廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その240:岩屋敷【気まぐれ福岡/福岡市】

 

 

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*基本データ

 

場所:福岡県福岡市

行った日:2019/10/21

廃墟になった日:不明だが1975年にはすでにあった模様

詳しく:向野南公園(愛称どんぐり公園)のすぐ近く。2階建ての建設途中で廃墟になった物件。下には岩が敷き詰められている。

(cf.建設途中→その2:住居跡【千葉県松戸市】 - 廃墟ガールの廃ログその149:建物跡地【お散歩熱海5/7.5】 - 廃墟ガールの廃ログなど)

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*廃墟残

 

残りストック:4

 

 

*いいわけ

 

いや、なげーですね。立ち位置としては廃墟探偵ゼロ話、といったところですが、この文章だけ読んで面白いかはハテナです。まあ、このブログの1番のお得意さんはわたしなので、自己満にてオールオッケー ということに、しておきます……。1話は制作期間数時間、2500文字くらいです。今回は数日で5000文字くらいあります。そりゃなげーはずです。0話を書く前にもう1発くらいノーマル廃墟探偵キメてから、と思っていたのですけど、書きたいと思うことが思いつきませんでしたので、もう書いてしまいました。(思う書くうるせーですね)

これにて福岡の廃墟は在庫切れです。関東に戻ります。

ちなみに廃墟探偵1話はこちらです。

 

hiyapa.hatenablog.com

 

2話はこちらです。

www.hidamaruanime.com

その239:コンクリート桟橋【異世界能古島③】

 

 

*基本データ

 

場所:福岡県福岡市西区能古

行った日:2019/10/21

廃墟になった日:1945年以降(戦後すぐまでは稼働していた)

詳しく:西岸の採石場遺構。海軍が計画していた埋立地に使う材料を運ぶラインだった。能古島の東岸にも桟橋があったが沈んでしまった模様。

 


*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★★

見つけやすさ:★☆☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

福岡県は能古島(のこのしま)におります。

前回の記事(その238:店舗跡&住居跡【異世界能古島①②】 - 廃墟ガールの廃ログ)で、たくさんのひととフェリーをともにし島におりたった廃墟ガール。島に着いてから知りましたけれど、植物園がいち観光地として有名な島なのだそうで、みなさんその植物園へむかうシャトルバス乗り場に一直線でした。

 

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一方、ひとりだけフェリーを降りて左に向かった人間(わたし)は、開かれた海沿いの道に終始感動しておりました。日本語圏以外の方に「綺麗」という単語を教えるときは、この画像を見せればこと足りますね。ごちそうさまです。


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パノラマでも撮っておきました。


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ひとりセルフタイマーくんと戯れていても、好奇の目をむけるひとすらおりません。(cf.セルフタイマー→その236:【お知らせがあります】製塩所跡【気まぐれ福岡/糸島市】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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島で無料配布していた観光マップには、こちらの蒙古塚までしか情報が載っていません。公式の推奨範囲とはこちらでおさらばします。


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両脇が未舗装となりました。ずんずん進みます。


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左手はすぐ海です。波は静かなものでした。育ちすぎた手入れのなされていない草をかきわけ進みます。


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舗装道も終了しました。この道はなんの目的で造られたものなのでしょう。歩行者と、かろうじて自転車しか入れない規模です。釣りでもするのでしょうか。


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道路がなくなりましたので、お次はこんな道(といっていいのか分かりませんが)をずんずん進みます。


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時折顔を覗かせる、「人工」の跡をカメラに納めつつ、ともかく足を動かします。


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切通路用に舗装されているわけではないので、場所によってはこのくらい海が間近にあります。


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理屈はさっぱりですけれど、能古島の海辺の石はひらべったく楕円の形状をしているものが多かったです。潮水で削れて削れて辿りついたってやつなのでしょうか。たしかにこぞってひらべったく楕円ではありますが、それでも自然物なので個体差があり、それぞれが1番好みの姿で留まっているため、その平らと平らの隙間を踏めばひとたび、おまけに丸っこくとっかかりがありませんで、なし崩し的にあらぬ方向へ足が持っていかれるのでした。おはじきでジェンガをしている上をけんけんぱで渡るような感覚です。


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フェリーを降りてから1時間ほどは経ったでしょうか、そろそろ上着が邪魔になってくる頃合です。お姿が、見えて、まいりました。そもそも、能古島に行こうと思ったのは、この景色を、眺めるためなのです。


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Googleマップも航空写真にしないと現れない、魔法の橋です。「福岡市 廃墟」で調べ出てきたと思いきや地図をチェックすればなんと離島で、どうしようか迷いましたし、かなり歩きますし、旅の最終日でたまった疲れもありますし、なんてうじうじがすべてすっと消え去るほどのものでした。時間を忘れてたくさん撮り溜めた写真を出し惜しみなく残しておきます。


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もう、身につけているものひとつひとつを浜辺にポイ捨てして、身軽になって走っていきたいくらいでした。どんどん大きくなっていく姿に、目を奪われっぱなしです。


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粟立った全身で橋と海と空を吸いこみます。それしかここにはありません。来てよかったと月並みに安堵しましたし、感動で涙ぐむとはこういうことかも、と実感いたしました。


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ここから採掘した石をトロッコに載せていたのでしょう。(cf.採石→その95:大谷石山跡地【大谷資料館】 - 廃墟ガールの廃ログその186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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そこかしこから観察します。


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雨風や潮に長らく打たれ、浜辺に無数に転がっている石たちのように、少しずつ形を変えているのだと思われます。


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橋の下に潜りました。たぶん、ここはどこか違う世界、異世界だったのだと思います。あの舗装された道が終わったあそこから、石ころの上に足を踏み入れた瞬間から、異世界だったのだと思います。異世界ってほんとうにあるんだ、おとぎ話だけの世界ではないんだと、そう感じました。こどもの笑い声、鳥の鳴き声、明かりのついた窓、カレーや肉じゃがの香り、忘れられた自転車、感覚が研ぎ澄まされていても、どうやったって「他人」は存在せず、わたしだけだったのです。あるのはからんとした空、恐ろしいほど穏やかに繰り返す波音、行ったり来たりもどかしい波打ち際、無限の海、この橋だけです。海の下に、この橋の続きは潜っていくのではないでしょうか。ほんとうはレールはまだ続いていて、どこかへ行けるのではないでしょうか。なんて、なんて眺めなのでしょう。残酷なほど美しい世界です。


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もう、言葉はいりませんね。というか、出てきませんでした。でもいつか、ここをモデルにしたおはなしを書いてみたいななんて、ひっそりと考えています。


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名残惜しいですが、いつかまた来れるようにと誓いつつ、来たときに撮った写真たちの逆再生をしながら、じわりじわりとさようならしました。「フォトジェニック」、「インスタ映え」と、ひと単語で片づけるにはあまりにも神々しい景色でした。


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橋がなくても、海がレーション(カロリーメイトです)によく映えます。帰りの足どりは軽く、行きの半分くらいの時間でひとのいる場所に戻ってくることができました。

当たり前です、異世界帰りなのですから。


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ガソリンスタンド跡地もレトロで愛おしく、カメラに写していましたらおばあちゃんに「なに撮りよったと?」と話しかけられた現場です。(cf.ガソリンスタンド→その26:ガソリンスタンド跡地【岐阜県養老郡】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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最後に異世界から帰還しましたのち、次のフェリーが出るまではこちらにお世話になりました。由緒ある飲食店をリノベーションしたかのような内装でした。店主のお母さんにお話を聞きましたところ、島は700人くらいが住んでいるそうです。中学校までしかないため、高校はみんなフェリー通学なんだとか。店主様の娘さんはいま東京の大学に通っているけれど、野菜がおいしくないとこぼす便りがあるのだそうです。お話が聞けて良かったと心から思いました。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:5

 

 

その238:店舗跡&住居跡【異世界能古島①②】

 

 

10月19日に渡福(福岡へ渡る意)し、あんなに美味しいものが目白押しである福岡なのにも関わらずグルメそっちのけでさんざんすきなところへドライブし廃墟を見つくしたあと、10月20日は思い出の文学フリマ福岡でした。番外編:廃墟短編集【文学フリマ福岡】 - 廃墟ガールの廃ログ

未踏の地で初対面の多くの方とお話しし、前日はろくに食べず長時間運転フライト疲れ、そうでなくとも旅行って無自覚とも心身ともにストレスがかかっているもので、それを非日常体験をして無理くりにでも放出するアドレナリンで追っ払って切り抜ける、みたいなところがあると思っています。そのくらい良い意味で充実疲れをした2日間を終え、最終日、またしても早起きし早々にチェックアウトを済ませ、ガラガラを駅のロッカに預けます。自分の中のもったいないおばちゃんが出てきたので最終日もフルスロットルです。止まりません。

 

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空は晴れ、あたたかいお出かけ日和です。


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この日は平日でしたけれどたくさんのひとが同じ場所へ向かおうとしていました。


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ひさびさのフェリーです! (cf.フェリー→その3:ウサギ島 - 廃墟ガールの廃ログその6:屋久島のバルブ群生 - 廃墟ガールの廃ログその12:【ラピュタ島】友ヶ島【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログなど)


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ひさびさしかも疲れている最終日にひとりでフェリー、どうかなと不安もありつつも、やはり乗るとどうしたって浮かれてしまうものでした。


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そしてつきました場所は、なんとこれでも県庁所在地の福岡市に位置する、能古島です! のこのしま、と読むそうです。「の」はどこからいらしたのでしょう、中臣鎌足在原業平などど同族なのでしょうか。

 

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まず2つちいさな廃墟をお散歩しながらカメラに納めましたので、2本立てでメモします。ここまでが膨大な前置きです。(cf.3本立て→その151:ホテル喜むら+‪α【お散歩熱海7~7.5/7.5】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*①基本データ

 

場所:福岡県福岡市西区能古457

行った日:2019/10/21

廃墟になった日:不明

詳しく:

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このへん

 

*評価

 

怖さ:★☆☆☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:★★☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

 

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顔ハメ看板のタコのようにうねった三叉路にある店舗跡です。


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そしてその前に、地図上にもあるniconico cafeの周りが気になりすぎました。


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カップくん


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割烹、定食屋、右手に半シャッタも見受けられるのでお土産としてテイクアウトもしていた可能性もあり、といった具合いでしょうか。(cf.割烹→その44:大衆割烹鉄平跡地【板橋区】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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正面です。


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能古島では貝が有名なのかもしれません。


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裏手です。


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標語が打ち捨てられています。(cf.お役御免標語→その196:店舗跡【詰込山口7/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

 

*②基本データ

 

場所:福岡県福岡市西区能古1265付近

行った日:2019/10/21

廃墟になった日:不明

詳しく:

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このへん

 


*評価 

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

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こちらはずいぶんとギリギリの物件です。どこからどこまでがひとくぎりかわからない、土地のたくさんある場所あるある物件でした。


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奥のほうに冷蔵庫? 棚? 冷凍庫? の端が見えます。(cf.シースルー→[http://hiyapa.hatenablog.com/entry/2018/02/09/220843:title])


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建物は廃れ、植物は育っています。


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もしかしたら次訪れるときにはコンクリより緑が勝っているかもしれません。

 

 

*廃墟残

 

残りストック:6

 

 

*おまけ

 

島のあちこちで撮ったおまけを散りばめておきます。

 

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観光地恒例の顔ハメ看板です。なぜタコの足がくるりと1周したスペースに顔面がくるつくりなのかはわかりません。


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貯水池? です。やはり福岡は水に縁がある地です。


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島には車も眠っています。(cf.沈む車→その218:星の王子さま【清里遠足レポート⑤】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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出ました島の特権小中学校! (cf.小中学校→その8:池島【画像大量】 - 廃墟ガールの廃ログ)