前回までのあらすじ。
4年前の四国旅行、その128:ホテルニュー鳴門【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログらへんのリベンジ。前回は台風との握手会だったのでかなりスケジュールを狂わされていたが、今回も初日は雨模様。(cf.バックナンバー→その465:畑田変電所【爆走四国アゲイン1/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)
人生で1度だけ、同人誌の売り子をしたことがあります。そのときに売っていた作品も例によって廃墟を題材にしていたもんだから、やってくるお客さんとも当然廃墟の話になるわけです。軍艦島は至高、海外の廃墟はスケールが違う、うちの近くにこんなのあるよ、云々。その中で「四国に映画館の廃墟があって雰囲気が良いですよ」と教えてくださった方がいらっしゃいました。数年越しになってしまいましたが、来ました。その節はご情報ありがとうございます。(cf.売り子→番外編:廃墟短編集【文学フリマ福岡】 - 廃墟ガールの廃ログ)
田畑や住宅のある地域に突然この格好で現れます。でもその招待は映画館。このスケールで演劇ではなくて映画、だそう。単館上映劇場ということかしら。(cf.→その132:笠間昭和館 - 廃墟ガールの廃ログ)
畑田変電所とは違い左から右表記。気持ち良いほどの達筆です。囲いもその上のゆるーいΩみたいな装飾もかわいらしいです。
近づいてみましょう。
チケットもぎりちゃんスペースがあります。その394:化女沼レジャーランド【画像大量3/3】 - 廃墟ガールの廃ログでもぎり箱に会ってからもぎりちゃんには一家言あるわけです(あるわけないです)。
おや……?! もぎりの窓口からぶたちゃんが出てきました。これは各所公園にいるぶたの象形遊具――勝手に「狂気ぶた」と呼んでいます、どこで見ても同じ規格で、思い思いの方向をむいて寝ているところにセンスと狂気を感じたためです――をかたどったアクキーです。かんわいい。
この掲示板跡地にもぶたちゃんが。さてどこでしょう。
正解はここ!
蝶番はこのような状態でした。なんならむしろちょっと扉が開いていました。
そうっと少しだけ覗いてみます。入ってはもちろんいけません。シネコンなんかをイメージしてしまうと椅子が段々になっている印象が強いですが、倉庫みたいな出で立ちでした。大きなスクリーンに映画が映されて、みんなで笑いながら泣きながら鑑賞していたのでしょう。
下の受け皿となる部分がありませんので、これはフラペチーノ入れにはなりません(そもそもフラペチーノ入れにはならない)。(cf.フラペチーノ置き場じゃない→その362:廃アパート【奈良市】 - 廃墟ガールの廃ログ)
こじんまりとしていてかわいらしい建物でした。こうして見ると入口と側面でだいぶ壁の色味が違います。
おまけは徳島にあるお喫茶店。前四国旅したときは営業日の関係で行けなかったのでリベンジ! 廃墟カフェ、と特集されていることがあってとっかかりはそこからなのだけれど、廃墟ではなくてなんとご主人がセルフビルドで建てた場所なのだそうです。斜めやぐるりやがたがたや良い味の建物でした。やっぱり阿南市は遠くて長居できませんでしたが寄れて良かったです。
今回は廃墟ではないけれど心躍る建物をたくさん見てきたのでおまけも充実。続きます!