廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その271:事務所跡【カオスカミス1/9】

 

 

*基本データ

 

場所:茨城県神栖市矢田部8757(かみすしやたべ)

行った日:2020/03/20

廃墟になった日:不明

詳しく:県道117号線(深芝浜波崎線)沿い、関東鉄道バス「押上」停留所隣に位置する。なにかの事業所跡地と予想される。

 


*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★★

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

同じ茨城県つくば市に「谷田部」という地名があります。谷田部中学校はとても学力の高い学校です。


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しかし、つくば市――つくばも広いので、地域によってはどっこいの場所もあるかもしれませんが、とりわけ同じ「ヤタベ」の名を持つ地域のことをここでは指しましょうか――には、こんな建物はないでしょう。というか、こんな建物になったとしてもこんなになるまで放置はされないでしょう。


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廃墟になるにはきっと、素材(物件)と熟成期間(放置される)が必要です。素材がなさすぎればそもそも朽ちませんし(ex.その97:ナポリの太陽【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログ鳥取ではもっとたくさん見つけられると思っていました)、密集地では空きが出るとすぐに「次」がやってきます(ex.その197:【板橋区】廃アパート【お知らせがあります】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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まあそんな説明臭いことはこの景色を目の前にして一切どうでもよく、存分に廃れた空気を摂取いたしましょう。よういどんです。


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まずはいつものメータチェックと洒落こみます。安定の浮きコードを確認しました。


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風通し良好物件です。


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一斗缶、とやらです。はじめは2等賞のお色をしていたのではないでしょうか。長い年月によりグレードを1つ落としたようです。


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椅子も寝たいお年頃です。(cf.椅子→その128:ホテルニュー鳴門【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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奥に事業所自体の出入口があったと思われます。写真左部分がメインの引き戸でしょう。立てかかった網戸や木板、機能性の高そうな棚、お勤めの香りが立ちこめております。


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横にずれてみましょう。


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撮影セットのような壁の残り方、その132:笠間昭和館 - 廃墟ガールの廃ログと似ています。なぜこのような形でいなくなり、残るのでしょう。神秘です。


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かつて事務所の外を形作っていたものか、事業所の中にあったものか、仕事自体に使っていたものか、すべてがないまぜになって奇跡の配置をしています。この危うさが好きです。


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これはシャッターのスタート部分になります。巻きとるものがもうありませんが、この子たちも通常なら最上部についているものを、まさかこんな地上に密着できることがあるとは思ってもみなかったでしょう。(cf.シャッター→その165:住居跡【真冬京都2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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震対策 強化店


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そして、すぐ隣に現役のバス停がございます。名前は「押上。これはツッコミ待ちということなのでしょうか。


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車社会の茨城ですから、本数はまばらもいいとこです。(cf.バス停→その172:ホテル高月城 - 廃墟ガールの廃ログ)


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こういう風にバスを待つということでしょうか。かなりカオスな画になりませんでしょうか。この廃墟がいつからこうなのかは存じ上げませんが、きっとバスを使う方々にとってはぼうぼうの草木と変わらない扱いで、ごく自然にこのバス停に並ぶのでしょうね。(車社会にならってレンタカー移動のため、帽子は車内にお留守番きている廃墟ガール)

 

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……さあ、押上やつくば市の地名がある茨城の最果て、カオスな神栖編がしばらく続きます。あるものを撮るためにカメラをお借りしたので、いつもより画質が綺麗な写真たちでお届けです。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:集計中

 

 

*魅惑の神栖情報

 

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前述の廃墟隣接型バス停も十分珍百景ノミネート可能かと思いますが、神栖編では魅惑の神栖ポイントをメモしておきます。この柱は本来起きて立っているものです。なぜかおねんねしていらっしゃいました。椅子同様お疲れなのでしょうか。