廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その257:住居跡【常陸大宮市】

 

 

*基本データ

 

場所:茨城県常陸大宮市入本郷(いりほんごう)

行った日:2020/01/11

廃墟になった日:不明

詳しく:

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このへん

 


*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★★

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

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前回(その256:旧八里郵便局 - 廃墟ガールの廃ログ)から我らが茨城に来ております。常陸太田をぐんぐんドライブです。天気は曇り時々晴れ、廃墟日和です。たどり着きました。


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穴、斜め、剥がれ、浮き、これは、奇跡の配置です。(cf.奇跡の配置→その92:住居跡&店舗跡【水戸市】 - 廃墟ガールの廃ログその185:忠治庵【群馬県太田市】 - 廃墟ガールの廃ログその192:中国オニマル/にちはら天文台【詰込山口3/7】 - 廃墟ガールの廃ログなど、次見たら確実に違った姿であろう刹那を保った危うい物件を指す)


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これが寝起きし、飲み食べをし、暮らしていた場所なのですから、時の流れというのは美しくも怖いものです。


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木造2階建て、というやつでしょうか。古い家って窓が大きいです。かくいう廃墟ガールも築50年近い実家に住んでいますが、部屋は基本2面採光、この「面」というのはその面「全部」という意味で、実家を出て賃貸に住んだ時は窓が小さくものが置けることに感動したものです。そんなことはどうでも良いですね。


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お馴染みの赤ポストが構えておいでです。(cf.天文台ポスト→その192:中国オニマル/にちはら天文台【詰込山口3/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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この写真では、これが玄関とはまったく見えず、倉庫か離れかに見えます。どこを切り取っても、諸行無常の欠片だらけで、堪りません。


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裏にまわりました。屋根が床へ迫ってきています。線はぐにゃぐにゃです。竿や容器なども増えてきました。


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いかだを造ろうとしています。これでは向こう岸へ渡りきれないうちに沈んでしまいます。


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同行者であるお友達、旭ちゃんが気が付きました。家の中が見えるのです。開いているのです。というか自然の摂理によって開いてしまった、が正しいのでしょう。


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中には入れませんので、拡大してみます。真ん中を横切るのは蜘蛛の巣のガイドラインです。円形の洗濯物干しに袋が干されています。その後ろは冷蔵庫でしょうか。

 

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おそらくここは台所なのでしょう。左のほうにはガスコンロの台や食器のようなものも確認できます。


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瓦礫にまみれてが見えます。ポストといい、赤が差し色の物件のようです。これはレトロな花柄のデザインのポットでしょうか。ホーロー鍋やコップなど、今でもレトロ調にあえてデザインされているものがあるくらい、根強い人気のテイストかと思います。


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ポスタの色褪せ具合からするに、貼られたのはそう古くはない様子です。この四角が1番、直線でできているかもしれません。


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美しい眺めです。ごちそうさまでございました。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:4

 

 

*恐怖の笠間緒川線

 

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笠間緒川線(かさまおがわ)は県道39号線の別名です。常陸太田市から城里町(しろさと)を通って笠間市を結びます。城里は城里でも七会(ななえ)のほう、つまりです。前回の八里(やさと)小学校とまではいきませんが、七会小学校もひと学年全学年1桁の学校です。


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このような道路です。縮尺は狂っていません。


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次の現場(廃墟)へはここを抜けていきます。


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小刻みに揺れています。肘を固定しないで利き手じゃないほうで目をつむって描いたのでしょうね。


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「く」もございます。


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助手席にいた旭ちゃんが撮っておいてくれました。この写真1枚にこの道路の恐ろしさがすべて詰まっています。


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①車幅に対して物足りない舗装幅

②なぎ倒れる大木

③なぎ倒れるデリニエータ

④あそび(土部分)が消える橋

⑤うねうね

⑥え? 一通じゃないんすか?

 

大きな道路とぶつかるまでの約5キロ、地獄のドライブでした。無事故で乗り切りました。なぜこんな道を通ることになったのかてんで分からず2人してずっと大爆笑しておりました。運転には気をつけましょう。(cf.運転危ない→その40:パールセンター跡地【三ヶ根山スカイライン前編】 - 廃墟ガールの廃ログその127:なにかの枠組み【スカイレストニュー室戸を目指して】 - 廃墟ガールの廃ログその194:店舗跡/元乃隅稲荷【詰込山口5/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)