廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その23:川崎不動産【神奈川県川崎市】

 

 

*基本データ
場所:神奈川県川崎市(川崎駅東口)
行った日:2017/09/10
廃墟になった日:不明
詳しく:1階「川崎不動産」、2階「カラオケ仲見世クラブ」跡地。
 


*評価

怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
 


*あれこれ

川崎にお邪魔してきました。

上陸は2度目です。

(初上陸はフォトスタジオにてソロウエディングというおひとり様でもウエディングドレスを着て撮影ができる至れり尽くせりの企画をしにゆきました。便利な時代になったものです)

 

わたしの川崎のイメージは、栄えている、新しくてきれい、スタイリッシュでしたが、今回探検して明るいところに暗い影ありという言葉をたいそう噛み締めることとなりました。

 

大通りや駅前にはビルや商業施設が建ち並び、道路も広く綺麗で舗装されているのですが、1本入ると小汚い娯楽街が根を張っておりました。

 

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すべてスナックやバーやパブのテナントビルです。看板のラインナップと実際のお店はだいぶ入れ替わっていると思います。

 

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平和通りという細い道では、ラブホ・保育園・コンビニの三点セットがご近所さんとなり、園児たちの教育が試される品揃えです。

 

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打倒ヨコハマ(なのかは知りませんが)を目指して発展を続ける政令指定都市の裏側には、欲望にまみれた散らかっている空間があることを知りました。

 

スタバOLとキャバクラのアジア系おねえさんが共存する地、それが川崎のようです。

 

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川崎不動産は陰の部分の商店街にあります。

 

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自然の力が金属に勝つことがみてとれます。

 

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看板は完全に文字が消えていて、うっすら光の加減でなんのお店か読むことができます。不動産とカラオケ、面白い組み合わせですね。

 

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鉄格子の中は写真におさめることはiPhoneカメラでは困難ですが、細長い机とお客様用のイス、事務用品が覗けます。

別角度からは自転車とコピー機が見えます。このコピー機相当の年季ものに加え日の光をふんだんに取り込んでおり、はじめくたびれた段ボールが積んであるのかと思うくらい、黄色くなってました。相当の歴史がありそうです。

 

なかなかディープな地域でした。

 


*おまけ

おまけといえるかはさておき、川崎もなんだかんだで前後編に分かれます。

後編は川崎「といえば」の有名すぎるゲームセンターへお邪魔したので、そちらを書き留めておこうと思います。

 

~continuer~

その22:分田煙草店+α【中野ブロードウェイ】

 

 

*基本データ


場所:中野ブロードウェイ2階
行った日:2017/09/02
廃墟になった日:2016/05/28
詳しく:正式には廃墟ではない。閉店したタバコ店の廃墟を模した会社のオフィス。
 


*評価


怖さ:★☆☆☆☆
廃れさ:★☆☆☆☆
入りやすさ:★★★☆☆(+α含む)
 


*あれこれ

 

廃墟ではないんです。

いやーばっちり騙されました。

 

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「カオス」の一言がふさわしい中野ブロードウェイです。色鮮やかな店内も、ぐるりと回って外から見てみると程よい寂れ具合でテンションが上がります。

 

そんな中野ブロードウェイ、上はマンションになっているのですね。散髪、洋服、整体、病院、文具、百均、本屋、靴屋、生鮮食品、酒屋、時計、眼鏡、宝石、画材、ソフトクリーム、占い、カフェ、アニメグッズ、漫画グッズ、ゲームグッズ――え? むしろなにが買えないの? というくらい、住人にとっては凄まじいラインナップです。まんだらけ本社や数々のオフィスもありますので、このマンションを借りて就職すればノンストップブロードウェイライフの完成です。

 

2階に「ジンガロ横丁」というオフィスがありまして、そこの外装が古き良き横丁スタイルとなっており、入口横に閉店した分田煙草店は存在します。

 

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あまりの完成度の高さに本物の店舗と勘違いする人が多く、泣く泣く2016年に閉店したそうです。(※という設定です)

 

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人工廃墟、未来に遺そう日本の建築プロジェクトとして将来意図的に増えるかもしれません。

 

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休診日のお医者さんフロアもなかなかの見ごたえでした。

 

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ちらりと写るトートバッグの絵柄はパワーパフガールズです。廃墟に帽子をかぶってパワーパフガールズのトートバッグを持っているおばさんがいたら、だいたいわたしです。

 

地下階なんかはわりと小さい店舗がひしめき合っているイメージでしたが上の階にはわりとシャッターも多く、雑然と静寂が渦巻く文字通りの「混沌」の地でございました。

 


*おまけ

 

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ブロードウェイ内ではありませんが、中野の自販機ではバトロワが行われるようです。

 

その21:ワールド会館跡地【not 45 but 55】

 

社会の荒波に揉まれて飲まれてしておりましたら更新できていませんでした。

中野、思いのほか写真があるのでブロードウェイ「内・外」で2つ記事にしようと思います。(件数稼ぎではないです。たぶん)

2023/01/10更新……解体。悲しい。

 

 

*基本データ


場所:中野区(中野駅からブロードウェイ方面へ)
行った日:2017/09/02
廃墟になった日:不明
詳しく:元々は「ホテル ワールド」という名前の建物。その跡地にスナックやバーや一般賃貸が並ぶ。
 


*評価


怖さ:★★★★☆
廃れさ:★★★☆☆
入りやすさ:★★★★☆
 


*あれこれ

 

本当は、中野を代表する廃墟街「中野45番街」を目指して繰り出しました。

 

しかし、そこにあったのは番地が45の建設計画の貼り紙でした。

マンションが建つそうです。

 

(前回の記事で、行きたいところにはすぐ行ったほうがいいと思ったのはこのためなのでした。http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/09/03/164953)

 

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悲しみの最中、もう少しブロードウェイに近い、仲見世商店街を抜けたところに救いを発見したのです。

 

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一目でわたしを呼んでいる、と直感しました。

 

元々がホテルとあって、とても凝った造りでした。六角形に区切られた外壁、X字を描くように四方に階段が伸び、その両端に部屋といった具合です。

 

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3階まではスナックやバーが多いのですが、4階に行くと普通の賃貸になっていました。ホテルだからかベランダがおそらくないのでしょう、階段脇に洗濯物の干してある部屋もありました。

 

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屋上部分もあったのですが、さすがに立ち入れなかったです。

 

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こちらはエレベーターです。

 

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開いたらシリキ・ウトゥンドゥが目を光らせていそうですね。

(元々千葉県民なので、ちょいちょいディズニーが顔を出しますが どうかご了承ください。レベル13が好きです)

 

そして、地下が怖いです。

完全無敵の防音遮光、窓なし明かりなしの営業時間外で閉まっているドアたちを靴音響かせながら通り過ぎていきました。

 

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雨漏りしていますが、怖いのです。

 

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夜の55番街はこんな景色で、廃墟とは思えないライトアップです。お店のラインナップとしましては、坊主バー、ジョジョバー、アニソンDJバー、コスプレバーetcetcと、カオスサブカル街中野を凝縮したような顔ぶれのようです。

 

45番街の一件があるので、少し懸念がありますが、末永く残っていてほしい場所ですね。

 

 

*おまけ

 

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所詮、自己満と備忘録のために始めたブログで、たいしたアクセス数アップ対策もなく、ほぼ身内の野次馬によって成り立っているであろう、このブログですが、それでもあそこの地下でアナログにひっそりと留まっているよりは力があるかなと思うので、拡散の意を込めて、載せます。

 

 「フーちゃんです、心配してます」

「みっちゃんです、残念です」

などなどの書き込みも。

 

早く再開するといいですね。