*基本データ
場所:静岡県駿東郡清水町卸団地(すんとうぐんしみずちょうおろしだんち)
行った日:2021/09
廃墟になった日:不明
詳しく:
このへん
*評価
怖さ:★☆☆☆☆
廃れさ:★☆☆☆☆
見つけやすさ:★★★★☆
*あれこれ
曲線が特徴的な、わりと新しめの見た目です。ちなみに天気は雨です。ほんとうに雨女なのです。
もちろんしっかりと管理されていらっしゃいます。ので、外からの観察のみです。いえいつもだいたい外からの観察のみですけれど。
中は運営の方が戻ってきて掃除さえすればすぐにでも営業再開できそうな具合でした。
くるりと外観に沿うようなカーブの階段近くには「説明会会場 2階」の文字です。就職? 商品? 企業向け? なにをだれへ説明する会の会場だったのでしょうか。
別角度の曲線にも行ってみました。トイレやお風呂の浴槽、キッチンなど、水周りのショールームだったらしく、展示品がそのままになっています。
画面右真ん中あたり、蛇口の手前に置かれているのはリモコンかと思われますが、日焼け具合やその形状から、そこまで最新モデルではなさそうな印象を受け取ります。この蛇口や浴槽の形を見ても、ほんのり歴史を感じてしまうのです。
極め付きは画面左のお風呂セットです。洗面器やタオル、ブラシや石鹸などがディスプレイとして用意されているのだと思いますが、洗面器のちょい奥のシャンプーだかコンディショナーだかの中身、変色しているのではないでしょうか。もとからこんなにキャラメル色でしょうか。なんらかの理由で店舗を閉じたのだとしたら、説明会会場の案内や展示品、液体は片付けたほうがリスクが減るのではないでしょうか。気になります。
さてガラスには2人のおなご(おなごですよ)が映っています。カメラを構えるのは廃墟ガール(ガールですって)、そして和モダンのかわいらしい傘を持つのは――
「ふと思い立って、プチ冒険」の地図子さん(id:chizuchizuko)と三島散歩です! その312:【プチ冒険×廃ログ】足立区立五反野小学校跡【じゃない】 - 廃墟ガールの廃ログのときのように廃墟が見つからなくて別物件と抱き合わせになることも危惧されましたけれど、大丈夫でした。
なぜ三島にいるのかといいますと、地図子さんのお誘いのもと流れる水路と戯れるためでした。こちらは地図子さんが撮ってくださった彼岸花好きの廃墟ガールです。早く巾着田行けるようになるといいなと切に願うばかりです。
富士山の麓だからか、この地域は暮らしと水の流れがかなり近いように思えました。家のすぐ脇を、公園の傍を、中を、さらさらと流れています。静かにそれでいて強かに流れています。
またその水がほんとうに綺麗なのです。底にある石や水草が透けてそよいでいるのが見えます。富山に行った時も1番思った感想が「水が綺麗」でしたが、わたし的には三島はもっと綺麗でした。水路が輝いていました。(cf.富山→その356:【撮れ高不足】健康大学【水路天国富山1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
はじめて降りたった場所でしたが、せせらぐ川を見て一気に好きになりました。三島、素敵です。
その378:【画像大量】住居跡?【岳南鉄道】 - 廃墟ガールの廃ログを教えてくれた静岡出身のおともらちもオススメの公園へゆき、水の湧きでるさまも観察します。なぜだか水が青いのです。
ぽこぽこと普遍的に気泡が浮いては消えていました。水のスタート地点を見ることはそうないと思いますので、不思議な気持ちになりました。地球の中のほう、地殻の底のほうの、鼓動を感じます。地球と直で繋がっている気がしました。
古井戸の中には当時の遺構のような鉄棒も見えます。以前はここにお魚が泳いでいたこともあるそうです。綺麗です。「この丸の中で泳ぎたい」と地図子さんがおっしゃっていたところから、今回の散歩の絵はこの池に座る2人にしました。
*おまけ
とまあ、ただバエ池を見ただけでは終わりません。なんたってプチ冒険×廃ログです。(どういうこと)
湧水を見に行く前に源兵衛川を歩きました。川沿いを散歩するんではありません。川を歩いたのです。ちなみにこの先は長いので読み飛ばしてもオールオッケーです。いえそもそもこのブログなんてどこを読んでも読まなくてもオールオッケーです。
ここを、
このように、
このように、
このように、歩いたのです。前の日の雨――なんならこの日も雨ですし――でちょっとばかし増水していますが、飛び石があります。そこを歩くのです。
ちょっとばかし増水していますし、ちょっとばかし流れが速いです。川遊びをするには肌寒く、渡りきった2人の足首から下は真っ赤になっていました。
そしてゴール直前、ちょっとバランスを崩して飛び石に手をつきます。危なかった~と起き上がります。先にゴールしていた地図子さんが短く叫びます。しきりに下を指さしています。?の廃墟ガール。すぐに分かりました。胸ポケットが軽いです。iPhone分の重さが消えていました。
これは事件直前の写真です。iPhoneは源兵衛川を流れてゆきました。持ち主を見て自分も川遊びがしたくなってしまったのかもしれません。iPhone歴は8年半くらいですが、それまでに撮ってきた写真や描いてきた絵、書いてきた文章、さまざまな人たちとのSNSのやりとり、すべて死を覚悟しました。が、数個先の飛び石の底に立てかかって存在していました。水没していた時間は数分だったと思います。人生で初めてiPhoneを水没させてしまいました。
しかも、拾い上げてホームボタンを押したらいつもの伏見稲荷(待受のこと)が現れたのです。普通に使えました。iPhoneすげえでした。そのまま帰りの電車まで通常運転でした。面白くてほうぼうにiPhoneが水没したことをふんだんにwをつけて報告しました。そして帰りの電車で突然電源が落ち、リンゴマークがついては消えるだけの長方形の金属板と化してしまいました。やはり死を覚悟しました。
iPhoneは防水です。しかし、ちょうど1年前くらいに液晶画面を割っていました。これも人生で初めてでした。そこから水が入りショートしたのでしょう。そのあと電源はついたり消えたりでしたので、次の日そっこーでアップルストアに行き、新しいiPhoneを手に入れました。ようこそiPhoneSE2。SIMフリーだったのと、iCloudの有料プランに加入していた(つい最近加入したのです、功を奏しに奏しました)のが救いでした。この写真は生前最後のiPhone8です。買って3年、そろそろ替えようと思っていたところではありました。カメラの内側に水滴が入っています。試しにどんな写真が撮れるかやってみたら霧の中で撮ったみたいでした。霧の中で撮ったみたいな写真を撮りたい人にはぴったりです。
生きているとほんとうに色々なことがあるな案件でした。悲しんだり怒ったりそこまでせず、終始「ま、まじかーーーwww」でした。もうおニューのiPhoneと新たな生活をスタートしていますので、ネタ話として持っておこうと思います。
(だからサムネ画像のイラストには水没しているiPhoneがあるのでした。ちゃんちゃん)