*基本データ
行った日:2024/07/15
廃墟になった日:1993年
詳しく:1727年に発見された鉱山。社宅や小学校も近くにあったが解体されている。近代化産業遺産認定。
*評価
怖さ:★☆☆☆☆
廃れさ:★★☆☆☆
見つけやすさ:★★★★☆
*あれこれ
過ごしやすかった岩手旅行がもうすこし続きます。(cf.バックナンバー→その653:大久保旅館とその周辺【からっと岩手1/6】 - 廃墟ガールの廃ログ、その654:松尾鉱山&ガラスパーク【からっと岩手2/6】 - 廃墟ガールの廃ログ、その655:JACK&BETTY&American World【からっと岩手3/6】 - 廃墟ガールの廃ログ、その656:台温泉散歩【からっと岩手4/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)
釜石鉱山にやってまいりました。松尾鉱山に続き2つ目の鉱山跡地訪問です。資料館があります。その周りにも遺構がありますが、スタッフさんによると熊が出るので外は車でまわったほうが安全とのことで、外の遺構はドライブにて鑑賞いたしました。
ところでこの看板は説明書きにしてはフォントがお洒落の極みです。
それでこちらの資料館ですが、ほかの炭鉱資料館とはひと味違います。採掘に使った道具ではなくて、当時の事務用品が飾ってあるのです。え? パラダイスではないですか?
中に入って、ものによっては実際に触ったり使ったりもできてしまいます。これは長居の予感がしますね……
あ、もう嫌な予感がします。良いほうの嫌な予感です(?)。(cf.過去の撮りすぎ案件→その507: 【画像大量】杉浦醫院【撮りすぎ山梨7】 - 廃墟ガールの廃ログ、その531:五十嵐医院【撮りすぎ静岡2/10】 - 廃墟ガールの廃ログ、その556:【画像大量】済生館&文翔館【サクラ山形5/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)
スチープラ。
このゴム印をお土産にグッズ化してくれたら買って帰ります。
これもメモ帳として以下略
経理部門な島です。当時のレイアウトまるきりそのままではないらしいのですが、ひとくちに事務用品といっても用途がありますから、部門ごとに展示するスタッフさんの心意気が染みますね。
壊れていて使えないそうなのですけど、硬貨を上から入れて数える&定量引き出す機械かと思われます。緑の透け感と赤いぽっちのせいでゲーム機のよう。
手廻し式計算機。次の写真の電卓の台頭までは主流だったそうです。
初期のでか電卓とお電話ちゃん。
くすみカラーなので令和でもやっていけます。
なんと実際に手廻し計算させていただきました。桁の大きい数字を計算するときは廻す力もたくさんいるようです。がちゃり、とかなり大きな音がするのと萌えポイントのひとつ。スタッフさん素敵な体験をありがとうございました。
タイガー式の計算機が主流だったそうです。おしゃれな国産です。
こちらも硬貨を上から落として計算するものだそうです。そういえば、ここには写っていませんが平たい小皿のような道具でそれも硬貨を数える用途に使われるアイテムがあります。それぞれの硬貨の大きさの円形窪みがあって、じゃらじゃらするとそこに自然と該当の硬貨がはまって数えられる、といった仕組みです。東日本大震災のとき、機械系が全て使えなくなった際に、そのアイテムは再び大活躍したのだそうです。
この扇風機もくすみカラーなので令和でも以下略
偉いひとの席には稟議ボックスがあります。
数年前にビンテージライターの展示を見に行ったのですけど、こんなライター飾ってありました!
決意表明の漢詩があります。
こちらは文字を打つ部門の島でしょうか。
ワープロがありました! このキーボードの出っ張り、押し心地最高なこと間違いありません。硬貨を扱う部署もじゃらじゃらすごそうですが、こちらもがちゃがちゃすごそうです。
先日こちらと似たようなものを見かけたのですが、こんな短期間でまた見つけるとは! とテンションぶち上がったアイテムです。日本語は文字の種類が多すぎるので、アルファベットのタイプライタと違って文字のほうが組み換えられるようになっています。使ってみたすぎ(cf.活版印刷なら→その70:店舗跡【広島県尾道市】+廃墟探検願カードをつくりました - 廃墟ガールの廃ログ、その365:【活版印刷あり】ホテル・ラ・レインボー【晴れの国岡山3/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
さらにお隣の島は製図部門のようでした。漫画家も使うような描画アイテムが並んでいます。
グッズ化以下略
最後に、フロア脇にどんと構えていらっしゃる金庫ロッカーのエンブレムがかわゆいので貼りまして、1階は終了です。1階は、です。
その400:旧福島県尋常中学校本館【400記事】 - 廃墟ガールの廃ログでも散々はしゃぎましたけど、教室がある場所はずるいのです。楽しいに決まっています。こちらが2階でございます。
総合の時間に模造紙でプロッキー使ってまとめるやつではないでしょうか。
古地図もありました。「圖質地」のフォントがおしゃれすぎやしないでしょうか。
アッ(こんなのたくさん撮っちゃうじゃんを察した声にならない声)
かわいいでしかありません。奥にピントが合っていなくて読めませんが、「食前・間・後にお飲みください」や「赤・白の錠剤」などのテンプレスタンプがありました。押してから該当に丸をつけるスタイル。
ランドルト環はいくら眺めてもかわいさ減らないですからね。
2段階目の表現が好きです。「もう、いろいろかものがしみたり痛みだしたりしてきます。」
眼鏡も作れます。歯の模型の横にこれが置いてある配置に診療所を感じますね。
このへんで採れる水関連を展示しているエリアもありました。正直ちょっと笑ってしまいました。
かわいい☞もさることながら、初見のモール柄の型板ガラスも憎いです。
七国山病院までお願いします。
情報量が多すぎてそろそろ目が飽和してきました。
携帯電話新旧です。
2階も教室、診療所、電話と全力で見るものの判断力を鈍らせてくる(?)ので、ほんとうはもっと展示があり、なんなら鉱山跡地の資料館として最も注目すべき鉱山で使われたアイテムたちの展示コーナーもあるのですけど、1階から見てしまったばっかりになんなら消化不良を起こしていました。写真もそれなりに撮ったのですけど、1階に比べて枚数少なめとなってしまいました。
削る機械です。銃のよう。しかし奥に並んでいるヘッドを用途に合わせてつけかえてガガガするので、どっちかというと歯医者さんの機械に似ていると思いました。
名残惜しいですが外に出ました。車で熊に気をつけながら見てゆきましょう。
その581:避暑失敗北海道⑦ - 廃墟ガールの廃ログでも見かけたような機材が鎮座していらっしゃいます。
段々になっていてかっこいいです! (cf.キングオブ選鉱所→その370:【画像大量】北沢浮遊選鉱所【1年越し佐渡1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)
ごちそうさまでございました。 順番が前後してしまって、本来の道中最後に行った場所はこちらなのですが、あとひとつ続きます。
*おまけ
おまけです。ちびかえるちゃんがたくさんいました。田んぼから出てきているようでした。(cf.廃校ニ蛙→その479:旧志賀小学校【海辺和歌山1/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ)
小高い山の上にある廃校です。
ここにもけろちゃんがいました。
入口です。
廃校になったのちも別の縫製系の事業所のような位置づけで使われていたそうなので、諸々のアイテムが留置されていらっしゃいました。