*基本データ
場所:千葉県茂原市真名
行った日:2023/02/11
廃墟になった日:-
詳しく:1970年頃に造られた、60棟以上で構成される全299戸の市営住宅。老朽化などの理由により廃止の方向、現在新規入居募集は行っていない模様。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★★☆
見つけやすさ:★★★★☆
*あれこれ
1年でもっとも忙しい期間を終え、すこし間が空いてしまいましたがあと2記事です。ネタバレをするとあと2記事は団地団地レボリューションです。電柱にも書いてありますのでネタバレでもなんでもないですね。まんな、と読むそうです。(cf.バックナンバー→その541:未成ホテル【バースデー千葉1/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その542:ホテルピア【バースデー千葉2/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その543:パチンコ店跡【バースデー千葉3/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その544:廃マンション【バースデー千葉4/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その545:白鳥【バースデー千葉5/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その546:店舗跡【バースデー千葉6/8】 - 廃墟ガールの廃ログ)(cf.蛇センタ→その186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログ灯台分→その364:グリーンファーム【晴れの国岡山2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
ほんのり登り坂をてくてくすると、見えてきました。
なにも言うことはあるまい……だいすきな構図です。左右のシンメトリィは団地がベスト(その8:【再訪】池島【画像大量3/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)ですが、線路(その310:【画像大量】信越本線新線横川~軽井沢間【廃線ウォーク】 - 廃墟ガールの廃ログ)だって校舎(その400:旧福島県尋常中学校本館【400記事】 - 廃墟ガールの廃ログ)だってトンネル(その391:【暗渠ハンター】住居跡【烏山川じゃない】 - 廃墟ガールの廃ログ)だって霧(その454:リゾートホテル跡地【バースデー長崎6/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)だって良いのです。
右を見ても、左を見ても、団地、団地です。ただ、真名団地は現役のところもございます。9割くらいが住んでいない状態なのだそうです。千葉の池島。先程のゆる坂近く、つまり団地の始まりの手前にお住まいの号棟は固まっているように見えました。点在するよりも、お住まいの方も管理される方もなにかと都合が良いからでしょうか。池島も奥の団地から手前の団地に住民は集まっているようなことを聞きましたので、まさに千葉の池島。まるきりおんなじ間取りの場所に引っ越すってどんな気分なのでしょう。廃団地のことを考えると長くなってしまいます。
2階建ての団地ばかりが続きます。このあとも、若干の部屋数や世帯数の違いはあれど、基本的にはこの2階スタイルが続きました。毎度書いているのでまた書きますけれど、こういった画一的な場所で、気を衒ったりデザイン性を重視したりするでなく、純粋に暮らしやすさやライフスタイルに合わせて、住人おのおのがそれぞれになるべくしてなるべくアレンジした、変えられない大枠の中でめいっぱい幅のある、個性豊かな部屋たち、家たち、棟たちを見るのがほんとうに好きなのです。
この子は物置でしょうか。メゾネットタイプの団地なので、各部屋にちょっとしたお庭がついていますから、アレンジしやすそうです。
撮っているのを撮ってもらった写真です。カメラを買って3~4年くらい経ちましたけど、やっとフィルタの外し方を教えてもらいました(自分で調べろよ)ため、ノンフィルターで下手くそな写真が撮れるようになりました。それが上。シックなフィルタでお上手に撮ってもらったのが下です。本当に写真部だったのか、記憶力の悪いことに定評のある廃墟ガール、うっすらとある記憶すら捏造されたものなのではないかと疑わしくなってきました。暗室で現像やらプリントやらしたのは夢だったかもしれません。
で、なにに近づいていたのかといいますと、木の奥にはこんなお屋根があったわけです。また個性を出してきています。
屋根に守られし――いまは穴あきですけれど――101号室、こんなステッカーが貼られていました。瞳の中が抜けていてすこしホラーです。
実によい眺めです。
最高の1枚。当然現役ですけれど、経年劣化によってかなり味わい深い装いになっていらっしゃいます。(cf.公園→閑話休題:公園跡地【私とインターネット】 - 廃墟ガールの廃ログ)
ここ何年か謎に公園遊具をよく見ているのですが、思い思いの方向を向いて安らかに眠っているぶたの象形遊具を勝手に狂気ぶたと呼び遊んでいまして、ぶたちゃんの近くによくある3等分された椅子もぼろぼろになっていました。
見渡す限り、団地、団地、団地が続きます。無限団地回廊。引っ越して数ヶ月はスムーズに自分の家に着かなそうです。
こちらはすこしデザインの違うタイプです。針金がバッテンされていたり、木材がたわんでいたり、個性豊かです。真ん中の凹んだ部分は水周りというか、トイレやお風呂スペースのようでした。
眼福。迷い込んだままになってしまいそうなので、そろそろ帰りましょう。
あと何年後かには、完全に廃墟になって、敷地ごとまっさらにされて、ニュータウンなんかが建つかもしれません。貴重な光景を堪能できました。
最後は住民がDIYにて増築したであろう倉庫のような外付けの空間に勝手に侵入している植物で終わりです。これをフレンドショップにいはり案件と呼びます(呼びません)。(cf.その61:フレンドショップにいはり - 廃墟ガールの廃ログ、その8:【再訪】池島【画像大量1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ、その378:【画像大量】住居跡?【岳南鉄道】 - 廃墟ガールの廃ログ)
次も団地です。団地は続きます。レボリューション!