パワポ資料を思い出すような看板がある岩手県です。湿気が少なく涼しいのを良いことに、1日で何十キロも車を運転し最近の中では比較的距離ガバ旅行となりました。
今回の記事は東北ちゃん? みたいなキャラがかわゆい台温泉のお散歩です。いざ。
(cf.バックナンバー→その653:大久保旅館とその周辺【からっと岩手1/6】 - 廃墟ガールの廃ログ、その654:松尾鉱山&ガラスパーク【からっと岩手2/6】 - 廃墟ガールの廃ログ、その655:JACK&BETTY&American World【からっと岩手3/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★★☆
見つけやすさ:★★★☆☆
①ホテル花仁
*基本データ
行った日:2024/07/13
廃墟になった日:1999年頃か
詳しく:県道297合線沿いにあるホテル。1960年代に開業。元はホテル仁という名前だったそう。
まずは温泉街入口にある巨大なホテルを観察します。向かいはバス停や公衆トイレがございます。空いたスペースはほか現役旅館の駐車場になっているようです。
横長廃墟です。
推しポイント(?)は屋上にあるここかと思いました。こちらはなんでしょうか。調べたら4階建て(一部5階建て)となっていたので5階にあたる部分なのでしょうか。5階は会議室や展望台があったそうです。見晴らしの良い会議室だと会議もはかどるものでしょうか。左の事務所みたいな建物が会議室だとしたらこちらは展望台ということになりますが、見ている最中は植物園か露天風呂かと思っていました。変形した多角形が味を出しています。
うってかわって1階のエントランス。
ネーミングセンスが良すぎます。
横からも眺めました。ゲームコーナーや宴会場、ラーメンコーナー? もあったそうです。娯楽が、つまり夢が詰まっていますね。
②楽知館
*基本データ
行った日:2024/07/13
廃墟になった日:2010年頃には閉業か
詳しく:国道415号線沿い、熊無峠に位置するレストラン。敷地内に倉庫のような建物もあり。
2番手に現れたのはこちらです。立派な旅館の出で立ちです。
横に続いていて、さらに坂にあるので2階建ての部分と3階建ての部分があります。地形を利用してある種ちぐはぐな構造をしている宿泊施設とはなぜこんなに惹かれるものがあるのでしょう。
背面は2020年にはすでに壁が崩れ落ちてしまっていたようです。中が見えています。(cf.崩れ→その92:住居跡&店舗跡【水戸市】 - 廃墟ガールの廃ログ)
畳も落ちて木組みが見えます。左の棚も斜めになってしまっています。
ハンガーラックにはビニルがかかっている衣服がありますので、クリーニング後なのかもしれません。崩れてしまったのが突発的なものだったとよく思い知れる写真です。
こちらは関連施設かわかりませんが近くにある賃貸物件のような建物でした。どなたもお住まいではなさそうです。
別のところで撮った電話のかわゆい看板とアラビヤン柄の型板ガラスをおまけ的に貼っておきます。はじめましての型板ガラスを見つけると嬉しくなりますね。
③さなぶり荘
*基本データ
行った日:2024/07/13
廃墟になった日:2008/03/31
詳しく:40室前後の旅館。4階建てと3階建ての2棟を渡り廊下が繋ぐ構造。組合の保養所だった。
最後はこちらです。こちらもかなり大型。
家入レオさんではありません。
なにを示していらっしゃるのでしょうか。
「詳しく」欄に記載したとおりで、この建物でなんといっても特徴的なのは奥におはします渡り廊下です。
きっと大浴場やお食事処へ行き来するのに、暑かったり寒かったり雨だったり雪だったりから守られ、かつ花巻の自然や温泉街を眺めながら移動できる廊下だったことでしょう。
室外機くんたちと、ちょこちょこ生えている緑のコントラスト。
振り返って渡り廊下をおかわりします。左右に大きな棟、それらを繋ぐ大事な部分です。館内着の浴衣姿で往復する宿泊客のみなさまが見えたのかもしれません。
奥のほうには螺旋の外階段が2セットもありました。
片方は途中まではじぐざぐなのですけど、最後だけ折り返すスペースが取れなかったのかぐるりしていました。面白いです。
すぐ近くに郵便局の廃ドアも見つけました。