廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その249:高円寺アパート3号棟

 

 

*基本データ

 

場所:東京都杉並区梅里1丁目1-41(高円寺駅から徒歩20分ほど)

行った日:2019/12/21

廃墟になった日:徐々に立ち退き、2017年時点ではほぼ廃墟

詳しく:1961年建設された4棟からなる都営アパート。3,4号棟は1階部分がテナントになっている。再利用プロジェクトもある模様。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

 

 

*あれこれ

 

Joyeux Noël ⋆。˚✩ ですが、廃ログ平常運転です。(cf.過去クリスマス→その51:フランス山 - 廃墟ガールの廃ログその151:ホテル喜むら+‪α【お散歩熱海7~7.5/7.5】 - 廃墟ガールの廃ログ)

廃墟ガールはたまに遠出する際カメラを借りて画質の綺麗な写真を撮ることがありますが、基本iPhoneで下手っぴに撮影をしています。街中のお気軽な廃墟の近くに帽子をかぶってマーチンを履いたおば……ガールがいたら、大体わたしです。

 

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ですので、は弱いです。今回の物件はお散歩するのが12月の17時過ぎであるため、こんなにも夜になってしまいました。(cf.画質との戦い→その104:【板橋区】住居跡?【画質が限界】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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しかも、ルート検索をミスったのか、人通りのないお墓の中をずんずん進むことになってしまいました。不審者、ご先祖さま、あと脇に横たわるこれはゴミ? のトリプルでさすがに怖く、すこし早足で歩きます。


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到着した地はすでに「建築計画のお知らせ」とともにありました。団地はURとの攻防、建て替えに伴う計画退去など、さまざまな側面からがらんどうになりやすい昨今なのでしょうか。(cf.団地アレコレ→その5:廃団地【茨城県日立市】+α - 廃墟ガールの廃ログその36:千駄谷住宅跡地【渋谷区】 - 廃墟ガールの廃ログその141:たけや家具店&マザータケイ&さとみや豆腐店【桐ヶ丘中央商店街】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)


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明かりが美しいです。ここを曲がると3号棟があります。


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ありました。標識や電線、電柱も大好物の廃墟ガール、ちょうど手前に電柱と伸びる電線があり、嬉々とします。


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隙のないシンメトリィです。


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裏側からはすでにアクセスできないよう囲いが造られておりました。


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夜のコントラストも手伝って、ただの空き団地とはずいぶん印象が違います。


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3号棟は2つの部分からなっていて、真ん中でこのように接続されていました。ここは接続部です。1階は地続きですが住居部分の2階から上は離れていて、たとえば右端と左端・4階にすんでいる友達同士がいたとすると、1度1階へ降りて反対の4階まで登って端を目指さないと行き来ができないということです。ポストまで確認していませんが、チラシ配りや郵便配達泣かせの構造ですね。


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それと、向かいにサイレントヒルバイオハザード的な公園がありました。正直お墓ロードより数倍も怖かったです。なぜか来る者拒まずのオープン具合でしたが、入れませんでした。(cf.サイレントヒルその12:【ラピュタ島】友ヶ島【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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もうちょっと全年齢対象の公園もありました。


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裏手を堪能し、表へまいります。


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階段は0.3階止まりくらいのトマソン的な塩梅となっていました。


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表は廃業したテナントのオンパレードで、ここだけでシャッター商店街ができてしまうほどでした。もちろん現役のお店もあるようなのですが、シャッターのほうが圧倒的に多かったです。


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ミゲル……? でしょうかアグレッシブな漢字チョイスすぎてよく読めません。


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とちらも美容室なのかクリーニングなのかちょっと読めません。(cf.どっちの廃墟か→その129:CarPoint・Selectionあるいは白雪姫と七人の小人 - 廃墟ガールの廃ログ)


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どこまでも続くシャッターです。管理側は落書きに困っておいでのようです。


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こうやって切り取れば、さながら商店街のようです。


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しかし、実際はこんなにも国道が存在感をお出しになっています。車通りも多いです。


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こちらに住む人は1階のお店だけで暮らしていけるような造りになっていたのでしょうか。便利な団地です。


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住居跡も店舗跡も楽しめる二度美味しい物件でございました。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:0!!!

 

 

*おまけ

 

高円寺アパートを去って高円寺駅に戻る途中にも、ワンカットのみしか見られませんでしたが、実に香ばしい物件を発見しましたため、おまけにくっつけておきます。

 

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これは刹那さが凄まじいです。

――そんなことより、残りのストックがゼロになりました。こんなのおそらくブログ始めてから初めてではないでしょうか。どうしましょう。手近なところですっと行ける廃墟はないものか、そういえば知り合いに都内の廃墟に精通している人がいなかったか? ――

新しいところにお散歩することができましたら、次の記事でお会いいたしましょう。

その248:住居跡【鎌倉市】

 

 

*基本データ

 

場所:神奈川県鎌倉市坂の下(江ノ島電鉄「ごくらくじ」駅から歩ける)

行った日:2019/12/10

廃墟になった日:不明

詳しく:

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このへん

 


*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

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このトマソンは……そう、鎌倉市にあるものです。節目節目で行きがちな鎌倉、3年ぶりにお散歩してまいりました。(cf.トマソンその82:店舗跡【東松山遊園地を目指して1/3】 - 廃墟ガールの廃ログその121:住居跡【北区】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)


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鎌倉の思い出といえば、源氏山公園をぜえぜえ息切れしながら登ったり、クリスマスに紫芋ちゃん(中学の友達→その131:行川アイランド&行川小学校 - 廃墟ガールの廃ログ)縁切寺へ行ってみたり、その53:鎌倉銀行 由比ヶ浜出張所【THE BANK】 - 廃墟ガールの廃ログでお酒を楽しんだりなどなどです。


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何度も足を運んだことのある地でも、同じコースで巡ったとしたって、同じ思い出になるはずはありません。事実、このトンネルは有名な銭洗弁財天への途中ですが、初めて通りました。冬の澄んだ空気が余計に研がれて、気分が良かったです。


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ちなみに廃墟ガールは江ノ島には行ったことがございません。江ノ島の奥にも廃墟があるよと、数年前にお友達に教えてもらったことがあるので、いつかお散歩してみたいものです。鎌倉に来て乗る江ノ島電鉄はいつも数駅止まりです。今回も極楽寺駅まで乗りました。


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どんな機能があるかよく分かりませんがかっこいい水門のような設備がありました。(cf.湯門→その17:底倉温泉かめ張り跡地 - 廃墟ガールの廃ログ)


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駅のすぐ近くには成就寺というお寺があり、山を切ってうねうね造られた道路に沿って建っておいででした。道路よりも山目線に近い高さで覗くと、江ノ島まで曇っていても見渡せる一等地です。


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その成就寺をおり、もっとも曲がった角度に沿って、こちらございます。


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かつて黄色かったお車が目印です。そもそも、「鎌倉行くんだけど廃墟知ってる?」とトーキョーマスター(カテゴリができるほど都内廃墟に詳しい知り合い、ここ神奈川だけどな)に聞きましたところ、教えてもらった地がこちらというわけです。


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これではきっと鎧戸を巻きとって収納することはできず、ここは開かずの間なのでしょう。(cf.伊達巻シャッター→その165:住居跡【真冬京都2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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お車にも近づいてみます。もちろん入ったり触ったりはできません。奥にもレトロでお洒落なお車がいらっしゃいました。


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生えています。ほかのお車はカテゴリ「廃車」にございます。


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正門なのかは分かりませんが、門は固く閉ざされてありました。


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構えと立地からするに、大きなおうちだと予想されます。


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車の出入りはしにくそうなカーブに建っていますが、良き系統の方がお住まいだったのでしょう。こんな鎌倉散歩があっても良いと思います。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:1(常に崖っぷち)

 

 

*おまけ

 

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適当なおまけが(適当なおまけとは)思い浮かびませんでしたので、先日らくがきしたマルダシとモロダシを貼り逃げしておきます。らくがきは好きで(決してうまくはありません)よくらくがいていますが、いまだにどこにまとめておくか定位置が決まらずにいます。

 

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その247:店舗跡【渋谷区】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都渋谷区円山町(渋谷駅から歩ける)

行った日:2019/11/30

廃墟になった日:不明

詳しく:2階建ての店舗兼住居跡地。おそらく居酒屋のようなジャンルだった模様。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

ひさびさにトーキョーマスター案件となります。(トーキョーマスターとは深夜徘徊が趣味のおともらちで、都内のそこここに廃墟を創造してくれます。バーにも精通しておりバー仲間でもあります。)(創造はしません)

 

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渋谷駅はスクールカースト上位の若者が集まる場所、という認識がいつまで経っても拭えない廃墟ガールです。センター街、タワレコ、109、LOFT――そのまわりしか歩かなければ、最先端の文化とそれに置いてけぼりを食らわないように必至で着飾った若者たちの巣窟、としか思えないかもしれません。ただ、奥へ奥へ歩くと、こんな面白い地形にも出会いました。円山町はキャバクラやラブホテルが多い華やか賑やか生々しいエリアなのだそうです。


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ですのでこのお店にもきらびやかな女性が肩を組んだおじさんや終電を気にも留めない男女などがお客さんとして連日中を賑わせていた可能性は大いにあります。


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こうして切り取ると、そんな風景はまるきり身を潜めてしまうのですが。(cf.切り取ったら避暑地→その88:山手荘 - 廃墟ガールの廃ログ)


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正面です。冬特有のさもしい蔦たちの半年後も見てみたいものです。(cf.枯れ蔦→その46:青空薬品 - 廃墟ガールの廃ログ)


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ポストだった長方形はガムテープの連続に変わっていました。(cf.ポストあれこれ→その71:住居跡【広島県尾道市】 - 廃墟ガールの廃ログその90:【ホラー】鈴木家跡【茨城県水戸市】 - 廃墟ガールの廃ログその192:中国オニマル/にちはら天文台【詰込山口3/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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ちょっと寂しい気がしたので「#廃ログ」を吊り下げておきましたが、ここにはお店の提灯かなにか、営業時間の夜でも目を引くような、なにかが提げられていたのでしょう。


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2階はどこかで見たことのある眺めです。(cf.その77:松崎たばこ店 - 廃墟ガールの廃ログその64:マツザワ自販(株)【月曜から出オチ】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)


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裏へまわると店舗然とした佇まいはさらになくなります。


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そして最後に観察した一辺はまるまる駐輪場となっていました。


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この駐輪場のお名前は「京王サイクルパーク 神泉円山町」というそうです。歪な台形分がグレーアウトしていることが見てとれます。この駐輪場にとって最寄りの建造物は存在ごとノーカウントにされているのです。なにか背景には力が働いたり働いていなかったりしているのでしょう。わたしには分かりません。


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おいしいお喫茶、ファッション誌のスナップのようなNintendo、にまぎれた花街廃墟でした。(cf.顔面雲隠れ→その213:【画像大量】廃電車&住居跡&店舗跡&廃旅館&廃銭湯etc【江戸東京たてもの園】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*廃墟残

 

残りストック:1(!!!)

 

 

*おまけまんが

 

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たまにやらかす自己満らくがきはカテゴリ「なぜか廃ログに投下される漫画のようなもの」参照のこと。いやこんかいはいつも以上にやっつけですね……UN-GOを見るのに忙しいもので……。気にくわず消す可能性もございます。

 

#6 あまりにも簡単な暗号 坂口安吾「アンゴウ」より

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