*基本データ
場所:青森県弘前市土手町49
行った日:2026/05/05
廃墟になった日:2024/08/29
詳しく:1896年創業の百貨店。青森県を中心に複数店舗展開していた。弘前店は地下1階、地上8階建て。コロナ禍を経て破産手続き申し立て、営業終了。
*評価
怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:★★☆☆☆
*あれこれ

梅雨が開けてしまいました、やっとあと3記事で終わります。(cf.バックナンバー→その762:ゴールデン青函㉞ - 廃墟ガールの廃ログ、その763:ゴールデン青函㉟ - 廃墟ガールの廃ログ、その764:ゴールデン青函㊱ - 廃墟ガールの廃ログ、その765:ゴールデン青函㊲ - 廃墟ガールの廃ログ、その766:松木屋【ゴールデン青函5/12】 - 廃墟ガールの廃ログ、その767:ショークラブ ジャガー【ゴールデン青函6/12】 - 廃墟ガールの廃ログ、その768:ホテル松園&サンプラザ【ゴールデン青函7/12】 - 廃墟ガールの廃ログ、その770:喜多口【ゴールデン青函9/12】/syuttyou hi-log | 低画質処理)

百貨店です。このへんは大きな建物や商業施設がほかにないので、たいそう賑わっていたのかなと予想したのですが、業界的な波があったようでございます。ご地元のご家族が近くを散歩していらっしゃいましたが、ここはこのままか~みたいなお話が聞こえてきました。


その747:ジャスコ飾磨店【雪兵庫5/5】 - 廃墟ガールの廃ログのように、入口のガラスには営業時間や当時の営業スケジュールが貼り紙されたままです。



通りにある案内板にはばっちりお姿が残っていらっしゃいました。最上階は映画館ではなく多目的ホールだそうです。



多目的ホール、かっこよすぎやしませんでしょうか。なんとも個性的なデザインです。大褒め言葉ですが、百貨店ぽくないシルエットかと思います。これは街のシンボルだったのではないめしょうか。

メイン入口もちらと覗いてみましたが、コンクリ打ちっぱなしの無機質スタイリッシュさと百貨店特有の丁寧さや温かみが同居するのはとんでもないことだと思います。素敵なデザインです。


別エレベーターにも貼り紙がしてあるのが見えます。


地下への階段です。駅のお手洗いなどでこういった場所がありそう、なんてイメージしました。曲線まじりのコンクリ、廃墟ガールの母校も思い出します。


裏側からの眺めです。8階建てなだけあります、ご立派な建物です。

散歩していても多目的ホールのメガホンみたいなてっぺんがよく見えました。
*そして

こちら、弘前駅市内のスナック街でございます。繁華街でよく見る風景です。都内とすこし違うとすれば、雪対策ですべて屋内にあることでしょうか。が、2階へ上がりますと――


やっぱりスナック街でございます。繁華街でよく見る光景です。


奥まで行けば、座敷席でしょうか、いつ居酒屋に入店したのだろうかとふと疑問に思うような畳の小上がりが。左手もカウンター席のようです。店員さんも他のお客さんも、食器もメニューもありません。

その実はGOOD OLD HOTELといいまして、元スナックをホテルにリノベーションした粋が行き過ぎたホテルなのでした。つまり、2階で通りすぎた、愛人も、プードルも、ターゲットも、鉄子も、きぬも、アローも、ニューうさぎも、店名ではなくて部屋名なのです。なんてことでしょう。青森に来たら絶対に泊まりたいと思っていたホテルです。


そして、今夜お世話になるお店もといお部屋は「Den」です。ドアも当時のまま、ステッカーも貼られたまま。まるでホテルのように部屋番号を入力して、こんばんは。


どこからどう見てももちろんこれはホテルなのですが、照明や窓の位置、椅子、棚、などにスナックの残り香を感じるお部屋でした。階下は先程写真を載せたとおりで現役のスナックですから、カラオケでおじちゃんたちが歌う音漏れがBGMです。これこれ、これを聞きにここまで来たんだよ。最高じゃん、と同行者さんがにやりとしました。そういうことなのてす。防寒対策もしっかりなされていて暖かなお風呂に入りゆっくり眠ることができました。艶やかでいたずらに笑う夜の顔を持ちつつ、快適に食住できる宿泊施設でもある、とんでもない施設でした。

違う部屋にも泊まってみたいので、また行きたい場所のひとつにもなりました。
*おまけ
青森駅周辺に続き弘前も散歩しました。元スナックホテルがあるくらいなので、新旧含めの繁華な建物が多く見えました。



PARCOの奥はサントリーです。(cf.PARCO→その245:HOTEL Ruby - 廃墟ガールの廃ログ)


煙草かワンカップの自販機があったのでしょうね。

ぽってりした根元からとんがりまでのグラデーションがすてきなさんにんぐみ。


ここなんてセンスの塊でいらっしゃいます。

なんだこの黄金比は。

クローバ柄の型板ガラスでした。上部の曲線と縁どりのオレンジの組み合わせも完全体です。

裏手のギャップもまた味がございます。劇場か店舗かなにかだった気がします。


りんごでも貝殻でもない個性的なガードパイプが駅ホームにも採用されていました。

駅舎にお店がないか歩いていて知ったのですが、来年以降に廃線になってしまうみたいです。

右から2番目のぼんぼりにご注目。

夜まで縦横無尽に歩いていたら公園に出ました。さくら祭り(もちろん時間外)の期間中で、今年は早咲きで行く時点で見頃を越していると聞いて期待していなかったのですが、図らずも夜桜花見が叶いました。



工事中のお城も。

ここに立つとホラーちっくな写真が撮れました。