廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その567:【写真大量】ホテル大宮【みなかみぐんま1/6】

 

 

*基本データ

 

場所:群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢

行った日:2023/06/17

廃墟になった日:1990年前後

詳しく:1964年開業の駅前ホテル。開業後は新館を増築したりと拡大していったが同業者の台頭や経営悪化、またエレベーター事故により廃業。

 


*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★★☆

 


*あれこれ

 

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上毛高原駅という駅があります。降り立ったのは初めてです。ご当地の地名が入ったデリネータ/デリニエータくんは廃墟ガールの収集物のひとつですので、早速見つけてカメラに納めましたら、なんと歓迎のお言葉を頂戴いたしました。水上温泉です。


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もう駅のターミナルですでに見えています。


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素敵な階段も発見。

 

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水上温泉四万温泉か悩みましたが数でこちらにしました。上山田(その118:信州観光ホテル【灼熱長野4/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)菰野(その437:河鹿荘【湯の山温泉】 - 廃墟ガールの廃ログ)や鬼怒川(その444:【画像大量】鬼怒川温泉駅とその周辺【1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)和歌の浦(その484:新和歌浦観光ホテル【海辺和歌山6/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ)やあわら(その495: - 廃墟ガールの廃ログ)など、温泉地の栄華と衰退はすぐ隣り合わせなのでした。


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本命に行く前に、隣接するおそらく飲食店だったであろう建物から観察します。


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撮った写真をまじまじと見つめてもなんの部品が載っているかわかりませんけれど、このバッテリーだか変電系のものだか重そうななにかしらの部品を載っけるためのちいさな屋根付き空間、かわいらしいです。


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格子の扉は規則性が失われつつありました。


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ホテルの看板が見えています。


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メータがあったであろう右側の木板がもの寂しいです。


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ファンシー柄でした。

 

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物置的スペースの廃。


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先程見えたホテル名看板の逆側。「ハ」「一」「呂」しか生き残っていらっしゃいません。


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道路から車を運転していると見える誘導看板だと思うので、大事な役割を担っていたのかと思われます。


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そして横にずれていってびっくり、地下には空間が広がっていそうでした。斜面を利用して建っているのでここが地下かもわかりません。そしてなんだか別旅館の案内矢印がございます。地下に広がる裏()旅館街なんて浪漫しかありません。妄想が膨らみます。


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引いた眺めです。上2枚の地下階段はオレンジがかったトタンのところから入るようです。これだけでも非常に巨大であったことがわかります。

 

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正面に近づいてきました。


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このフォントと文字の配置、上を照らす明かりのバランスは黄金です。


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そしてお姿がこちらです。ホテル名が凛々しいですね。

 

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同行者様に撮ってもらったもの。毎度ながらかっこいいです。雲までもがなんだかさっきと違います。


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あらぬところに緑が生えています。生命力の驚異と、ここまで育つまで廃墟のままという事実、ダブルパンチで思わず目を見張ります。


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いまは歓迎ムード皆無です。


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OTOIY……おとわぃ……??


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復刻版と言われても納得してしまうペプシ缶が落ちていました。ペプシ缶が落ちてる。(cf.洗面台が落ちてる→その504:ニューローヤル+‪α【撮りすぎ山梨3】 - 廃墟ガールの廃ログ)(cf.ファンタ→その2:住居跡【千葉県松戸市】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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すこうし屈んだら、うまい具合にホテル名が覗くアングルで撮れました。外階段がこんな手前についているのは面白いです。


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当時の駐車場案内の看板はまっちろくなっていました。


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別角度へお散歩します。こちらもまた盛りだくさんです。


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どんな仕組みか、外はそこまで強風ではなかったのですが、換気扇がごうごうと回っていました。通気性抜群のようです。


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1部を切り取ったらどんな建物からまるでわかりませんね。さすがは巨大ホテルです。


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表で見たものとは別の第2的駐車場でしょうか。こちらは日当たり悪しなので印字が残っていらっしゃいます。


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で、この駐車場案内看板の横に飛び出て走る階段が凄いのです。ホテル大宮の目玉はこれでは、というレベルです。


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ダイナミックな眺め、動線、錆びつき具合。惚れ惚れします。すごーいと言いつつ各角度から撮りました。


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これは撮ってもらったものですが、この角度が1番お気に入りです。


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反対側は緑溢れています。


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表から見たのと同様に、屋上にも緑が育ちます。


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その563:会館跡【鶏肉大分7/8】 - 廃墟ガールの廃ログとはまた違う扉の格子です。


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ふう、1件目から写真大量でした。余談ですがこの土日、群馬県はちゃめちゃに暑かったです。梅雨はどこへ。

 

 

*おまけ

 

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月夜野地域にきたら絶対に訪れたい喫茶店へもゆきました。本格ドイツコーヒーと野戦料理のお店です。2時間半くらい滞在しました。


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お水入れです。


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おいものパンケーキ、バナナコーヒーと桃コーヒーをいただきました。パンケーキには刻んだ玉ねぎが入っていて、シャキもちすっぱからあまが代わる代わるにやってきて口の中が忙しくなる逸品でした。コーヒーはフレーバーなんてなまっちょろいものではなく、ほんとうの果物がコーヒーに漬かっているのです。有名なお店で取り上げられている新聞記事も拝見しましたが、様々な食感と味変を楽しめるのがドイツ料理の醍醐味なのかなと素人ながらに感じました。


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看板猫ちゃんもいました。お店の前に佇んだり店内を行ったり来たりしたりドイツ音楽の流れるコンポの上でまどろんだり、猫は気まぐれを体現した挙動でした。かわいらしいです。

ということでしばらくぐんまです!