廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その551:ビジネス杉田ホテル

 

 

*基本データ

 

場所:神奈川県横浜市磯子区杉田5丁目

行った日:2023/03/25

廃墟になった日:2017/14

詳しく:1970年代開業のビジネスホテル。国道16号線沿い、杉田駅近くにある。地上1階から入りフロント、地下が客室の構造。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 


*あれこれ

 

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せっかく異様な早さで咲き乱れた桜が一斉に落ちてゆきそうな大雨の週末に、ちょっとした遠足をしました。


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自分の普段の生活と縁遠い地におりたつ場合、移動で感じることや、街にあるもの、道行くひとを見て、勝手にイメージを膨らませます。たとえば「神戸はワンピースにスニーカーを合わせている女性が多い」「神栖は運転が自由」「富山は水が綺麗」などです。(cf.神戸→その474:Suma Park - 廃墟ガールの廃ログ、神栖→その274:廃民宿【カオスカミス4/9】 - 廃墟ガールの廃ログ、富山→その356:【撮れ高不足】健康大学【水路天国富山1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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でいうと、横浜のイメージは、「住民に対して道路幅と駅が足りていない」です。お恥ずかしながら横浜というと、横浜駅桜木町、中華街しか存じ上げませんでした。さすが政令指定都市、すごうく広いのです。前述した繁華街以外はほぼ住宅街なのです。団地やマンションがひしめいていました。それで駅から遠いニュータウン系の住宅街や大型団地群も多く、当然車社会のエリアもイコール多いようなのですが、そこはカントー地方、複数車線の幅広道路ばかりではありませんでした。だからか、すっごい道路が混んでいました。ナチュラルに渋滞していました。きっとこれはなにか原因があるわけではなく、強いて言えば人間が多いのが原因かな、と予想できる箇所がいくつもありました。あくまで個人の感想です

 

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給水タンクが見えます。地下に伸びる構造のホテルなので地上1階が最上階です。(cf.雨、最上階→その323:アムール - 廃墟ガールの廃ログ)


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そんな印象のヨコハマの、国道沿いの廃墟です。この入口からビジネスホテルを想像するのはなかなか難しい気がします。地下に伸びる構造、面白いです。


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もの寂しいフィルタのかかった写真は撮ってもらったものです。ありがとうございます。


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ひらけた建物前スペースは駐車場だったのでしょうか? この空間の濡れ具合を見てわかる通り、結構な雨でしたので、そこまで長居はせず、そそくさと退散しました。


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公式の入口横に、地下へと降りる階段を見つけました。バックヤードに繋がっているのでしょうか。


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地下は2階分だそうです。いったい何室あるのでしょう。中が気になる建物でした。

 

 

*おまけ

 

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この遠足は廃墟、というよりも狂気ぶた――時と場合によっては廃墟よりもよく写真を撮っている、アニマルライドのことです、勝手にそう呼んでいるだけなのです――がメインでした。給水塔とぶたちゃんたちです。


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雨だったからこそむしろ大人でも怪しまれずに写真を撮れたので、良かったと思うべきです。


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なんだかんだでこのようなぶたちゃんのいる公園の情報をつぶやくだけのTwitterアカウントが存在しています。

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加えて、このたびもうひとつアカウントを作成しました。こちらは準備が整い次第、自分の持っているお気に入りのアイテムたちをメモしていく場所にする予定です。はてなブログと紐づいているわけではありませんが、よろしければ是非フォローくださいませ。

 

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その550:【お知らせがあります】住居跡【中野区】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都中野区本町

行った日:2023/03/01

廃墟になった日:不明

詳しく:

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このへん

 


*評価

 

怖さ:★★★★☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★☆☆☆

 


*あれこれ

 

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井戸ポンプを見つけながら夜の平日を歩きます。縦横無尽に、気の向くままに散歩して出会うのも一期一会で好きですが、今回はお目当てまで一直線です。


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無事会えました。先日、ブログのコメントで教えていただいた場所になります。改めてご情報ありがとうございました。


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1面が大きな窓、すこし低めのワンフロア、安心するかたちです。


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非常にバランスの良い画です。下の部分が型板ガラスの気もするのですが、暗いと識別できませんでした。


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狙わないでこの配置。植物たちのセンスは素晴らしいです。


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下の木の部分が地面に還りつつあります。


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正面玄関のようです。さっきのは勝手口でしょうか。余談ですが、勝手口に「○○(そのおうちの世帯名)勝手口」という表札がある邸宅を2度目撃したことがあります。勝手口表札の文化が存在するということでしょうか。


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木製の雨戸です。きっちりと閉まっています。


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ぼんやりぼやけたゆる三角形の屋根シルエットと電柱、電線の1枚も、夜では味があるものです。

 

 

*お知らせがあります

 

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このブログがあと50記事も続く、という大前提のもとですが。それと5年半選手のiPadが瀕死なのでそれも心配です。さあどうなることやらですが、いちおういまのところの予定、ということで。

その549:【暗渠ハンター】社宅跡【松庵川】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都杉並区宮前3丁目

行った日:2023/03/30

廃墟になった日:不明

詳しく:

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このへん。松庵川沿い。

 


*評価

 

怖さ:★★★★★(夜だからそう見える)

廃れさ:★★★★★(夜だからそう見える)

見つけやすさ:★☆☆☆☆(夜だから見つけにくい)

 


*あれこれ

 

松庵川(しょうあん)

 

学術的な観点は一切持ち合わせず、目に入るものにひたすらあれこれ言及したり、「わ~くねくねだ~」と脊髄反射ばりに頭に浮かんだ感想をダダ漏らしたりするだけの夜のお散歩、暗渠ハンターのお時間です。その515:【暗渠ハンター】住居跡【水窪川】 - 廃墟ガールの廃ログ以来のハンター記事でまたしてもかなりお久しぶりとなっています。「部活」と称して平日夜仕事終わりに、ハンター仲間のバックパーマーズさんのうちのひとりさん(バックパーマーズはユニットらしい)たちと歩く会が定期的にあり、歩いていないわけではないのですけど、いかんせん仕事終わりに気軽に行ける暗渠はひと通り歩き終わってしまった感があるのと、1~3月が社畜すぎてわざわざ暗渠のはじまりまで移動している時間がとれなかったのとで、記事にはなっていませんでした。すこし前から踏破済の暗渠をおかわりしています。記憶力が悪すぎて新鮮に歩けるのでお得です。(cf.初訪→その442:【暗渠ハンター】住居跡【妙正寺川水系野方支流】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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杉並区暗渠名物の金太郎車止めもばっちりチェックしました。これ全部で何体いるのでしょう。(cf.過去その312:【プチ冒険×廃ログ】足立区立五反野小学校跡【じゃない】 - 廃墟ガールの廃ログその368:【暗渠ハンター】社宅跡?【井草川】 - 廃墟ガールの廃ログその390:【暗渠ハンター】つじや荘【神田川三鷹台支流】 - 廃墟ガールの廃ログその399:【暗渠ハンター】住居跡【善福寺川水系成田東支流】 - 廃墟ガールの廃ログその442:【暗渠ハンター】住居跡【妙正寺川水系野方支流】 - 廃墟ガールの廃ログその451:【暗渠ハンター】むつみ荘【妙正寺川上高田支流】 - 廃墟ガールの廃ログ)

ちなみに暗渠はもっとちゃんとかつての水路に思いを馳せながら歩いたほうが良いと思いますが、楽しみ方はそれぞれということで。


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この暗渠には金太郎以外にぶたちゃんもいます。かわいいです。思い思いの方向を向いてすやすやしているアニマルライド、ファーストインプレッションで狂気を感じたので勝手に狂気ぶたと読んでいますが、正式名はわかりませんし、なんなら最近は見かけるとかわいく思えてきています。楽しみ方はそれぞれということで。


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蓋暗渠の上に桜フレークがふりかかっていました。お気に入りの景色です。しかし脳内ではのり弁鮭フレークのせを思い浮かべていました。


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そんなこんなで歩いていますと、なにやら見覚えのあるようなないような建物に出くわしました。


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窓は暗黒、カーテンなし、どうやらがらんどうのようてす。入口もがっちりと施錠されています。


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近くの花壇にはチューリップが咲いていますが、住人はゼロ。


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囲われているのがよくわかります。


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シンメトリィの美しい構図、そこまで世帯数は多くないことがわかる正面です。お美しゅう存じます。


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シールが気になりますね。


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入れません。


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既視感の正体がわかりました。上にリンクを貼っている、その368で見た日本郵便管理の社宅に似ているのです。地域、デザイン、雰囲気。あそこはきっと、そろそろ取り壊されてしまっているでしょう。ここも次かもしれません。


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月夜の下、解体をひっそり待っている姿でした。


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さらに歩きまして別暗渠も進みましたが、ここでは別立てにはしないでおきます。知る区とは……


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しながわお休み石(その447:【暗渠ハンター】福田荘【小井戸川】 - 廃墟ガールの廃ログ)の杉並バージョンでしょうか。赤い椅子、赤は靴や部屋に繋がるイメージがあり、夜に見たらちょっと怖いです。


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お前を消す方法