです。
名画だってサハラ様にかかればこの通りです。
しかととらせていただきました。
写真撮影スポットです。噴水の奥がひな壇になっていて大勢で撮れそうです。
ぼんぼり街灯しかも色とりどり、光っているところも是非見てみたかったものです。
お手洗いへ入る前でさえ気を抜きません。暗がりはむしろガラスへの光が目立ちますし、格好のガラススポット(?)ですものね。
ベンチにまで!(cf.社会福祉協議会→その8:【再再訪】池島【バースデー長崎7-1/7】 - 廃墟ガールの廃ログスカット→その186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログ、旅館組合→その119:【画像大量】日本歴史館+α【灼熱長野5/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)
2階のレストランでお昼をいただきました。これまたすごいのです。
お分かりいただけましたでしょうか。各席の頭上にはガラス細工のランプが揺れ、さらにはすべて違ったデザインなのです。あとミラーボール。
お気に入り2選を撮りにいきました。
大満足のガラスパークでございました。まさかの入場無料です。また行きたいです。