廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その72:多門亭茶屋跡地

 

 

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尾道といえば坂と猫です。

 

 

*基本データ


場所:広島県尾道市(尾道駅から千光寺へ向かう道中)
行った日:2018/02/10
廃墟になった日:不明
詳しく:

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右奥の前回紹介した住居跡(cf.その71:魔女宅(魔女の住的意味で)その71:住居跡【広島県尾道市】 - 廃墟ガールの廃ログ)の。左手前に少し写っているオレンジの壁。

2023/01/10追記……再訪、写真追加。
 


*評価


怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★★☆
入りやすさ:★🐈☆☆☆
 


*あれこれ

 

前回魔女がお住まいでいらっしゃるかのような、建付けが斜めに見えるのは坂の途中に建っているからだけではなさそうな、住居跡を記事にしました。ほくほくで傘を持ち直し、頂上を目指す歩みを再開させようと前を向くと、あら不思議、お隣にも廃墟があるはありませんか!

気分はヘンゼルとグレーテルです。

 

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立地が立地なので建物の地面を平らにするために高台みたいな構造をしていて、玄関はこの通り、駐車場は坂の下、おそらく廃墟でなくともかなりちぐはぐなバランスで建っているようでした。こういうアシンメトリーさ、とてもそそられます。こちら側はおそらく居住用スペースかと思われます。

 

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若干の枯れ枝と歯抜けの壁面を伴うものの、一個前に見た廃墟が廃墟でした(上にリンクがあります)ので、正直そこまでじっくり眺めませんでした。雨も強く傘とiPhoneを扱うのが下手くそで、そそくさと裏手にまわりました。

落ち葉のたくさん溜まった別の入口や、高低差を調節するために長く高く伸びた無骨な柱などを傘越しに見、進みます。

 

裏手は一段低くなっており、盆地のような公園でした。

 

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尾道の代名詞である猫さんが何匹かおります。

↓猫の小路と呼ばれる場所もあるほど、尾道には猫が多く住まっています。セメントが固まる前に猫が通ってしまい足跡がついているそれくらい猫がいる、ということだそうです。

 

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世にも珍しいベンチの廃墟(?)を見つけつつ、さきほどのオレンジの壁の裏側はどのようなお加減でしょうか?

 

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公園に隣接したお店だったようでした。ただ、ガラス戸上、少し読みにくいですが文字があります。

「多門亭茶屋実証実験中」

と、確かに書いてあります。

二本指で拡大です。廃墟となった今でも実験中でしたらとても恐ろしいですし、仮に茶屋が繁盛していたとしてもわりと勾配のある坂道をずっとくねくね進んで途中にある休憩スポットで実証実験をしている真っ最中ってしかも入口の目立つ場所にでかでかと書かれていたらそれはそれで怖いですよね。しかも目的語といいますか、修飾語といいますか、何をなのか何のなのかがもう一声ほしいところであります。ここ魔女宅よりやばいです。裏手に隠れたお宝ありです。

 

廃墟の度合いを確信し、さらにもう一歩奥へ進むと、公園の淵と隣接し店舗の顔とも呼べそうなメインにたどり着きます。それがこちらです。

 

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この光景を眼前にして、感嘆せずにはいられません。漫画の一コマであるなら、このあとのわたしには疑問符がさぞたくさん頭上に浮かんでいたことでしょう。

 

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1番気になる物体はさておきまして仕入れた商品が入っていたであろう発泡スチロールの中がお猫様の寝床のようです。公園にいた猫たちはここ住みなのでしょう。

 

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1回おいくらでこのアトラクションは楽しめるのか、どんな音楽とともにどんな動きをするのか、謎は深まるばかりです。

 

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名糖アイスクリーム、の文字が見えます。ここの目玉商品だったに違いありません。

 

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表と裏で違う顔を見せる猫と猿に囲まれた廃墟、オレンジの壁だけ見て満足気にならずによかったです。

 

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*おまけ

 

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千光寺公園からの眺めです。晴れていれば造船所や諸島へ渡る大橋が見渡せて圧巻なのですが、霧にまみれておりました。