廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その242:【プチ冒険×廃ログ】きのした商店【板橋区散歩2/4】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都板橋区西台(東武練馬駅から歩ける)

行った日:2019/11/09

廃墟になった日:不明

詳しく:西台(にしだい)公園のそば。店舗兼住居だったもよう。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

 

 

*あれこれ

 

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状況としましては、『ふと思い立って、プチ冒険』の地図子さん(id:chizuchizuko)との歩こう会第2弾、東武練馬駅からうねうねお散歩をしています。(cf.バックナンバー→その241:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【板橋区散歩1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)

高低差のある曲がりくねった細道を、階段を、坂道を、のぼりおりしていますと、山を切り開いて作ったような公園に着きました。


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その公園を、降りきったところで、見つけました。地図子さんもわたしがなにをしたいか、なにを言いたいか、分かっていらっしゃるようです。2回のお散歩で、地図子さんの廃墟眼(審美眼のような)が育ってきているということです。(そうでしょうか)


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商店ののれんはだいたい2色使いが多いように思います。こちらはオレンジ8:緑2の組み合わせです。それも人参または野菜ジュースのようなオレンジ、緑は深緑に近い濃いめの色合いです。(cf.その91:舟付販売所跡地 - 廃墟ガールの廃ログその174:住居跡【足立区】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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このポスターを見かけ、すかさず「不審な人って私たちのことでしょうか……?」という議題があがりますが、「ガールだからセーフ」となんの根拠もなく自信たっぷりに結論付けられましたので問題ございませんでした。


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2面とも、戸袋の板がすだれのように縦割れになってしまい、繊維の一部が窓の柵にかかっています。前髪のようだと話します。


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有刺鉄線、木の柵、鉄棒、と3重ロックがかけられており、セキュリティは抜群です。


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前回地図子さんと北千住をお散歩したときに見たその227:【プチ冒険×廃ログ】晴和荘【北千住さんぽ2/4】 - 廃墟ガールの廃ログの横長窓を思い出します。やはりある特定の年代に建てられた建物は小さな不思議な窓が存在するのが鉄板のようです。


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裏側へまいります。写真を撮りそびれましたが、裏は2階建てが横長に続き、錆びた外階段が取りつけられていました。裏口から住居または賃貸の部屋へ行ける動線です。


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寄ってびっくり、白鳥というか鳥といったほうが良いものか、控えておりました。しかも左端にはコインベンダーのようにも見える鉄の直方体も添えてあります。こどもが乗って遊ぶものだったのでしょうか。(cf.乗って遊ぶお猿さん→その72:多門亭茶屋跡地 - 廃墟ガールの廃ログ)(cf.コインベンダー→その131:行川アイランド&行川小学校 - 廃墟ガールの廃ログ)


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そしてもっと寄ってびっくり、左下の水色目玉がついています……!!

地図子さんが先に気づきました。水色でこんな目玉がつく動物、なにかいますか?? これはなんでしょうか?? 2人でテンションあがって叫びました。この物件のピークはこの眺めです。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:4

 

 

*ちずについて

 

このブログはあくまでも廃墟のメモという位置づけで、書く際も最低限の情報しか調べませんで、クオリティの低い写真たちを並べ、思ったことをつらつらメモしています。(cf.たまに写真がんばる→その239:コンクリート桟橋【異世界能古島③】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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しかし、地図のスペシャリスト地図子さんと歩けば、すごくすごくためになる学びがあるのです。前回その241(リンクは上に)ではスリバチ地形を履修しました。今回は暗渠です。

 

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あんきょ、と読みます。はじめ読めませんでしたし、仏教用語かとも思っていました。暗いに涅槃みたいな字を書く……と覚えていました。もうばっちり読めます「暗渠」はかつて川が流れていた場所が長年の区画整理や地形変動によって川でないところになった場所、を指すようです。緑道や公園になっているところが多いそうです。詳しくは地図子さんのブログに分かりやすくご紹介されていますのでご覧ください。

 

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当然川の跡地ですので長細く切り取られた公園が多く、空間をうまく使って遊具が並べられています。この牛は1人だけアングルがおかしく顔が2つあります。恐怖の牛です。


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川ですのでこのようなカーブを描いていることも多いのだそうです。逆に地図にこんなカーブがあったら、暗渠かな?! 行って確かめよう! となるそうです。


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それと、ここも暗渠である歴とした証拠が隠れています。もともとこの道が水だった証に、この道沿いに入口のある家はひとつもないのです。みんなそっぽを向いています。聞いた途端鳥肌がたちました。何気ない住宅街とその道だけみても、そんな手がかりがあり、そんな歴史が分かるなんて、ロマンです。神秘です。


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暗渠遊具には惹かれるものがありました。特にこの区画、なんでこんな不揃いの間隔で立っているのでしょう。まずこれはなんでしょうか。椅子ですか? 真ん中に切り込みが入って3等分されています。おまんじゅう? 木の実? 花? 色合いも分かりません。水色? と思えばピンク? 1番分からないのは思い思いの方向をむいて寝ている豚ちゃんです。地面にすこしめりこんでいませんか?? センスと狂気を感じます。


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蓮根川跡は暗渠初心者にもやさしいつくりでした。


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最後にかつては使われていた水門にぶつかります。暗渠を歩いている途中、地図子さんが「かつて水だったところをこうして普通に歩いていると想像すると変な感覚になりますよね」とおっしゃいました。その通りでした。地球の不思議を体感できる、それが暗渠なのです。


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蓮根川は北千住散歩のときもお世話になった荒川にぶつかっていました。ゴールでもあり、スタートでもある場所です。


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おかわり