廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その78:「変わる廃墟展2018」

 

 

*基本データ


場所:TODAYS GALLERY STUDIO 5F
行った日:2018/03/10
廃墟になった日:2018/03/01~03/21
詳しく:株式会社BACONさん主催の写真展と物販
 


*評価


怖さ:★★★★★
廃れさ:★★★★★
入りやすさ:★★★★★(入場料500円)
 


*あれこれ

 

廃墟にまつわるあれこれへお出かけするとき、どこへ行くか決める方法はいくつかあります。自分でインターネットで調べる、なんの気なしに出かけてたまたま見つける、周りの人に聞く、周りの人に教えてもらうなどです。

 

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お恥ずかしながらまったく知らなかったんですが毎年開催されているようです。今回はお友達に声をかけてもらい(しかしそのお友達とは予定が合わず行けなくなってしまったので後輩ちゃんをむりくり連れまわし)行ってまいりました。

 

この展覧会のすごいところはエリア内オール撮影OKというもの。なんと太っ腹な運営側そして写真家さんたちなのでしょう。わたしなんかにわかのにわかの廃墟フリークカースト最下位むしろフリークなんて使うのもおこがましいと思うくらい、ガチ勢中のガチ勢、廃墟のスペシャリスト様たちの渾身の作品たちが並べられておりました。

まあ、だからといって引け目を感じても引き際を感じるわけでなく、「上手い」と「好き」は違いますから、自己満足の備忘録#廃ログはまだまだ飽きるまで続けていく所存でございます。

 

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フライヤーと案内の貼り方の雑さが良いです。

当方はレポのブログなど好き勝手な文体すぎて書けませんので、あくまでも廃墟がたくさん見られる場所に行ってきたよというスタンスで書ければと思います。また撮影はOKでしたが「#廃ログ」の文字入れをすると二次創作? なんだか手を加えてSNSに載せるような形になりそうでもあるので、みなさまの写真は掲載を控えます。

 

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じゃあフライヤー載せるのはどうなんだってレベルで著作権に疎く申し訳ございません。概要はこちらです。

出展されているみなさまは廃墟写真界では著名な方々ばかりのようで、海外や廃病院廃校の中など、一般人では決して立ち入れないような場所の写真が多数飾られておりました。そして有名どころは万国共通で同じ場所を何名かの方が被写体にしていたり、そんな現象も起きていました。特に遊園地、木製ジェットコースター、リゾート地予定だった奇抜なデザインのホテル群などは人気スポットのようでした。遊園地はなにをどう撮っても「バエ」なお写真が撮れるに決まっていますし、廃墟が好きでなくとも入りやすいモチーフといえます。

 

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そんなみなさまが撮られたお写真がうまいこと課金アイテムになっているブースはこちらです。右からノート、ティッシュカバー、クリアファイル、ICカードカバー、本展覧会の図録です。こんなのずるいです。お金を落としていくに決まっています

 

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戦利品や名刺、来場者プレゼントのポストカードはこちらです。学習帳のデザインってなんでこう可愛いのでしょうね。新卒のとき、ジャポニカ学習帳に毎日のTo-Doを書いて上司に見せ、担任印を押してもらっていたことがあります。

ただ見ていて感じたのは月並みですがモチーフが同じでも写す人によってまったく別物に仕上がる、廃墟写真も立派なアートのいちジャンルなのだということです。星空や雪景色や夜景との共存をきりとる写真、外観派や中までずんずん進んで置き去りにされた小物たちにフォーカスする派、観覧車も幻想的なのかおぞましいのか、受け取り手によって真逆です。本来の目的としてはとっくに終わっているけれども、無限の可能性を秘めている、浪漫溢れる被写体なのです。

 


*おまけ

 

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偉そうにまとめたところで、この日は高田馬場へ場所を移しました。この写真のなかででもっとも鑑賞者の目を引く人物は後輩ちゃんとは別の後輩くんです。

ちなみに「廃墟ガールの真骨頂①フィギュアスケートを8年間習っていた」ですので(今考えました。あと3つ今後出てくるかは分かりません。)、スケート大好きです。スポーツテストの五角形だか六角形のグラフの「柔軟性」だけアホみたいにえぐれていましたので習い事の域を出ませんでしたが、延々と滑っていられます。

 

 

 

 

その77:松崎たばこ店

 

 

*基本データ


場所:東京都北区(十条駅北口ロータリー向こう)
行った日:-
廃墟になった日:不明
詳しく:

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ココ


 
*評価


怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
 

 

*あれこれ

 

廃墟ガールの頻出エリアはさいきんは北区、板橋区市川市(千葉県)です。

そのへんの廃墟で帽子×ドクターマーチンiPhoneを持っているひとがいたら、だいたいわたしです。

 

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そんな三大出没エリアのひとつである北区にて、見逃していた物件がこちらです。

 

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十条駅北区の改札を抜けた眺めからお姿が確認できます。パチンコ屋と銀行の間、指のところです。見つけたタイミングが夜にてザラザラ写真ですが、確認はできます。

 

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両脇が大きな建物で、支えられたこどものようです。しかしきっと本当は真逆で大きく独立したお子さんに守られるお父さんに違いありません。

 

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(余談ですが三角形の標識にはなかなか愛を感じます。カーブミラーも大好物です。)

 

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いまはどの時間帯に行っても明かりが灯っているのは自販機だけです。きっと何年も長いこと店舗でのたばこ販売をしていたお店なのでしょう。経営不振か後継者不在かなにかなんらかの理由で、一定収入になる自販機に代替わりを果たしたのです。

(cf.その22:分田煙草店+α【中野ブロードウェイ】 - 廃墟ガールの廃ログandその29:玉川屋跡地【渋谷区】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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少し暗いですが建物の奥まで見えるアングルです。もしここが店舗兼自宅なのだったとしたら、入口はかなり狭そうで、どのように暮らしていたのでしょうか。狭小住宅でひとが生きる、その工夫や知恵に興味津々です。借家や団地もだからたまらないのです。

 

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Google先生によるとシルエットはこのようになっているそうです。それでも各階がんばって2部屋ずつくらいしかなさそうに見えます。加えて1階は一部窓口です。お風呂やトイレはどこにあったのでしょう。キッチンは? 世帯で住むことは可能でしょうか? それとも、簡易キッチンとトイレだけを携えた、事務所だったのかも? と、想像が捗ります。

 


*おまけ

 

前回いっちょまえにcontinuer...なぞかっこつけたくせにたばこ店を見つけたばかりにまったく違う記事になりました。「変わる廃墟展2018」のおはなしは次の記事にて書こうと思います。ダブルセブン、縁起の良い品番でございました。

その76:住居跡【東京都北区】

 

 

*基本データ


場所:東京都北区
行った日:2018/02/18
廃墟になった日:不明
詳しく:

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このへん


 
*評価


怖さ:★☆☆☆☆
廃れさ:★★☆☆☆
入りやすさ:☆☆☆☆☆
 


*あれこれ

 

 

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先日念願の自転車を購入いたしました。

以前茨城県水戸市に住んでいたことがあり(cf.廃墟の宝庫茨城→その4:県営釜神町アパート跡 - 廃墟ガールの廃ログ)、そのときにお付き合いさせていただいていた自転車はアパートの駐輪スペースにていたずらされお別れしてしまったため、かなりご無沙汰のマイチャリです。

これでさぞ廃墟ハントに精が出ることでしょう。

 

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そして自転車購入の帰り道、早速出会ったのがこちらです。

全体的にトタン? のような素材で造られており、仮住まいの感じを出しつつも、廃墟であることから住人とともに年月を経ているため、むしろこのへん一帯の重鎮のような雰囲気も醸し出すこちら。

 

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「安全第一」がまたこの建物の危うさを助長します。

 

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蔓延る(蔓延ってはいません大事なライフラインです)管や筒たちまで同じ色をしていて、かわいらしくすらあります。斜めの郵便受けもお茶目な印象すら受けます。

 

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すごく扇風機がありますが、そこよりも戸や窓の横線とトタン風外壁の縦線、戸のすぐ上のガラスと配管の斜めが絵画的で趣深いです。

 

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ドクターマーチンを相棒にお散歩するのも好きですが、せっかくですので、今後は自転車で行動範囲を広げていこうと目論んでおります。

 


*おまけ

 

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continuer...