*基本データ
場所:東京都渋谷区代々木4丁目(小田急線「参宮橋駅」から歩ける)
行った日:2018/10/27
廃墟になった日:2007/01/02(第五良の湯)
詳しく:1954年開業の銭湯と賃貸アパートの隣り合った廃墟。煙突がまだ残る。
このへん
*評価
怖さ:★☆☆☆☆
廃れさ:★★☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
*あれこれ
小田急線は小田急線でも、各駅停車の列車しか停まらない参宮橋という駅です。隣駅にはその110:店舗跡×3【渋谷区】 - 廃墟ガールの廃ログもございます。
この駅から歩いて行ける廃墟は隣り合った物件が偶然にも2軒続きます。ちなみに都内の廃墟といえばでおなじみ東京生まれ東京育ちのおともだち、トーキョーマスターからのタレコミです。(cf.となりあい廃墟→その47:昭友社書店×デイトライン - 廃墟ガールの廃ログ)
細い道をてくてくゆくと、秋の空の色味の下、まず見えてきたのがこちらの美山荘です。(cf.都内荘→その88:山手荘 - 廃墟ガールの廃ログ&その109:美幸荘 - 廃墟ガールの廃ログ)
いくつか〇〇荘とつく廃墟を見てきて、セジュール〇〇やメゾン〇〇よりもこじんまりまとまって、各部屋までのアプローチなんかをとっても一体感、統一感があるように思います。
なぜだか線に沿って鏡を置くと物件名が現れる仕様になっている入口です。広さからして4室くらいでしょうか。トイレやお風呂は共同でもおかしくありません。そして――
右へスライドします。
美山荘と違って鮮やかなオレンジ柵に囲まれた、こちらは第五良の湯(よしのゆ)です。お風呂は共同というよりここへ通っていた可能性が濃厚ですね。歩いて10数秒で銭湯へ行ける物件、最高です。
着々と全国各地の銭湯が潰れている昨今、ここも例に漏れず10年前に閉業の運びとなったらしいのですが、煙突はまだ代々木4丁目のランドマークとしてそびえ立っておりました。高い天井、大きく陽の差しこむ造りのガラス窓、プールをも彷彿とさせる水場の構造です。
さらに右にずれると、湯をわかすためのタンクのような機構が登場します。
少々スチームパンクっぽさがありますね。
美山荘同様、不要物の投棄に悩まされているもようです。管理されているとはいえ人の手も目も入りにくいのが廃墟ですから、さまざまな物件共通の課題といえます。
第五良の湯はもう1本の通路を挟んで反対側まで敷地がありますので、最後に裏手にまわりましょう。
こんにちは、廃墟ブログのヒヤパといいます。(カメラに向かって)
裏手は薄緑のタイルがはりめぐらされておりました。
下部にはキティ先輩がいらっしゃいました。ビート板? どんな目的で使うアイテムかちょっと分かりかねます。りんご3つ分の存在感に気をとられ気づくのが遅れますが、パイプがジェットコースターのように楽しそうにうねっているのも特徴的です。勢いよくお湯が流れたら倒れそうです。
珍しい銭湯の廃墟でした。取り壊されず現存するというのはなかなかないように思います。
*廃墟残
残りストック:2(ピンチです)
*おまけ
先日いただいた青いワインと青いビールを貼っつけて、おまけとさせていただきます。ワイン特有のえぐみがなくとてもすきっとするする飲めました。(cf.おまけに酒載りがち問題→その127:なにかの枠組み【スカイレストニュー室戸を目指して】 - 廃墟ガールの廃ログやその136:住居跡【TBS隣】 - 廃墟ガールの廃ログ)