廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その134:平安閣

 

 

*基本データ

 

場所:茨城県笠間市押辺(おしのべ)192

行った日:2018/09/22

廃墟になった日:1990年代までは営業していた模様

詳しく:1980年頃にオープンした結婚式場。周辺はのどかな住宅街であり、結婚式場としてアクセスは悪い。2011年に火事になった経緯あり。

 

 

*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★★☆

入りやすさ:☆☆☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

茨城県水戸市に住んでいたことがあります。仕事も生活スタイルもがらりと変わりましたため、もうここに住むことはおそらく今後の人生でもありませんが、繋がった縁やほどよく頒布する廃墟などに会いに、ちょくちょく遊びにいっています。(cf.この近くに住んでいました→その4:県営釜神町アパート跡 - 廃墟ガールの廃ログ&その94:【お待たせしました】クイーンシャトー【元住居から徒歩3分】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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笠間市は水戸の隣です。くねくねした「え? なんでここ2車線? 渋滞の心配は皆無なのでは?」と疑問を呈さずにはいられない道を法定速度すれすれで進み、階数の高い建物のほぼない自然豊かな住宅や畑や栗の木を進んだところにある、かなり有名な廃墟です。


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もともとは式場とのことでしたが、なぜか見にいった際はラスボスの根城かと勘違いするほどの曇り空です。おどろおどろしいです。禍々しいです。

かつての監視カメラもこのとおりでした。(cf.繋がらないコード→その59:住居跡・店舗跡【新宿区】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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管理されており中には入りませんでしたが、ぐるりと裏までお散歩してみます。

 

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ちなみに、不法投棄は先の看板の通り固く禁じられていますが、このようにおびただしい量の不法投棄が、というか冷蔵庫が、棄てられておりました。まえならえ精神にてここは冷蔵庫展示場になったと推測されます。基本的にひとつの家にひとつの冷蔵庫かと思いますので、こんなに冷蔵庫が集合することはありません。ここに来れば一生分の冷蔵庫を摂取できます。

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横たわって組体操をする冷蔵庫たちのなか、一匹狼ででんと構えたクールなものもございました。こんなカオスな場所に好んで建つ家電ですから、扉をあけたら別の場所に繋がっていそうですね。


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その他しくみが一目でわかるテレビの展示も行われていました。もっとも冷蔵庫の数の暴力には勝てずはしっこで肩身狭そうにしていました。


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横からみた平安閣はわりと雑多で生活感さえあるように見えました。


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モニタが寝ています。


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完全なバックヤードまでくると、驚きました、白からえんじにテーマカラーが変わり、冷蔵庫のかわりに葉が溢れます。


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おめでたい席にこれっぽっちも必要でなさそうな巨大機構、鉱山跡や軍事廃墟でみるような光景です。正面と同じ建物から出ているものとは考えられません。どんな目的で造られて使われていたのでしょうか。(cf.鉱山跡→その8:池島【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログや軍事廃墟→その3:ウサギ島 - 廃墟ガールの廃ログ)


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繰り返しますが、正面と同じ建物とへ思えません。確実に生い茂る影から目印の塔をみつけたときのそれです。


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奥は現役私有地の香りがしましてここまでとなりました。正面から反対側を確認しにゆきます。


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奥にももう1棟屋根があります。


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ステンドグラスのキューピットツインズが見つけられました。廃墟になって30年弱ですから、かなり色あせています。あまり祝福されなさそうです。


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割れたガラス窓に空が映って、あれよという間にすこしだけ晴れました。別日のような写真で満足げに締めます。これなら(Photoshopで数々の不法投棄アイテムを消して窓ガラスを修復させれば)結婚式にもぴったりなロケーションと納得できそうなショットです。


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以上、その132:笠間昭和館 - 廃墟ガールの廃ログその133:店舗跡【笠間市】 - 廃墟ガールの廃ログとつづき、さりげなく笠間3部作でございました。笠間で1番有名かもしれないアレとあわせて四天王、としてもいいかもしれません。(cf.アレ→その14:ブラックマンション 【茨城県笠間市】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*廃墟残

 

残りストック:3(ギリギリを停滞しています)

 

 

*おまけ

 

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