廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その448:きっちんせいじ【バースデー長崎1/7】

 

 

*基本データ

 

場所:長崎県長崎市東古川町2(ひがしふるかわまち)

行った日:2022/02

廃墟になった日:2017/12/30

詳しく:1966年に開店した飲食店。電車レストラン。リニューアルの噂もあるそう。

 


*評価

 

怖さ:☆☆☆☆☆

廃れさ:★☆☆☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

 


*あれこれ

 

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2月は好きです。誕生日があります。廃墟ガールなんて言いつつももうガールなんて歳ではないが定型文のこのブログですけれど、それでもおめでとうをいただけるのは嬉しいことです。あとチョコレートが好きです。甘いものの中で1番好きです。おそらくバレンタイン生まれなので生まれながらにして生粋のチョコ好きになるようにステータスが割り振られて世に出てきたに違いありません。

そしたら長崎県ってチョコレート伝来の地なんですって。四十七大戦では長崎さんが最推しです。あと池島も大好き。ちょうどニュクスの角灯の高浜寛さんの展示もやっています。 (cf.池島→その8:池島【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログその8:【再訪】池島【画像大量1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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さあさ、市内をお散歩です。長崎は坂が多く、細い道が入り組んでいて、一通も多く、あまり運転するのは好きではありません。今回も変なところで信号待ちしてしまって半泣きになりました。歩くのは楽しいです。


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このへんではとても有名な素敵なお店だったと予想します。半世紀も営業されていたなんて、想像もつかない年数です。みなさまご存知なのだと思いましたけれど、立ち止まってカメラでばしゃばしゃしていたら、道ゆくひとも立ち止まり、一緒に歩いていたひとと「これ電車になってるんだねえ」と盛り上がられたり、近くのコインパーキングに車を停めて支度をしているひとがわさわざ見に来たりしていらっしゃいました。


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停車場やカーブミラーや「貸切」の文字や、細部まで手を抜かない外装は間違いなく人気店の理由のひとつだったのでしょう。営業されていたら絶対ごはんしにゆきたいですもの。


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多くの常連さんに惜しまれながらも大団円だったのでしょう。大学の近くに、おばさまが1人でやっている超に超を重ねてかつ掛けたくらい超のつく純喫茶がありました。かったーい卵の味がするプリンとか、麺太めのナポリタンが銀の皿に載って出されるようなお店です。わたしが在学中に、親御さんの介護があるのでと、閉店されました。閉店キャンペーン――提供できるメニューが徐々に減ってゆき、おろしていない新品のメニュー見本を記念にと配ったり、営業時間が短くなっていったりしてきました――の最中、何度かお邪魔したのですが、ご地元の常連さん、わたしのような学生、きっと卒業生、白状をついてやってくるひと、おばさまと同い年くらいで親御さんの手を引いてくるひと、それはそれはかわるがわる、お店にやってきました。どれだけこのお店が、店長さんが、メニューが、愛されてきたのかが分かる時間と空間でした。きっちんせいじにも、そんな期間があったのかなと、想像しましたとさ。

 

 

*おまけ

 

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ライオンズクラブと同様秘密結社感がありますが、ハイパー素敵電話ボックスです。あまり意識してませんでしたけど廃墟ガールは公衆電話が好きなのです。公衆電話を作ったり(その277:Hotel Imagine【カオスカミス7/9】 - 廃墟ガールの廃ログ)、ドライブスルーで公衆電話したり(その433:井医院 - 廃墟ガールの廃ログ)しています。この公衆電話はどんなでしょうか?


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なんと、電話ボックスのドアを開くと、ドーム型の天井に各季節の星空が浮かび上がるのです! 長崎にぴったりなロマンチック公衆電話です。秋の空電話ボックスはもともと存在しないそうで、夏の星座はすごくこのへんという情報のあるエリアをうろちょろしましたけど見つからず、春と冬だけ堪能しました。センサーが古くなっているのかはじめどうやったら天井が光るのか分からずに電話ボックスに入ってただ突っ立っているだけの奇人になりながらも、光ったときは絶叫してしまいました。粋な計らいの電話ボックス、楽しいです。絶対ヒヤパが好きそうなおもしろスポットだよ、と教えてくれたかたに感謝です。

つーわけで長崎編が続きます。