*基本データ
行った日:2022/07/16
廃墟になった日:1992年オープン
詳しく:小原鉱山(こばら)の廃坑につくられたレジャー施設。恐竜の生態を知ることができる。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:大人900円
*あれこれ
長かった和歌山編も今回で終了です。和歌山に着いていの一番に向かったのはこちら。ボリューム満点なのでトリを務めていただくこととしました。鳥みたいの飛んでますしね(?)。
(cf.バックナンバー→その479:旧志賀小学校【海辺和歌山1/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その480:アパート【海辺和歌山2/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その481:ブラックビル【海辺和歌山3/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その482:魚又楼【海辺和歌山4/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その483:七洋園&太公望【海辺和歌山5/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その484:新和歌浦観光ホテル【海辺和歌山6/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その485:灯台&灯台【海辺和歌山県7/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その486:MARINE WORLD【海辺和歌山8/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ、その487:ホテル冨士&紀文【海辺和歌山9/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ)
門構えですでにこれです。楽しそうな予感しかしません。ここは廃墟ではありません、現役の商業施設です。その10:足尾銅山付近 - 廃墟ガールの廃ログやその37:ホテルハイタワー跡地 - 廃墟ガールの廃ログやその152:ORIENT EXPRESS【LE TRAIN】 - 廃墟ガールの廃ログやその186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログとおなじくくりです。
まずは門番の2匹の恐竜がお出迎え。風神と雷神のようにキメにキメてらっしゃいます。
いざ尋常に始めましょう。
入口からはみでにはみでていたのはディプロドクス。看板がミニチュアに見えます。大迫力です。
このように洞窟前にももはや恐竜がたくさんいらっしゃいます。洞窟に入らないと恐竜の生態を知れないわけではないのです。
受付を通って洞窟の入口が見えてきました。ここからひと目見ただけでもカオスの始まりがうかがえます。
上の子はなぜこんな絶妙な場所にいるのでしょう。
水辺で囀る小鳥。まだ洞窟に入っていませんがすでに恐竜ではありません。
どんなセンスの看板でしょうか。アングルがえぐいです。大口を開けている恐竜の口の中に説明書き。中身が入ってこないです。
それでは入ります。洞窟前からエンジン全開で15枚近く写真を使ってしまいました。ちなみにこの洞窟内は湿度が常に90%ほどなのだそうです。さらに洞窟内なので涼しく、日本特有の湿気にやられる嫌な暑さは一切ありませんでした。肉眼で分かるくらいの大きさで水滴が舞っていて、照明に透かされて日中の埃のようにキラキラしていました。不思議な空間です。
ちなみに、洞窟内の恐竜たちに会いながらスタンプラリーもできます。が、湿度90%のせいでにじみまくりです。インクも湿度のせいでなっかなか乾きません。スタンプ本体も湿りまくりでした。ついでに赤インクを薄い水色のワンピースにつけてしまい、クリーニングに2度出すも完全には落ちませんでした。高湿度×スタンプインク、強敵です。
入りました。ここから恐竜ランドフィーバーです。恐竜たちが縦横無尽に縄張りを作ってドヤ顔待機しています。どんどこ見てゆきましょう。この骨は順路ナンバーワン――ちなみに順路通りには回れませんでした。わりと不思議な順番でみどころは設置されています――よりも前にあり、この骨がなにかは説明不足でした。なんでしょう。
このちゅるん卵がスタンプ台です。湿っています。
迫力満点、高クオリティです! が、改行が気になります。
廃坑らしさもたまにあります。
食む。令和の今日日この動詞にお目にかかることはもうないと思っていました。トリケラトプスが草を食んでいます。余談ですが同行者さんと「食む」でひとしきり盛り上がる中で、「ハムを食む」というハイパーくそとうでもいいダジャレも爆誕したのでした。どうでもいいです。
恐竜関係ないです。洞窟の地形を利用した滝。
非常口と真逆のベクトルを持つ手書きフォントのトラコドン。
天井を見上げます。高湿度での霧とどぎつい照明の織り成す世界です。
にしても高低差はけっこうありますし、狭かったり足元が悪かったりもします。おまけに全体的に湿っているので手すりや階段も濡れています。ワンピースで行くところではありませんでした。入口のヘルメットを思い出したのはこのへんです。
すごい小刻みに、幅狭にスイングするちび恐竜です。ハイパーイヤイヤ期と呼んで爆笑しました。
うん?
廃坑らしさその2です。
うん……??
いち区画、恐竜は一切出てこない、7色に光る蛍石の展示ブースがありました。ブラックライトで照らされる石たちの上では、エンドレスで女性の説明のテープが再生されていました。なかなか詩的な表現をする解説でここが1番お気に入りかもしれません。
うん……???
授けられる、ではなく授かるです。ふれると(鬼側が)勇気と力が授かる、ということでしょうか。
赤と青で激しく照らされた謎のトンネルへ入ってゆきます。
なんなら恐竜ランドは終わりのようです。死後の世界ゾーンへ移りました。公式様のホームページなどには記載がありますが、ここは恐竜ランド&極楽洞といって、恐竜の生態を学びつつなんと地獄や極楽についても知れてしまう場所なのでした。入口からここまでの案内では極楽洞パートの説明も案内も一切なく唐突に出てきたので面食らいました。
下は廃坑らしさその3で穴があいていて近づけません。が、なぜかパリピの装いでした。「極楽のクラブ……??」「ごくらくらぶだ」というしょうもないやりとりをしたことをメモしておきます。
ゆっくり進まないとなりません。3D風に見る角度によって絵柄の変わる仕様です。
鬼になった姿の映る鏡もあります。
橋もあります。
上が覗けました。赤と青が激しいです。さきほどの恐竜ゾーンの滝と繋がっています。
ここは地獄の一丁目! みたいなナレーションが流れていました。生命力に溢れていた恐竜からの地獄で苦しむ罪人たちのギャップがとてつもないです。
そして極楽はやはりパリピ仕様です。ぎらんぎらんしていました。
理不尽なふりがなを発見し終了です。大満足ボリュームの施設で大爆笑でした。こんなに広く、しかも地図におこすのは難しいような地形の洞窟内、暗いですし深いですし基本湿っている空間ですが、照明やオブジェ、仕掛けの機構、看板、立ち入り禁止場所への表示、しっかり手入れされているように思いました。どの恐竜も(ある程度の経年劣化はレトロ調への手伝いだとしても)状態は良いように思いますし、スタンプも全てちゃんと押せました。こういう施設はすぐ再訪せず、何年か経って記憶も薄れてきた頃にまた訪れて、同じポイントで爆笑したいものです。(その355:四川料理店舗跡【駅のスタンプ制覇】 - 廃墟ガールの廃ログなど軽装にスタンプを手帳に押してしまいがちなので分かりますけどインクは薄いこともよくあるのです)
これにて和歌山編終了です。もうちょっと近くに戻りましょう。おつかれさまでございました。