廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その268:東京国際空港案内所

 

 

*基本データ

 

場所:東京都大田区(東京モノレール「整備場」駅から歩ける)

行った日:2020/02/22

廃墟になった日:2000年頃か

詳しく:案内施設。1970年代には存在していた模様。タモリ倶楽部に出たことがあるそう。2021/10/17に確認した際には更地に。(2021/11/15追記。残念。)

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◎らへん

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

仕事が繁忙期であたふたしているからかストックがないからかストックがないからかストックがないからですが、メモするペースがゆったりになってきています。その間Apple Pencilでらくがきする時間が増えている最近です。(cf.らくがき置き場→その265:店舗跡【千代田区】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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むかし友だちと「散歩の達人」に必ず挟まれている見開きの都内路線図を広げておもしろ駅名やひとっぽい駅名を探して妄想をしたことがあります。そのとき考えた設定ですと彼は都城王土的な絶対神の生徒会長です。天王洲アイル(18)です。高身長イケメンなのでしょうね。以来この駅を見るたびそんなことを考えてしまうばかりです。

 

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ところで、東京モノレールはいまのところわたしのもっとも好きなモノレールです。これは最近の気づきなのですが、鳴門の渦潮ロード(その129:CarPoint・Selectionあるいは白雪姫と七人の小人 - 廃墟ガールの廃ログ)やレインボーブリッジ(その225:第三台場跡地【台場公園】 - 廃墟ガールの廃ログ)や福岡高速(その237:廃アパート【気まぐれ福岡/糸島市】 - 廃墟ガールの廃ログ)など巨大なコンクリがうねって続く機構ラブのようなのです。東京モノレールは意外とレールの敷かれたコース自体に高低差があり、首都高を見下ろしていたと思いきや橋をくぐったり、他のコンクリくんとレースをしているようにくねくね進みます。もうそれだけでも萌えと呼ぶにはおつりが来ますが、ほか建設途中の現場を通り巨大なクレーンがなん本も海に刺さっていたり、工場地帯の傍を通過したり、海の上をレールをぎしぎしさせながら懸命に進んだり、羽田空港駅に行くときしか使ったことはありませんでしたけれど、もっと積極的に乗ったほうがメンタルに良いのではないか、心が穏やかになるのではないかと結論づけたくらいのものなのです。


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ええ、まだ廃墟のメモは始まっていません。モノレールについて語っています。前回文学フリマ東京(その246:ニッコーカメラ【お知らせがあります】 - 廃墟ガールの廃ログ)の会場に行くためにも乗りました。そのときには乗らなかった新しい車体にもこのときは遭遇いたしました。キャリーケースくん専用の席があるのです。揺れたら落ちそうですけれど平気なのでしょうか。(あ、5/6文学フリマ東京でうまくいけばわたしが文章を寄稿します本が売られます。ご興味ある方はぜひ)


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丸ノ内線全駅制覇企画(丸ノ内線散歩企画【28駅全制覇】 - 廃墟ガールの廃ログ)のときは新種の丸ノ内線に充電のためのコンセントと荷物かけフックが備えつけられているのに感動したものですが、東京モノレールだって負けていません。


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と車内にもときめきを感じていましたところ、お目当ての駅に到着いたしました。降りたのはわたしだけでした。もう一生降り立たないと思います。ただ、駅名にはやはりときめきを感じます。(なぜなら廃墟ガールはスカイ・クロラのササクラと一生結婚したいからです。もちろん小説版)


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駅から改札へ降りる階段で、すでにそのお姿を確認いたしました。


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はい、ここから本文です。モノレールへの愛を書きすぎて今回は長いメモになりそうな予感しかしません。というかここ大田区なのですね(今更の驚き)。空港やお台場やちょっと異質な区域はあまり地続きの感じがしませんね。

 

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寄り添う年季ものの自転車もかなり前からここへ停まっていらっしゃるそうです。建物はかなり簡易的な施設と見受けられます。広さとしてはその158:本城建築事務所跡 - 廃墟ガールの廃ログその160:「&」ホテルスイス - 廃墟ガールの廃ログの受付所くらいでしょうか。


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近づいてみます。


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このほぼ等間隔の凹み三兄弟は一体なんなのでしょう。アンド下の青い長方形はおなじみ番地プレートですが限界まで目の細かいヤスリでがしがししたみたいになっています。


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正面向かって右の窓口です。かわいいです。


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ちょっとだけ左右に開けられているままに時を止めていらっしゃいます。その256:旧八里郵便局 - 廃墟ガールの廃ログダスティピンクでしたけれどこちらはブルーグレーのテーマカラーです。


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外部と受付業務をする、案内する目的地の情報を得る、大活躍だったでしょうお電話が棚の左端にひっそりと鎮座しています。なんとダイヤル式です。え? たとえばこちらの現場を2人でまわしていたとして、電話がかかってきて、担当がもう別の1人だったとき、どうやって電話を替わるのでしょうか。よくある受話器を手で抑えて「○○さん、電話~」ってやるのでしょうか。夏休みに友達の家にかけたらお兄ちゃんが出たときの対応と完全に一致です。いえ、これはここに限ったことではなく、ダイヤル式の電話は保留も内線もありませんね。時代は進化しました。


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移動します。


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空のほうが青くてコントラストがお綺麗です。


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正面窓口です。かわいいです。ここはぴしゃりと両の小窓が締め切られています。


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しかし上の大きなガラスがばりんばりんのため風通しの良い職場であることには変わりありません。衝立はすりガラスになっていて、その向こうが流し台、きっとお手洗いなども奥に隠れているのでしょう。小型冷蔵庫と電子レンジ、ケトルも欲しいところです。どんなに人間を詰めるとしても各窓口に1人ずつおいて最大3名の職場、良い人たちばかりであれば働きやすさぶち上がりです。


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やさしく走ろうTOKYO


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移動しました。正面向かって左の窓口です。かわいいです。気づけば窓が開いていたのは左のみでした。


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裏手にもまわりましょう。コードとつたがめっためたでした。ディスプレイなどをデザインする空間作家もびっくり、斬新な構図です。新たな美の誕生です。だってもう、なんだかわかりませんが写真左下の白い長方形は、ロープウェーですよね?? いま山頂から降りてきているのですよね??(cf.ロープウェー→その13:奥多摩湖ロープウェイ - 廃墟ガールの廃ログ)


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仕事関連でここに来るひと以外は、なかなか降り立たない地であることは明白です。


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ただ、この子の目線の先はモノレールなのです。きっとこれから旅行にいく輝いた瞳やわくわくした顔をずっとずっとここで見守ってくれているのです。今思いつきました。そういうことにしましょう。

いつか不思議な案内所、訪れるお客さんも変なら売り子さんも変、ちょっと変なことが起こるスポットのお話、としてなにかおはなしを書いてもいいなあなんて思いました。

 

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(どちらも)ごちそうさまでございました。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:1いや1いや1いや1!!