*基本データ
行った日:2023/10/09
廃墟になった日:2002年時点で廃墟&&2012年時点で廃墟&2001年頃か
詳しく:1970年頃に開業した飲食店。2012年に不審火で全焼している。&3階建てのホテル。食堂や離れ的建物もあった。&1972年頃開業の国道153号線沿いのラブホテル。差し押さえられ市の所有物となっている。
*評価
怖さ:★★★★☆
廃れさ:★★★★☆
見つけやすさ:★★★☆☆
*あれこれ
長野最終日は雨でした。雨女のスキルをいかんなく発揮しております。(cf.バックナンバー→その596:【すいすい水族館】蓼科アミューズメント水族館【ひんやり長野1/7】 - 廃墟ガールの廃ログ、その597:水源荘&グランドホテル&美岩荘【ひんやり長野2/7】 - 廃墟ガールの廃ログ、その598:エミナンス&大蔵【ひんやり長野3/7】 - 廃墟ガールの廃ログ、その599:オートスナックふじみ&廃橋【ひんやり長野4/7】 - 廃墟ガールの廃ログ、その600:毎日山荘&霧ヶ峯ホテル【ひんやり長野5/7】 - 廃墟ガールの廃ログ、その601:扉れすとらん&東餅屋&店舗跡【ひんやり長野6/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)
まずはこちら。有名物件です。逆三角形のような面白デザイン。
無骨なコンクリが未成物件のようにうっちゃられています。(cf.最近の未成→その481:ブラックビル【海辺和歌山3/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その511:小野浦駅【交通安全愛知3/4】 - 廃墟ガールの廃ログ、その541:未成ホテル【バースデー千葉1/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その580:避暑失敗北海道④⑤⑥ - 廃墟ガールの廃ログ)
等間隔の小窓はお手洗いのものです。
2階もあったようです。今は緑が行く手を阻みます。
お手洗い内側から。ぎりぎりですが男子便器の破片が若干残っています。
なぜコンクリ物件は落書きがふえるのでしょう。大きなカンバス扱いなのでしょうか。
奥に気になる子がいますが一旦は置いておくとして、壮絶な景色です。コンクリには余すことなく落書き、不法投棄とポイ捨ての蔓延る地面。窓枠や扉はすべて焼けてしまっています。
囲いもご覧の有様です。経年で滑らかになってしまっています。
またしても冷蔵庫ちゃんがふて寝しています。風邪ひくよ。
右横にはなにか違うコンクリもありました。
さてやってきました1番目を引くグラフィティです。お目目が昔のミッキーです。
お気に入りの1枚。シンメトリィの美しさと、グラフィティだらけのコンクリから曇天の緑へのコントラストが良きバランス(当社比)です。
コンセントくんは不在でした。
ふりかえりざま。
なにかしらのコードとなにかしらのスイッチ? ライト? がぶら下がって遊んでいます。2枚目は撮ってもらいました。
頭上にもぶら下がりで危険なので退散しましょう。
2件目です。格式高そうなエンブレムを覗かせる建物です。その実はラブホテル。(cf.高貴→その504:ニューローヤル+α【撮りすぎ山梨3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
不法投棄が目立ちます。
1件目同様にグラフィティアートも目立っています。
進みませんでしたけどなかなかに開け放たれていらっしゃいましたので奥まで写すことができました。中も不法投棄やそもそもの設備品が散乱していそうです。
調べたらエアシューターがあるラブホだったのですって。ここ数年で昭和ラブホ界隈にも片足のつま先をつっこんでいて、エアシューター現役のホテルも、エアシューター跡地が残っているホテルも潜入したことがあります。失われゆく文化ということがわかります。また体験したいと思う今日このごろです。
お車はこちらに入れましょう。
お部屋のある部分の窓にはクラシカルな飾りがついていました。基本お部屋の窓って開けないと思うのでまさしく飾りです。気を抜かない意匠に感心します。
最後です。もうけっこう雨。ワンアングルです。
どこのカタカナがポイントか一目瞭然です。かわいらしい。このセンスは令和にはなかなかお目見えできません。
細長につままれたような窓が特徴的です。メルヘン要素が詰まっています。屋根のなみなみもポイントです。
最後は雨になってしまったので早め退散でした。繰り返し書いていますがもう約1.5ヶ月前のことで12月の東京のいまのほうが当然寒いものの、ひんやりとした済んで鋭い冬の空気を感じたのは長野でした。
*おまけ
最後の最後に、喫茶店目当てで訪れた街一帯がなんと看板建築パラダイスだったのをメモしておきます。
看板建築といえばその34:キリン堂薬局跡地(雨天Ver.) - 廃墟ガールの廃ログがすぐ会いに行ける看板建築ですけれど、複数建っているのはお初です。この写真は看板建築たる所以がようくわかります。
ほんとうに看板建築だらけでした。素晴らしいです。いつまでもこの様式美を残したまま発展していってほしいと感じました。