廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その258:健康ランドカサマ遊楽園ジャブ

 

 

*基本データ

 

場所:茨城県笠間市笠間484-9

行った日:2020/01/11

廃墟になった日:不明

詳しく:国道51号沿いに位置する健康ランド跡地。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★★☆

 

 

*あれこれ

 

茨城県にはロッコ(国道6号)やワンツーファイブ(国道125号)などの道路が張っています。車社会なのでこんなふうに呼び名がついているのでしょうか。少なくともかつて勤めていた水戸市の会社の茨城育ちの先輩はそう読んでいました。(cf.ロッコク→その158:本城建築事務所跡 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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そのひとつとして国道51号というものがあります。千葉県は銚子のほうから神栖、鹿嶋と鹿行地域――ろっこう、と読みます。この地域には難読地名が多いです。行方、潮来など――を通り水戸まで伸びるロングロードです。


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水戸市は常澄(つねずみ)のあたりにも、この51号線沿いには大きな廃墟があります。(cf.■ - 廃墟ガールの廃ログ)


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ちなみにこちらは1年ちょっと前その134:平安閣 - 廃墟ガールの廃ログあたりで1度笠間を訪れた際に看板だけ見かけ、そのままレンタカーは水戸駅に吸い込まれ、看板はそのまま小さくなってゆきました。


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今回はというと、恐怖の笠間緒川線(その257:住居跡【常陸太田市】 - 廃墟ガールの廃ログ)を抜けてやっと文明にあやかれた廃墟ガールとお供の旭ちゃん、運転疲れ(主に気疲れ)のためどこかで休みたいと思ったのと、渋滞でちょうどこの近くで車が詰まったのとのため、接近することが叶いました。


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ゲートはこちらです。ここから入るのでしょうか。


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なぜ疑問形だったかといいますと、このゲートに準じてみるならば、完全にその直線上は一般住宅なのです。現役だった頃はこのお宅もなかったのでしょうか。でも、すぐ脇は水路でした。水路も住宅もなく、道だったのでしょうか。こんな大通りのすぐ隣で、もう一本、しかも斜めに不自然な形で、ここに入るためだけに道があったのでしょうか。想像しても分かりませんでした。


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チクチクした枯れ草がたくさん生えていました。


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ゲート反対側からの眺めです。場末感がすごいです。
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お隣は元気に営業していらっしゃいます。この特殊なデザインのポールからアングルによってはちょうどお店の看板がすっぽり覗きます。


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オフィスビルのようなガラス具合です。ランドマークである看板が反射し、良い雰囲気でした。


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骨組みでできたスペースがあったのでなにかしらの儀式をしている体として撮ってもらいました。あらかた「もう少し日が落ちるのが遅くなりますように」とか「きょう慣れないホテルで眠れますよう」とか「お金ほしい」とか、そんなでしょう。(cf.骨組み→その127:なにかの枠組み【スカイレストニュー室戸を目指して】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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入口です。裏口かのような煩雑さを伴っています。自動ドアのラインがお洒落でその205:店舗跡×2【クイーンシャトー近く】 - 廃墟ガールの廃ログその225:第三台場跡地【台場公園】 - 廃墟ガールの廃ログを彷彿とさせます。


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お隣には職員用兼非常用か螺旋階段がぴったりと寄り添っています。


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螺旋の端の向こうに準備中定休日の文字です。なにかお風呂ごとの案内板にかぽっとそのままはめて、いまの状態をみんなに知らせるために使われていたのかなとぼんやり予想しました。


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周りはの黒い縁、も見えます。


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ここが廃墟であろうとなかろうと美しい機構です。子供の頃は螺旋階段のあるアパートに住むのが夢でした。


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別角度です。恥ずかしがり屋なのか、そっぽを向いたかつての自動販売機がありました。(cf.バトロワ自販機→その22:分田煙草店+α【中野ブロードウェイ】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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水戸寄りぎりぎり笠間のここも、大洗寄り水戸のラドン温泉と同様、きっとみなさんの憩いの場、リフレッシュの場となっていたと予想されます。当時を想像してみたらやはり儀式の真似事は真似事、日も真冬通りの落ちっぷりで黄昏時が始まりました。夕焼けの欠片、佇む看板、空を吸収するガラス、なにも縁のないところであっても、ノスタルジィです。


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*廃墟残

 

残りストック:3

 

 

*おまけ

 

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突然ですがときところかわってサブカルの街下北沢の駅で見かけたデザインが遊び心満載すぎて素晴らしかったのでここにも置いておきます。待ち合わせ中の男の人は駅構外の向こうの柱に描かれていることによって、ほんとうに待ち合わせした気分になれる距離感です。神楽坂のリボンくらい、詳細が気になります。(cf.神楽坂リボン→その197:【板橋区】廃アパート【お知らせがあります】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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キーマ、バタ


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ラテアートの事後

 

廃墟ガールは年甲斐もなく古着が大好きなので、下北沢や高円寺や吉祥寺の石油に浸かった衣服とエスニックなお香混じった香りが意外と嫌いではありません。