廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その285:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩4/4】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都杉並区内高円寺南3丁目(高円寺駅から歩ける)

行った日:2020/03/22

廃墟になった日:不明

詳しく:

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*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ


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誰かと一緒でないと、廃墟を撮る廃墟ガールを撮ることはできません。地図子(id:chizuchizuko)さんとの暗渠廃墟散歩はやっとこれにて仕舞いです。記憶力がないのでなるべく早めにメモしたほうが良いことを学びました。さすがに約2か月前は記憶の彼方です。(cf.バックナンバー→その282:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩1/4】 - 廃墟ガールの廃ログその283:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩2/4】 - 廃墟ガールの廃ログその284:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩3/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)

ちなみにこの日は風が強く、本体(帽子)はリュックの中にしまわれています。


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杉並散歩最後の廃墟メモはその284のすぐおむかい、桃園川暗渠のすぐお隣の2階建てとなります。見るからに最高の雰囲気を醸しています。


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窓には戸袋があり、ある一定の築年数であることが窺えます。


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2階へ伸びる錆びついた細い階段とはげ落ちた塗装の壁、蠢く枯れた蔦、灰色と赤茶の割合、仕組まれたもののようにどこをみても隙がありません。最高です。

 

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最後には地図子さんと2人で「あれっ……入口細いですね……? 体型維持にはいいかもしれませんね……」と謎の納得をしたドアを貼っておきます。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:2(oh......)

 

 

*おまけ

 

桃園川の記録がおまけには続きます。前回の蓮根川(その242:【プチ冒険×廃ログ】きのした商店【板橋区散歩2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)では暗渠遊具芸人としてかけ出したところまでやりました。()

 

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桃園川にへは暗渠遊具はありませんでしたが、カワウソ河童ヒルという絶妙なラインナップの動物の彫刻や、


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洗面台のトマソン、高所ドアがありました。高所ドアのあった建物は〇〇荘、なんて名前をしていそうな佇まいでしたけど、もしかしたら廃墟だったかもしれません。(cf.洗面台トマソンその225:第三台場跡地【台場公園】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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そして桃園川は伸び続け、ここは杉並区(奥)と中野区(手前)の区境です。区が変わるからか管轄が変わるからなのか、まるっきり違うデザインになるのがとても面白いです。マーメイドラグーンとアラビアンコーストだって突然床の素材や街灯やゴミ箱やベンチすべて変わりますものね。そういうものでしょうか(どういうものでしょうか)


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くっきりした橋の跡なんかを巡りながら、途中でお開きとなりました。小沢川のうねりや桃園川の区またぎなどを体験し、暗渠概論Ⅱを履修いたしました。地図子さん、早くまたお散歩しましょうね。改めてありがとうございます!

 

 

*そして

 

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いろいろなかたに通知を飛ばすことになり、まとめるべきではないとは思うものの、こちらも記憶の彼方になる前にメモしようという運びでおまけのおまけに位置づけます。先日流行に乗って――なのかは分かりませんが、少なくともこんな壁や窓の写真を貼りつけ思ったことをつらつらずらずら書くだけのブログよりデザインやSEOやしっかりやっている、いわゆるブロガーさんたちがよく開いていそうだなという意味合いです――zoomオフ会、とやらをいたしました。(今回のバーチャル背景はここ→その118:信州観光ホテル【灼熱長野4/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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わたしはインターネット上には顔面を出したくありませんので、そこをご理解いただけるかたでないとまずお邪魔しても申し訳ないだけなのですが、今回参加してくださったお2人は快く了承くださいました。これは指人形コレクションとすくい人形コレクションを見せていただいているところです。

 

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ご出身の工業高校がハイアンドローだった話でげらげら爆笑し(すみません)、幼少期にはまったアニメの話、プリキュアの話、なぜナージャはヒットしなかったかの話、今後のYouTubeをはじめとする配信系コンテンツの話、お酒の話、車バイクの話、覚えているだけでもあげたらきりがありません。


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終了間際のスクショです。1枚目で22:13だった時刻もびっくり4:04です。20:00から8時間やっていました終電を逃したので入店したカラオケのフリータイムですか?? とっても楽しかったです。ヒダマル(id:hidamaru)さん、せいぶつへいき(id:seibutuheiki)さん、改めてありがとうございました!!

その284:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩3/4】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都杉並区高円寺南3丁目(高円寺駅から歩ける)

行った日:2020/03/22

廃墟になった日:不明

詳しく:

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*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

地図子さん(id:chizuchizuko)との暗渠廃墟散歩、あとひといき続きます。廃墟ごとにワンカウントしているので歩みが遅めです。地図子さん毎回通知をすみません。(cf.バックナンバー→その282:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩1/4】 - 廃墟ガールの廃ログその283:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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杉並の暗渠小沢川をひとしきり歩ききったあと、環七を通り、ふらふらとまだまだお散歩していますと、それは目の前に現れました。


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都心部には「駐車場の法則」というものがあります。前も書いた気がしますが、ほんとうはここ一帯を平たく使ってマンションなりアパートなり建てたいところを、でこぼこになってしまう要因があったため、まずはテトリスのブロックのような敷地で駐車場として活用する、そういったところにはその要因のひとつとして廃墟があることがある、そんな法則です。勝手に作りました。(cf.例えば→その199:豊荘【お知らせがあります】 - 廃墟ガールの廃ログその247:店舗跡【渋谷区】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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外の柵はどう見ても木製ではないようですけど、まとう蔦は好き嫌いがないようです、おかまいなしに絡みついておりました。


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この四角形の絵画はかなりお気に入りに撮れました。きっと下のインターホンが使えなくなってしまい、2代目として音がなるだけのものを上につけたのでしょう。家の顔、入口、というのがとてつもなく伝わってきますし、もう機能していないこともこれだけで分かってしまう1枚です。


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しかも番地プレートはとれてしまったようでくるっと丸めたテープで応急処置されていました。このプレートは何色くらいバリエーションがあるのでしょうか。地図子さんとお散歩しただけでもその228:【プチ冒険×廃ログ】店舗跡【北千住さんぽ3/4】 - 廃墟ガールの廃ログその244:【プチ冒険×廃ログ】居酒屋跡【板橋散歩4/4】 - 廃墟ガールの廃ログを見つけています。気になるところです。


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人間の入れる隙間はございません。が、わたしが嬉嬉として写真を撮っていたとき、そっと見守ってくださった地図子さんは目撃してしまったそうです。この建物の横を通り過ぎたおじいちゃんが、目の前に落ち葉があったのを拾い、忌々しいような視線とともにこの門の中へぺいっと投げ入れたのを――確かに枯れ葉の森のような建物ですから、落ち葉のひとつやふたつやみっつやよっつ、毎日落とされているのでしょう。


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こうして板が並んでいるだけでも可愛らしいです。


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木とトタン以外の素材が奥のほうに見えました。この明かりがついていた頃の景色も見てみたかったと思います。


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建物のはしっこです。例によって写真部だったはずなのに写真を撮るのがド下手くそですので、白飛びしていますが、ここまで抜かりなく蔦が走っています。枯れ葉も置いてありますね。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:3

 

 

*おまけ

 

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せっかく高円寺まで来ましたので、あろうことかオサレランチなどしてしまい、そわそわする廃墟ガールと地図子さんですが、ラザニアはたいそう美味しゅうございました。


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そしてせっかくだから、と向かったのは桃園川の暗渠です! なにがせっかくだからなのかさっぱりですが、せっかくだから桃園川をたどる第2ラウンドが始まりました。高円寺にはよく来るのですが、ここが暗渠だと分かったのは地図子さんとお散歩をして暗渠概論を履修してからです。ありがとうございます


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この記事のおまけには杉並区内の桃園川の地面に描かれている動物たちを貼っておきます。ワニパンダ


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なにか


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ライオン……? パンダ


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ワニクジラです。なんともいえないコンセプトの装飾品やペイントたちを味わうのも、暗渠を歩くときの醍醐味な気がしてきました。

その283:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩2/4】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都杉並区梅里(うめざと)1丁目(東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅」近く)

行った日:2020/03/22

廃墟になった日:不明

詳しく:

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*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

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地図子(id:chizuchizuko)さんとのお散歩が続きます。(cf.バックナンバー→その282:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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前回から小沢川の暗渠を歩き歩き、環七に出ます。見慣れた建物が顔をのぞかせました。これは昨年お散歩したその249:高円寺アパート3号棟 - 廃墟ガールの廃ログです。世界は広いですが地続きであることを実感します。


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前回も見つけました、杉並区暗渠特有の金太郎の車止めです。大量放出です。ほかのものもコンプリートしてみたいなと思いました。


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神楽坂で見つけたのはリボンその197:【板橋区】廃アパート【お知らせがあります】 - 廃墟ガールの廃ログでしたが、こちらは女性の横顔です。時としてグラフィティはこうもいち作品になるのですね。だからバンクシーも芸術家となったのでしょうか。


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話が逸れました。なんと、暗渠をちんたらお散歩していたところ、地図子さんが少し先にあったこちらに気づいてくださいました。廃墟ガールはくそ目が悪いのになぜかいつも裸眼でいるため、2人で散歩することにより、地図子さんにも芽生えつつある廃墟眼(廃墟眼とは)を頼りにすることもあるのです。(cf.2年前にコンタクトを作りたいと星に願っているがいまだ作れていない→その106:東京スポット北池袋店 - 廃墟ガールの廃ログ)


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住居兼事務所跡かと思われます。さっそく2人で立ち止まり、観察してみました。


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全体的な落ち着いた色味が安心します。入口は引戸のガラス張りで風情がありますね。


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なんの事業をしていたのか分かりませんが、こういった事務所跡は工具なども併せて楽しめます。(cf.事務所跡→その158:本城建築事務所跡 - 廃墟ガールの廃ログその206:事務所跡【港区】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)


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この1.5階部分にあるでっぱりはなんでしょうか。階段の踊り場でしょうか。流し台スペースでしょうか。納戸でしょうか。秘密の部屋でしょうか。


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いろいろな角度の直線がはしりまわっています。かわいらしいです。


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わたし「このドラム缶にはなにか入っているんでしょうか?」

地図子さん「あ! なにか見えますね! キャ……丸まって入れられているようで全部は見えません……」


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わたし「キャ……でこの色、このフォント、『キャッシング』ですかね??」

地図子さん「あぁ……本当ですね……」

なぜか地図子さんは答えが「キャッシング」と分かった途端にテンションが下がってしまいました。キャベツキャンドルキャラメル……キャッシングでは地図子さんのお眼鏡に叶わなかったようです。というやりとりがありました。


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おそらく台風や強風の日はこのガラス戸がほんの数ミリの隙間と遊んでガタガタ音を鳴らすに違いありません。


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この奥が住居への入口のようでした。


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政党ポスターは街中廃墟でよく見かけるアイテム、とどこかに書いてあった気がします。掲示板が殺風景でしたので「#廃ログ」を貼っておきました。(cf.ポスター→その257:住居跡【常陸太田市】 - 廃墟ガールの廃ログ)

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明治牛乳のフォントがたまりません。


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いろいろな朽ちるポイントもあり、均衡のとれた物件でした。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:4

 

 

*おまけ

 

おまけは今回のお散歩で得られた「麗しきトマソン」たちを置いておきます。

 

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ごちそうさまでございました。