*基本データ
場所:アメリカンウォーターフロント
行った日:2017/11/03
廃墟になった日:1899/12/31
詳しく:大富豪で探検家、ハリソン・ハイタワー3世の経営していたホテル。彼の謎の失踪により、ホテルは閉鎖となったが、のちニューヨーク市保存協会によって管理され、廃ホテルの中をツアー客参加者として入ることができる。
※Rajah's Poolの画像追加。2019/02/08
*評価
怖さ:★☆☆☆☆(暗闇の中を急上昇・急降下します。苦手な方は満点評価になるかと思われます)
廃れさ:★★★★☆
入りやすさ:★★☆☆☆(この日は最長220分待ちでした)
*あれこれ
来ましたよ。晴れです。
冒険とイマジネーションの海には、1900年代のアメリカの街並みが続くエリアがあります。地下鉄や銀行、ブロードウェイの劇場、鉄道、クラシックカー、洋服に身を包んだ紳士淑女が行き交う賑やかな街ですが、誰もが背後にそびえ立つ黒い影には一切触れず、話題にもしないのです。
(鉄道の入口です。余談ですがわたしはここのキャストさんの制服が1番好みです。)
時は1912年(唐突に)。
1899年の大晦日に、アフリカの秘境で手に入れた木製の偶像を残し謎の失踪を遂げた、大富豪で探検家、収集癖のあるハリソン・ハイタワー3世がオーナーを務める「ホテルハイタワー」は、オーナーの失踪に合わせて閉鎖、廃墟と化していました。
がしかし、「ニューヨーク市保存協会」の名のもと、建造物としてホテルは現状を保護・修復・管理され、中を見学できるようになったのです。
(cf.大富豪で探検家→その10:http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2017/07/31/213034)
入口掲示板は当時の、オーナー失踪に関する記事で溢れています。
廃墟ガールとしては、参加しない選択肢はありません。意を決して不気味なホテルの中へいざ、足を踏み入れます。
薄暗い入口をくぐりますと、早速、ホテルフロントが大きくお迎えしてくれます。中も照明がぼんやりしていて薄暗いです。釣り下がった灯り、高い天井、クラシカルな装飾が見てとれますが、どれも古ぼけています。
営業停止してから約15年もの歳月が経っておりますので、バックに大きな機関があるとしても、その廃れさは普遍のものとなっています。埃や蜘蛛の巣がはびこり、草木は枯れています。
むしろ、この絶妙な状態を切り取ってしまったことに協会の偉大さを感じたほうがいいかのようです。
少しぶれてしまいましたが、暖炉の柵には「高塔(ハイタワー)」の文字があります。
フロント奥にはレストランもあります。営業していた当時は紳士淑女のみなさまが舌鼓を打っていたことでしょう。
ツアー中、残念ながらハリソン・ハイタワー3世の書斎や秘密の倉庫、業務用エレベーターは撮影禁止となっており、次に写真の撮れる機会が訪れるのはプール(の跡地を改造した、お土産やグッズ売り場)となります。先程の西洋らしい造りとはかわり、ここは少しインド他東洋っぽさがあります。
マッサージやギムナジウム(子供を預かってくれるのでしょうか?)がプールサイドに隣接しているようです。
こちらは‥‥ミストサウナ? なんの部屋でしょうか。
当時のホテルハイタワーの栄華や3世の収集コレクションを知ることができ、大満足のツアーとなっています。業務用エレベーターではちょっとしたハプニングが起きたり、みんな大好きシリキ・ウトゥンドゥにも会えますので、気になる方は是非! 行ってみてください。
*おまけ
ええと‥‥大真面目です。
考えたこともなかったのですが、タワーオブテラーは廃墟なのです。
ほんとうはフロントのカウンターも写真に収める予定でしたが、魔法のチケットでしか乗れなかったため、撮れませんでした‥‥反省点が残ります。スタンバイで4時間弱待つのはさすがにできませんでした‥‥。スタンバイで並べれば、客室の鍵が入れられた棚や宿泊客帳簿のほうも見られたんですけれどね‥‥。
この記事をここまで読んでくださったみなさんは、読んでいないみなさんよりほんの少しだけこの廃ホテルについて詳しくなりましたので、次ディズニーシーに行く際には、「これって廃墟なんだなあ、いま1912年設定なんだなあ」と夢の国にもっとも似つかない「廃墟」というものについて、思いを馳せてみてください。
いやー、混んでいました。ちなみに本記事は「廃墟としてのタワーオブテラー」を書いたまでですので、「アトラクションとしてのタワーオブテラー」は全然違います。わたしは絶叫系が大好物ですので、ここ入ったら終始笑い転げております。ホットワインを嗜んでからのセンターオブジアースなど、たいそう盛り上がりました。(お酒を飲みながらアトラクションに並ぶことはできませんし、体調を崩しても自己責任ですので、どうぞお気をつけください)
ランドも好きです。