*基本データ
行った日:2018/04/28
廃墟になった日:調べたが不明
ストライプの場所。
*評価
怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★★☆☆
入りやすさ:★★☆☆☆
*あれこれ
以前、風俗街としての一角のあることで有名な天王(てんのう)町に住んでいたことがあります。(cf.その4:県営釜神町アパート跡 - 廃墟ガールの廃ログ)
当時ですらそんなに頻繁に踏み込まなかったこの一帯、なかなかの有様でした。
こちら題名にもある加納合名天王町ビル(読み方が分かりません。かのうごうめい、でよいのでしょうか。)、歩いていたら突如現れお邪魔した流れです。
丸抜きされた壁、すすけていなければデザイナーズマンションのようにも見えます。
よいながめ、です。
なぜか通常時でもここしか出入口がないはずですが標示は「非常出口」となっていました。建物を造る際、この明かりのとりつけが義務づけられていたのか、こういう夜の香りの強い建物には似つかわしくないアイテムといえます。
お店のラインナップはこちらです。とりあえずこのブログは空きの多い3階に配置してみました。梅酒と日本酒のお取り扱いがございます。ございません。
(cf.思い出すのはこのへん→
その21:ワールド会館跡地【not 45 but 55】 - 廃墟ガールの廃ログやその25:中村遊郭跡地周辺 - 廃墟ガールの廃ログ)
ここがもし、脱出ゲーム(いまはやりのリアルなものではなく、CP=クリックポイントと戦うパソコン上のゲームのほうです)だとすると、脚立を手に入れたのちあの上の配電盤をいじれるようになり、電気をつけることができます。
ポストと非常ボタンがこんなにも密接に、それでいて謎の配置をしている建物って、きっとここ以外にはないのではないでしょうか。テトリス中ですかね。
フロアガイドには1階「エスポアール、酒処くりちゃん」とありましたが、くりちゃんではなく松ちゃんの看板が見えます。ポストもフロアガイドに載っていない名前がちらほらしていましたし、必ずしも情報は最新ではないようです。
と、ここまでうはうはとiPhoneを構え、周囲お構いなしでぱしゃぱしゃしておりましたら、
「空き家の調査? お姉さんさっきも別のとこ写真撮ってたよね」
と、ハンチング帽、胸ポケットに煙草をさし、お散歩中だというワイルドダンディなおじいさまに話しかけられました。「趣味、趣味です!」と答えておきました。
聞けば、このビルの隣の建物――
こちらも、昔は天王町といえばといった具合に、夜になるとあかりが灯り、華やかな街並みだったそうです。今ではすっかり変わってしまったとお話しをされていました。
おじさまは、この3軒のどれかで、成人式の帰りにごはんを食べたことがあるそうです。成人のち即天王町、ワイルドです。「なんかあったら携帯番号書いてるから電話してね! じゃ!」と名刺をいただきました。
会話のある廃墟でした。わたしは不審者ではありません。おじいさま、ありがとうございました。
*おまけ
もう5月も半ばです、早く水戸を消化しなければなりません(?)。次で茨城県を離れます。