*基本データ
行った日:2023/01/07
廃墟になった日:2019年頃か
詳しく:1960~70年頃に建てられた製紙工場跡地。
*評価
怖さ:★★★★☆
廃れさ:★★★★★
見つけやすさ:★★★★☆
*あれこれ
たった3日の間に阿呆ほど写真を撮りすぎた静岡シリーズが続きます。(cf.バックナンバー→その530:富士見町社宅【撮りすぎ静岡1/10】 - 廃墟ガールの廃ログ、その531:五十嵐医院【撮りすぎ静岡2/10】 - 廃墟ガールの廃ログ)
前回の五十嵐医院に続きこちらも撮りすぎてしまった要因のひとつです。五十嵐医院はそうは言っても観光施設というか、誰もに開かれているスポットのため、さらっと見て雰囲気を楽しむつもりで入ったのに、薬瓶やら当時の洋風建築の意匠やらいちいち引っかかってしまい、写真を取りすぎました。
しかし今回はまた違った背景があります。ブツが大きすぎるのです。こうやって歩いても歩いても歩いても廃なのです。このあと行くところ(公園)があり、すでに夕暮れの空気がありましたので、巻きで進んでおります。それでも撮りすぎているのです。
廃墟につきものの廃車が。
製紙工場跡地だそうなので、いたるところに防災のための消化器が置いてありました。おそらく、もともとの配置箇所からは、赤が映えるように訪問者によって移動されたものでしょうけれど。
天井から自然光の入る時間帯で正解でした。
たしかにこの世界に赤、は目立ちます。
お向かいも廃です。この1本向こうの通りは生活されていました。背中合わせに廃墟と廃工場、すごいロケーションです。
その278:エビス水産【カオスカミス8/9】 - 廃墟ガールの廃ログのような眺めを発見しました。テンション激上がりです。
なにかしらのなにかしらが落ちています。
次のブロックへ移動しました。広くて天井の高い空間です。
まずは横のこちらへ。なんの変哲もない会社員の経験や知識からだと駐車場のような空間です。1000%違うと思いますが。
外階段がついているので2階の概念も存在するようです。危ない。
直線の美しさが存分に発揮されています。
産業の香りが強いです。かっこいい。
製紙工場だからでしょうか、ドライヤーも落ちています。かみ違い。
別ブロックです。地下まで続いていて、紙の運搬をしていたのか、エレベーターがあります。
お気に入りの1枚です。#廃ログをどこに置くか悩みました。このパイプやレールたちはバランスが良すぎます。
四角いところに乗るまたは載るのでしょうか。にしても色彩がひどいですね。ずっとフィルタをかけて撮っているからです。
ここにも消化器の赤があります。蔦が絡みまくっているので、この機械をもしまた稼働しようものなら、ブチブチ命の切れる音がするでしょうね。
たわんだシャッタです。趣があります。(cf.鎧戸→その67:店舗跡(モリヤ人形店隣)【川越浪漫散策2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ、その165:住居跡【真冬京都2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)
お次へまいります。右がかなり巨大です。左は古いです。その間をトロッコのレールやパイプがほとばしります。
大きな大きな工場で、この狭い区画が1番お気に入りでした。
左隣は古めです。
わあ。絶景です。たまりません。何度か書いていると思いますが、縦横無尽のパイプを見るとWindowsのスクリーンセーバーを思い出します。思い出す人は一定数いるかと思うのですが、会ったことはありません。
至近距離バルプ!
素晴らしいです。拍手喝采、脱帽、鳥肌です。
せっかくなので右側の大きなところもすこし覗いてみましょう。歯車やレール、パイブが盛りだくさんです。
お馴染みの赤も忘れていません。
印刷、製紙ならではのものもありました。
「!」の顔をした子たちが絶妙な間隔で並んでいます! ! !!! ここで1番かわゆいモチーフでした。
陰影が美しいです。無骨な機構に落ちる光、至高のギャップ萌えですね(?)。
この細い道にだけでもいくらでもいてしまいそうなのでそろそろ戻ります。
分岐まで戻ってまいりました。左に見切れているのが、細道の入口で、右側に見えていた大きなところです。
移動する前に絵画を発見したので鑑賞してゆきましょう。日本庭園の要領ですね。(cf.窓枠美的廃墟→その279:無人精米所+α【カオスカミス9/9】 - 廃墟ガールの廃ログ、その307:店舗跡【1泊2日de1府3県3/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)
ズームしたらそれはそれで良い景色が広がっていました。
またしてもエレベータがありました。「1.5ton」表記が気になります。紙って重いですものね、積んでいったらトンレベルになるのでしょうね。
天井も高そうで縦にも大きいですが横にも延々続いて広いです。まださっき細い道で見た工場部分が続きます。
半地下のように階段がおりていました。中は当然ながら機械がびっしりのようです。
階段にはもちろん安全や防犯のためにドアがついていましたが、外れて落ちていました。自然に老朽化したのか人為的に取られたのかは不明ですが、危ないし危ないし危ないので入ってはいけません。
そして最後のブロックへ。少し引きまして、天井が伸びるその先へ顔を向けます。
だいぶ天井が落ちてしまっていました。が、見応え十分です。
やはり危ないです。同じアングルばかり撮ってしまいますが、最高なので良いのです。
ため息ものです。自然光も飾りつけをしてくれています。
あまり映っていませんが下に歪んだ扉が横たわっていて、そこには水が入っているのです。光、廃、水てな具合で、透明と無機質と混じりあっているわけなのです。
むこうの赤っぽい屋根が、大きな工場部分です。広いことが改めてわかります。
最後は1番お気に入りの細い道の入口をおかわりしました。これでもサクサク、巻きで眺めています。また行きたいと強く願う場所でした。