*基本データ
場所:福岡県飯塚市楽市509(らくいち)
行った日:2019/10/19
廃墟になった日:不明
詳しく:長崎街道沿いにある、筑豊本線「天道」(てんとう)駅近くの住居跡。並んで2軒が廃墟となっている。
*評価
怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★★★☆
見つけやすさ:★★★☆☆
*あれこれ
福岡におります。前回はしめその230:志免鉱業所竪坑櫓&志免鉄道【気まぐれ福岡/志免町】 - 廃墟ガールの廃ログ、お次は飯塚市らくいちです。
なんだかかわいいマンホールでした。駅の近くに廃墟があると聞きつけ、車を走らせました。(cf.マンホールちっくならくがきもあります→番外編:廃墟短編集【文学フリマ福岡】 - 廃墟ガールの廃ログ)
ちなみに楽市と聞いて連想するのは楽座または長浜楽市くんですね。
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米原さんが好きでした。
あら不思議、水路をさえぎるように真ん中に建つ住居です。この眺めでもうごちそうさまでございました。この周辺は廃墟でなくとも、水路の上に家が何軒も建っていました。ここだけ別の国、別の民族の住む地に来たようでした。
水路がなければなんてことのない――なんてことなくはないのですが――廃墟様が、建って、いえ立っています。壁の基盤の木組みが残り、シースルーです。ちなみに廃墟ガールの『君の名は。』で1番好きな台詞は「天井の木組みがいいねえ」です。(どういうこと)(cf.シースルー→その68:弁天横丁【川越浪漫散策3/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
正面はこちらです。木組みがやはり目立ちます。
いつも、廃墟かどうかを見定めるのにメータをチェックしますが、本体が不在でした。(cf.メータない→その99:WHITE CONG跡地【解体秒読み】 - 廃墟ガールの廃ログ)
垂れ幕のように、天井の板がたわんでいます。右側のくぼみはどんな空間だったのでしょう。
タイル張りとカーテン、サイコロテレビのラインナップです。(cf.サイコロみたいなテレビとか→その132:笠間昭和館 - 廃墟ガールの廃ログ)
下を見れば、コンクリートの最下層の、さらに下に、さらさらと流れるものがあるのです。危なくないのでしょうか。建築法とか、立地とか、なにかしらに抵触しないのでしょうか。ど文系の廃墟ガールにはさっぱりですが、この不均衡さには目を見張るものがあります。
なんだか支えが薄いように思えてしまうのです。垂れているのは割れた板で、猿の手ではありません。
さっきのタイル張りの空間もそうでしたが、カーテンは残されたままです。真ん中に切り取り線があったのかもしれません。(cf.カーテン→その153:静屋家具センター第三陳列所 - 廃墟ガールの廃ログ)
お隣さんも空き家となっていました。ドアが浮いています。
空が反射してこれはこれで良いお写真となるエッセンスですけれど、がらんどうである部屋の中を写そうとしたのでした。残念です。
ここらの家たちはバランスゲームをしているのでしょうか? なんだかゼラチン質の水の上にぽんと置いて住宅街を作ったジオラマのようにも見えてしまいます。不思議です。
物件自体ももちろん、立地も含めて興味深い廃墟でした。そして、福岡へはカメラを持っていきましたため、いつものiPhoneより綺麗な画質でお送りいたしました。
*廃墟残
残りストック:9
*おまけがない
いつもは遠出するとき、お友達がいれば、廃墟ではないところも見にゆきます。鳥取なら砂丘その98:【砂丘モード】住居跡【鳥取市】 - 廃墟ガールの廃ログ、四国なら大塚美術館その129:CarPoint・Selectionあるいは白雪姫と七人の小人 - 廃墟ガールの廃ログ、京都なら鳳凰堂その167:事務所跡?【真冬京都4/4】 - 廃墟ガールの廃ログ、山口なら元乃隅稲荷その194:店舗跡/元乃隅稲荷【詰込山口5/7】 - 廃墟ガールの廃ログ、といったふうです。
しかし、こんかいの福岡はひとりで気ままなお散歩だったので、廃墟しか見ていません。結果おまけにするものがあまりありません。ですので、おまけがないときには、文学フリマ福岡にて販売しました『廃墟短編集』に寄稿しました、『箱庭の外延は窓』のこぼれ話でも、メモしておこうかなと思いましたけれど、そこまで書く気が一瞬でそげてしまいましたため、機会があればまたいずれ。