*基本データ
場所:兵庫県淡路島釜内
行った日:2021/04
廃墟になった日:2006/02/26
詳しく:1977年に実業家が造った寺院、博物館「平和観音寺」に建つ100メートルの菩薩観音像。自由の女神のレプリカや蒸気機関車、クラシックカーのコレクションなども置かれていた。実業家の死後相続放棄され一時リーマン・ブラザーズ系列の金融機関が保有、その後買い手が現れず2020年には国の保有物に。2021年から2年で解体が決定している。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:★★★★★
*あれこれ
下手すると縦型の写真が1番多い記事かもしれません。有名物件です。Wikipediaにとても詳しく顛末が書いてございますので、詳細はぜひご一読くださいませ。
大阪や紀伊半島からもこのお姿は拝めるそうです。そりゃ淡路島内なら余計にそこかしこから確認できるに決まっています。
存在感抜群です。当然ながら中には入れませんが、近づいてみます。その342からのおともはおともらちのクリーチャーグリーンちゃんです。(cf.バックナンバー→その342:ジャンボクラブ淡路島【サンライズ出雲途中下車1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ、その343:養豚場跡【サンライズ出雲途中下車2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)
寺院が廃墟になるってすごいです。仏様はどこへ行ってしまうのでしょう。(cf.その119:【画像大量】日本歴史館+α【灼熱長野5/6】 - 廃墟ガールの廃ログ、その186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログ)
雲も観音様の上だけうねって水面のようになっています。
電信柱の十字がアクセント効いています。ほどよく緑に覆われている素敵なデザインです。観音様の首元は展望台になっていたそうです。ただでさえ山の上に建っていますから、絶景に違いありません。そしてWikipediaによると風が強い日はよく揺れた、とのことですので、スリルも満点に違いありません。楽しそうです。
台座部分も本体も、近づいていくとガラスが抜けていたり骨組みだけになっていたりが分かります。
消化器ケースの中は空っぽでした。
そしてここで振り返りこの景色です。きれいです。よく晴れています。
台座部分に寄ります。不思議な形をしています。大きな窓にはスプレーアートが施されていたので、廃墟になったのちも参拝客(違います)が訪れているようです。(cf.兄弟?→その254:ムー大陸野田店 - 廃墟ガールの廃ログ)
見たところまだ本格的な解体は始まっていませんでしたけど、あと2年以内に淡路島を再訪しない限りは、これが見初めであり見納めです。
とりあえず、さも旧知の仲であるかのように最大限の敬意を表した写真と、
ライブに来たファンの写真を置いておしまいとします。これは遠くから観音様が見えて徐々に近づいてきている最中に、「こっち向いてー! ってうちわ振ろ」「観音様~! ファンサください!」と話した流れを汲んだものです。コンサートで振るウィンクちょうだいうちわみたいなことです。やはり文字にするとクソほど面白くないですね。車内は大爆笑だったのですけど……。
*おまけ
淡路島内にはなんと観覧車が2個もあります。映画館はひとつもないのに、です。駅はひとつもないのに、です。ほかに観覧車が2ヶ所もある島をわたしは知りません。平和観音寺が解体されたら、記念碑の意味もこめて高さ100メートルの観覧車が建つのかなあと話しました。(建ちません)
せっかくなのでそのうちのひとつに乗ろうということになりまして、せっかくなので数個存在する透明なゴンドラを選びました。
明石海峡大橋が見えます。
すっけすけです。怖さ的にはきっと観音像の首元にもおよばないのでしょうけど、2人ともジェットコースターなどが大好きな人種ですので、大はしゃぎです。