*基本データ
場所:岐阜県安八郡安八町大森155
行った日:2026/08/22
廃墟になった日:2022年停止
詳しく:2001年12月竣工の巨大太陽光発電施設。敷地内には太陽光の科学館もあった。2026年9月から解体作業開始。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★☆☆☆☆
見つけやすさ:★★★★★★★★
*あれこれ

今年の夏休みは水色が際立つ高知でした。(その783:【足摺岬】事務所跡【水色高知9/8】 - 廃墟ガールの廃ログ)からの、節操ないので、お次は東海地方へまいります。岐阜県は何度も訪れているのですが、岐阜駅に電車で向かったのは初めてかもしれません。名古屋駅から近くてびびりました。東京から川崎に行くレベルではないでしょうか。

岐阜へ行くのは10月頃の予定でした。しかし、9月からいよいよ解体作業が始まると噂でききつけ、繰り上げたのです。見るしかないですから。


ダイナミックの極みです。圧倒的! 圧巻!


これは1度絶対に生で見るべきスケールでした。ぱないの。

入れ替り立ち替り、けっこうなお車やバイクが撮影のために駐車されていました。バズーカのような望遠のカメラを携えたかたも見にいらっしゃっていました。名残惜しいものです。が、使われていないので土地を再活用するのは大切なことです。


持つとしたらここですね。


こんなに巨体なのに、根元からすると危うい反り型ですし、どこもかしこも曲線フォルムなのです。切り取ってみると案外かわいらしい線だったりして、ギャップがあるのも面白いと思いました。

これは太陽光をたらふく集めそうです。撮影はものの数十分でしたが、もう汗だくでした。


敷地内にはもう重機が入っていて、周りの整備と、解体のための資材を置いているように見えました。来てよかったです、見られてよかったです。
*おまけ

一見なんの施設かまったくもってわかりませんが……

土壁に寄っていくと、お茶碗の花模様の部分がありました。

そう、こちらはモザイクタイルミュージアムでございます。岐阜に来たからには訪れたい場所でした。床も壁も階段もタイル、車や棚、机もタイル、ソーシャルディスタンスを示す目安ものさしもタイル、タイルづくしです。同時に生活に根付きやすい、生活に入り込みやすいアイテムなのだと再認識します。(cf.タイル→その626:里乃匠 - 廃墟ガールの廃ログ)

展示物は最上階からくだって見ていく順路でした。屋上からゆきます。壁には平面、床には立体の作品たちがずらりと並んだフロアです。タイルには絵にも模様にもなり、汎用性高めです。


北九州のTOTOミュージアムで見たような模様のついた便器(その688:船小屋温泉共和国【バースデーキューシュー2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)や、

その51:フランス山 - 廃墟ガールの廃ログでもやった手洗いポーズで写真を撮るしかない洗い場が並んでいました。


かわいいです。中心はダンレボみたいになっています。


この巨大オブジェ付近は無限に自撮りをするかたたちがいて撮影が大変でした。


並ぶお風呂と溝。

切手、コマ撮り、アンディ・ウォーホル、そのいずれかまたはいずれも、に見えます。

消化器置き場だってタイルにするのを忘れていません。

次のフロアに下がってまいりました。ここはタイルあれこれという感じでタイル名鑑が壁やパネルにずらりとしており、見た瞬間に「アッこれ時間が溶けるな……」となりました。まあとりあえず自分のお気に入りの柄を見つけますし、大喜利なども始めてしまいます。注目した柄全ては撮っていないのですが以下に貼っておきます。

偏光パール。その749:店舗跡【バースデー箱根1/2】 - 廃墟ガールの廃ログを思い出します。

黒の圧勝。

喫茶店の床みたい!

我が帝国随一の図書館の棚。

ベン図。こんな曲線になれることに驚き。

喫茶店の床みたい!

喫茶店の以下同文



それから当時の見本帳、が並べられていました。こうやって工務店にかけられていたのでしょうか。超絶かわいいです。どれも古着のワンピースのよう。賃貸住まいじゃなかったら家に使いたい気持ちでいっぱいです。


さらに、真ん中の青いタイルはなんと以前(その694:味園ビル【下ルカンサイ1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)で偶然にも解体前に見かけることができた「味園」のタイルだそうです! 1番広い宴会場で使われていたものだそう。繋がりを感じて嬉しくなりました。

実際に駅で使われていた売店の棚にタイルが使われていたとのことで、コの字型に棚が展示されていましたが、裏側の木彫りの鉄人28号ぽい差分たちが気になって撮った1枚。もうこのフロアだけでも腹八分目を超えています。


移りまして最後のフロアは近隣の大学や専門学校と連携してタイルを活かしたボードゲームや展示物や、デザイナーさんの空間デザイン作品などが並んでいました。バーの一角や令和風に言うとチルできそうなエリアなど、色々なテイストの空間がワンフロアに凝縮されていてモデルルームやIKEAのようでした。サイケデリックに光るDJブースのようなタイルもあり、なんと内蔵のiPhoneで音楽も流せます。音楽をほんとうに知らないので唯一知っていたFadedを選択しておきました。

ほくほくで施設を出るとびっくり、同じ敷地内にある公民館への案内板もタイル、しかも明朝体、なるものを発見。お洒落アイテムにも日常アイテムにも化けるタイルの使い勝手の良さに感服いたしました。