*基本データ
場所:神奈川県横浜市(綱島駅から歩ける)
行った日:2017/12/10
廃墟になった日:1980年頃
詳しく:港北区にある老舗旅館。綱島駅周辺は「綱島温泉」の地であり、かつては他にも旅館があった模様。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
*あれこれ
綱島(つなしま)駅初上陸でございました。商店街のような一帯もあり、過ごしやすそうな地域です。
ちなみに今回の写真たちは上のような軌道で撮ってきてあります。リビオの奥がスタートで反時計回りにぐるりとしたかたちです。
メインの入口はコインパーキングの奥となります。おそらくコインパーキングの敷地も旅館のものだったのかと推測できます。ほんとうに駐車場だったのかもしれません。バイクが意図せずアクセントになった1枚からスタートです。
とても晴れた空です。
赤と白が管理されたいち物件であることをよく示しております。
正門はいかにもといった造りになっています。
戸は外されバリケードみたいになっていますが、当時は引き戸だったのでしょうか。横の歯車‥‥船の舵‥‥ワッフル‥‥のような飾りがそこまで主張せずそれでいて単調さを脱するポイントとなっていて、これまた「the」の様相です。
当然中には入れない廃旅館ですが、どうやら戸のむこうもしっかり旅館然とした景色が広がっていそうです。
さて、正門から地図でいう下の頂点に移動すると、もう1ヶ所の門に出ます。
枯れた樹木や蔦なども粋ですが、それよりも「火気厳禁」「危険物地下タンク貯蔵所」などの看板のほうが目をひきます。なんというフォントなのでしょう。家に飾りたいです。
こちらは隣のマンション――旅館にかなり食い込んだ場所に建っていたわりと大きな物件でした、ここも旅館の土地との攻防戦があったのかもしれません――のゴミ捨て場近くのフェンスぎりぎりから、門の奥に何があるか撮ったショットです。
奥には正門よりも厳重なバリケードがあり、先へ進むはおろか見ることも難しい状況でした。
そしてぐるりと頂点からまた上がって、壁沿いに一周を試みます。
住居跡が大好きなのは、暮らしの跡が見られることと、別方面からのアプローチで増築改築を繰り返したその不揃いさ、狙ってないアシンメトリーさが濃ゆく出ているからなのですが、旅館って新旧に関わらずわりとそういった図形をしてますよね。
つまり旅館萌えの一面も併せ持つ廃墟ガールなのかもしれません。いま記事を書いていて思いつきました。
地図でいう右の辺にやってきました。
写真左真ん中ほど、蛍光灯のはまる穴が見てとれます。これ、等間隔で壁にあいていました。寄りますのでご注目ください。(ホラーが苦手な方は4つ後の写真へ)
穴Aからの長めです。
穴Bです。
見覚えのある水色とピンクのタイル張り、もしや浴槽、大浴場かもしれません。
※当時はちゃんと蛍光灯がはめられていて、おそらく覆いのすりガラスもあって、背伸びしてiPhoneでフラッシュたいたらこんなに見えちゃうような構造ではなかったかと思われます。
旅館といえば温泉、ここは綱島温泉ですものね。
小さなお部屋がたくさん集まって、渡り廊下で繋がって、全貌は拝めませんでしたがたいそう繁盛していた旅館なのでしょう。
*おしらせ
早いもので廃墟もそろそろ50件突破しそうです。キリ番(死語)です。
今年以前の探索記録もあるとはいえ、50ヶ所も廃墟に立ち寄っているなんて、なかなかすごいことです。
越えたら、少し毛色の違う記事を書けたらなと、思っております。
まあ、つぎで有に越えますけれども。