*基本データ
場所:輪島市塚田町参
行った日:2023/07/16
廃墟になった日:2008年時点ですでに廃墟の模様
詳しく:1980年頃開業したホテル。6階に大浴場があり、2棟が連絡通路で連結している形態だった。
*評価
怖さ:★★★☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:★★★☆☆
*あれこれ
前回(その576:KIRIKO FESTIVAL HALL【のとはんとー2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)予告しました通り、うしろに見えるアレが能登半島編のトリでございます。(cf.その1→その575:イナチュウ美術館【のとはんとー1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)
位置関係からわかるように、この会館は国道沿いです。の後ろに見えるということは、今回の廃墟は一本国道から入った場所に建っている物件です。
入ってまいりました。6階建て×2のホテルです。
右に見える棟はガラスがバリバリですね。はびこる緑との調和がとれています。
かなり2棟の距離が近かったことが見てとれます。
あとで写真が出てきますが、左の棟の1階部分だけ解体が進んでいます。その恩恵または影響でこの斜めにせり出ている部分もシースルーになっています。(cf.シースルー→その231:住居跡×2【気まぐれ福岡/飯塚市】 - 廃墟ガールの廃ログ、その255:住居跡【野田市】 - 廃墟ガールの廃ログ、その332:銘石店古河営業所【ふらり古河1/3】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)
連絡通路も御多分に洩れずです。建物1棟分と違って解体しやすい構造や素材だったのでしょうか。この状態の連絡通路を渡ると妄想すると、たとえ自分の宿泊する棟に大浴場も宴会場もなかったとしても、我慢してこっちの棟だけで楽しみますのでとなりそうです。それかいちいち1階まで降りて外から移動しますね。もうSASUKEの域です、命綱が必要です。
ダイナミック断面図です。
少なくとも8~9年は1階部分解体の状態でストップしているようです。壁がとっぱらわれていますので、中がよく見えます。
パイロンの足。
カメラのズーム機能はすごいです。中まで近寄ってはいけません。
野生のトイレがありました。さすがにこの公衆トイレは公衆すぎて(?)使えません。
1階以上の解体作業が進むことはあるのでしょうか。巨大な躯体を残したまま、脇道でひっそりと眠っていらっしゃるのでした。
*おまけ
おまけです。日本各地にあるレトロを感じられる展示館へ行ってまいりました。(cf.その395:風神【廃墟探偵集受付〆切迫る】 - 廃墟ガールの廃ログ、その562:【昭和レトロ1/2】旅館とみた【鶏肉大分4/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その564:【昭和レトロ2/2】豊後森機関庫【鶏肉大分8/8】 - 廃墟ガールの廃ログ)
旧式さとちゃんや、でんわ☎でんぽうの琺瑯看板はお約束アイテムですね。なぜかこういうものに囲まれているととても安心するわけです。
ばっちり井戸もありました。
それからおまけ的にもうひとつ。たった3枚、それも撮ってもらった――なんせこのときは夜のお散歩中で、カメラを持っていかなかったのです。iPhoneSEでは遠くの山の上の夜廃墟など撮れるわけもなく、カメラ持参で散歩に参戦していた方に撮ってもらったということなのでした――のみです。ひらがなの旅館名、最上階にある楕円形のスペース、そしてなにより廃墟が霞んでしまうほどの夜空の美しさに圧倒されるお写真となっております。すこしでも調べたら、この旅館は経営難により水道料金を長年滞納していたことや口コミが最悪などが簡単に出てくる場所のようですけど、そんな要素はまるきり感じられないくらい、素敵なお写真です。