

(cf.バックナンバー→その788:vintage hotel【シルバーナガノ1/11】 - 廃墟ガールの廃ログ)





(cf.お前を消す方法→その549:【暗渠ハンター】社宅跡【松庵川】 - 廃墟ガールの廃ログ)

(cf.プリ→その155:ぷりモール宝島【思い出溢れる】 - 廃墟ガールの廃ログ)













*基本データ
場所:岐阜県下呂市金山町
行った日:2026/08/23
詳しく:かつての宿場町エリア。1970年代の岩屋ダム建設時はかなり賑わい商店や施設が並んで栄えていた。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★★☆
見つけやすさ:★☆☆☆☆
*あれこれ
廃墟ではございませんがレトロギフではございますので記事にいたします、最後の記事です。シルバーウィークもたんとストックを手に入れてまいりましたのでご安心を(?)。(cf.バックナンバー→その784:【タイルミュージアム】ソーラーアーク【Retro.gif1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ、その785: 【あと15記事】オリオン会館【Retro.gif2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ、その786:ゴールド号【Retro.gif3/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)
本来は8月弾丸で群馬か茨城あたりに行く予定でした。ソーラーアークの解体が進むと聞いて急遽岐阜へ舵を切ったのです。ですのではじめは筋骨巡りもツアーを申し込む予定ではありませんでした。車移動で到着の時間が読めないしリスキーだと思ったのです。が、スケジュールをすこしだけ組み替えることでなんとツアーに参加することができました。「筋骨巡り」の単語と、水路の上に家が建っていることくらいしか知らない状態で突撃します。

集合場所の食堂から信号を渡って、え、そこ? という細道に折れますと、すでに全力で筋骨エリアが展開されています。細い道筋がぐねぐねと複雑に絡み合っているさまが人間の筋肉や骨にたとえられ筋骨と呼ばれているそうです。単語として定着ているので馴染んでいましたが思ったより生々しい由来でした。

元劇場の郵便局を通りました。足元に使われていた窓が。

すでにここまでで神社や百日紅のことを聞いているのですが、当然ガイドさんのお話を聞いて目で見るのがメインですので写真はありません。そうこうしているうち住宅が始まりました。こんな写真を無限に撮っています。

拓けた(当社比)ところに井戸がありました。この時代に珍しいでしょとガイドさん。いまでもばっちり現役だそうで、引かせていただきました。


水の受け口がタイルでかわいいです。井戸本体は渋いお色味。

嗚呼、井戸の向こう――しかも斜めに――にも筋骨が通っています、こっちに進んでしまって良いのですか?

丘に見えるのは両面宿儺です。とてつもなく速く走り、怪力だったので手が何本もあると表されているんだとか。呪術廻戦のモデルだそうですが、まるっきり見たことがなくわかりませんでした。



左端に写っているのはタオルです。暑すぎて一生汗を拭いていたもので。

ぐねぐねと家と家の間を縫いながら、楽しく迷って進み、銭湯に来ました。暗渠に銭湯が多いよろしく、水路の街ですのでもちろんいらっしゃいました。この辺一帯は地下3mも掘ればそこらじゅう水が湧き出るような地盤だったそうです。そりゃ水の上にも家が建つというもの。

ちなみに銭湯は鍵がかかっていてツアーでないと中には入れません。男湯へ潜入しました。女湯は覗くなんて言語道断らしく、男湯しか開放されないのだそうです。番頭さんの座るところから女湯も丸見えそうではありました。その213:【画像大量】廃電車&住居跡&店舗跡&廃旅館&廃銭湯etc【江戸東京たてもの園】 - 廃墟ガールの廃ログで記念に、と潜った男湯、再訪です。

型板ガラスの嵌ったドア。しげり柄かな?


木とタイルと鏡面の調和です。


脱衣所から浴場へ向かうところは段差になっていて、滑車が引いてありドアがスライドします。

暑いすがた

かけ湯は男女共用でした。

立って浸かるスタイルで滞在? 滞湯? 時間を短く、回転率をあげる寸法だったみたいです。ついでにこのタイルは手書きで模様をつけているそうでタイルマニアにも評価されているのだとか。モザイクタイルミュージアムで習ったやつだ!

ツアー主催のかたが空き家を借りて古道具店をやっているところにたどり着きました。土足で畳も地下も入って良いとのことでこちらへも潜入です。

らんまん柄


地上階はごはんを食べたり寝たりの生活スペースで、川沿いというか川の上というか川ダイレクトに建っている家の地下に水周りが集結しています。川の水の増水に気をつけながら、水とともに在る暮らしです。


なんと地下階に井戸が引いてあります! 室内地下井戸ポンプです。家の外を出たら十数秒で川なのに、横着の極みみたいなスタイルで最高にいかしています。地下は木造ではなく土になっています。ツアーガイドでなければ無限に撮っていたことでしょう。

真骨頂の景色になってきました。




自噴の洗い場があります。普段は板で仕切られ水が溜まっていますが、仕切りを動かしてくださいました。ぽこぽこと湧き波紋が見えます。

こちらは塀にコウモリの模様が描いてあります。コウモリ=夜の蝶、つまり女性のいるお店の合図、なんだそうです。お洒落か。夜、ちょっと高くて奥まった入口に吸い込まれていく男性がたくさんいたのでしょう。

水温はずっと一定なので、夏は涼しく冬は温水に思えるそう。澄んでおりますね。

にょきにょき歪に増築されたさまからハウルの動く城と呼ばれている場所です。絵や切り絵のモデルになっているそうです。


雛子ちゃんが鉄パイプを持つところ。

細くて曲がりくねった筋骨、ゼロ距離で川、上に家、絶景です。これは迷っちゃうな……


ベストショット。

このあと、なんとこの川を横断して建ってい建物を潜って進みます。


雛子ちゃんが登っている? 壁にひっついたハシゴのところ。

頭上注意ゾーンです。たかまる……! 屈みましょう。



探検と割り切っているので超絶ワクワクアドレナリンですががこの道が通学路や井戸端会議場への道のりと考えるととてつもないです。夜は怖そうですね。コウモリまでたどり着けないかもしれません。

ここは勝手口へ細い橋がかかっていたものの、川の増水で取れてしまった部分です。


歴史のある日本建築、元旅館にもすこしお邪魔しました。ご立派な壁画があります。それから写真はありませんがツアーガイドさんが育てているミニトマトをもいでくださりいただきました。あんまかったです。


また水場です。こちらは使うのに組合員になる必要があります。会員費みたいなものを納め、交替で環境保全のためにお掃除などするそうです。水場は仕切りで用途が分かれていて、水場に近い1号池が飲水、2号池が野洗い、といった具合になっています。


雲マークはガイドさんです。後ろに続くは暑すぎてカメラのネックストラップすでら煩わしくなりよくわからん角度にしている廃墟ガール。まあ暑かったのですが結局アドレナリン出すぎて楽しいが勝っているのです。



川まで来ました。魚が泳いでいて釣りをしているひともいました。ガイドさんに岩の近くにたくさんいるよと教えていただき実際に見つけてテンションにまかせて撮ったのですが、どれが魚かわからず……。(cf.高知の水色川→その782:【お知らせがあります】龍宮城【水色高知8/8】 - 廃墟ガールの廃ログ)


川沿いにはSNSで有名な「最恐の階段」が! これ岐阜だったのですね。釣りのかたが自己責任で使っているみたいです。降りてみても良いとのことで真上からの景色です。けつまづかないよう段には下りと逆方向に傾斜がついていますがめちゃんこ怖いです。


街歩きやツーリングをされるみなさまにとっては一般教養なのかもしれませんが、橋は名前が漢字表記なのが入口、ひらがな表記なのが出口だそうです。そして読み方は「~はし」、と濁らず、水が濁らないように(=濁流にならないように)願掛けされているのだそう。知りませんでした勉強になりました。

筋骨に戻りまして、暗渠ばりのかなりかなり狭い筋骨を通り、


酒蔵で甘酒を試飲し、サイレントヒルfのラムネをお土産に買い、敷地内を抜けてゴールです。2時間ないくらいの炎天下多湿の中、汗だくでまわりましたが盛りだくさんで楽しい以外のなにものでもありません。楽しかったです。ツアーに参加できて良かったです。
*おまけ

鶏(けい)ちゃん料理を食べて𝕗𝕚𝕟でさざいます。ともかく高温多湿すぎ激暑かったですが楽しい旅でした。たくさんのレトロに触れられおなかいっぱいです。