*基本データ
行った日:2024/08/26
廃墟になった日:1987年閉鎖
詳しく:山を隔てて隣町の明延鉱山(あけのべ)の選鉱場跡地。1919年に選鉱場としてスタートした。選鉱場の建物は2004年に解体。
*評価
怖さ:★★☆☆☆
廃れさ:★★★☆☆
見つけやすさ:★★★★☆
*あれこれ
その④の火薬庫と並ぶ、いや前情報ではそれ以上に楽しみにしていた場所です。期待値を上げすぎると肩透かしをくらうのでほどほどにしたほうが良いとわかっていながらも自然上昇するワクワクを阻止できず、しかし、それでもなお軽く期待値を超えてきた最高の場所になります。(cf.バックナンバー→その659:磯清水亭+伊根町の舟屋【729kmの夏休み①】 - 廃墟ガールの廃ログ、その660:大江山鉱山+アン・ドンプリ【729kmの夏休み②】 - 廃墟ガールの廃ログ、その661:瓜割の湯周辺+昔話公園【729kmの夏休み③】 - 廃墟ガールの廃ログ、その662: 海軍第三火薬廠【729kmの夏休み④】 - 廃墟ガールの廃ログ、その663:朝日牧場+和田山機関庫【729kmの夏休み⑤】 - 廃墟ガールの廃ログ、その664:舞鶴赤レンガ倉庫【729kmの夏休み⑥】 - 廃墟ガールの廃ログ)
ちなみに今回の拠点としていた場所からこごでおよそ2時間くらい、150kmくらいかかります。総走行距離729kmの半分くらいはこの日の数字です。
まず見えてきた遺構の橋の手前にはトロッコが置いてありました。しかし暑い。
橋の向こうは立ち入り禁止かと思いきや、わりと自由度高め。
見えてきました。この辺のお写真は暑すぎてうまく撮れず、iPhoneの自動編集機能を使っています。にしても余計暑そうな色味になりました。間違ってない気温だったのでこのままゆきます。
インクラインが見えます。ここで眺めるだけでも急勾配が伝わってきます。資料館内には機材や道具とともに軽やかに立ち乗りする作業員のかたのお写真がありました。
手前に展示されているのは1円電車。従業員とそのご家族が1円で乗れる大切な交通手段です。人数把握のための1円玉だそうで、「円」ではなくて「玉」を数えるというのは面白いです。そして太っ腹です。
トロッコに繋ぐ客車なのでまったくもって広くはありません。
資料館でスタッフさんから乗車券のレプリカをいただきました。
そして段々を改めてまじまじと。圧巻です。石ころや泥と鉱物をわける仕組みをスタッフさんのお話で初めて理解しました。
その370:【画像大量】北沢浮遊選鉱所【1年越し佐渡1/4】 - 廃墟ガールの廃ログでもその607:玄岳ドライブイン/大仁金山/かんぽの宿【伊豆在庫還元1~3】 - 廃墟ガールの廃ログでも、規模はさまざまですがみてとれる段々が美しいのです。解体前のお姿も拝見してみたかったなと思います。
続いてはこちらも同じく目玉のシックナーへ。資料館にはクラゲにみたてたようなデザインのシックナーちゃん(正式なお名前があるかもしれません)のグッズが多くありました。スタッフさん曰く人気のグッズなのだとか。
上の円の部分から伸びる足の、結合部分の滑らかさが、確かにある種生命を感じます。生えているようです。
こうやって、ぽんとそのままに置かれていても、かっこよさが漂う憎い場所です。
外階段。浪漫そのもの。
裏から見たってかっこいいです。
ベストショット。すぐ隣で丸が並んでいるのがポイント高いです。
柱の立ちつくす雰囲気は首都圏外郭放水路のようですね。
惚れ惚れするエリアでした。
こちらはムーセ旧居。フランス人技術師たちが集まる宿舎だったそうです。周りが全部ベランダというあまり見たことのない造り。
もう一度この眺め、いや斜めをおかわりしまして、横へ移動しましょう。
校舎もありました。奥に見える斜面でスキーができそう。いまこの地域は10km圏内には学校がなく、峠をおりないとならないのだそう……
体育館かと思われます。以前にはここを利用した現代アートの展示も行われていた模様。ガラス窓がかわいいです。
最盛期はここに200名の生徒が通っていたそう。1学年平均しても30名ちょっとですが、賑やかなクラスができるには十分な人数です。
平日の長閑(のどか)な時間帯での訪問、お客さんはほかにツーリングをしている男女と、凛と佇むこのかたのみでした。羽根を広げたお姿は優雅かつ力強かったです。(cf.でか鳥→その625:【画像大量】花博記念公園鶴見緑地/国際庭園【バースデーオーサカ7/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)
グラウンドには遊具たちが! (cf.廃遊具→閑話休題:公園跡地【私とインターネット】 - 廃墟ガールの廃ログ、その548:国府関団地【バースデー千葉8/8】 - 廃墟ガールの廃ログ、その629:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【散歩ビンゴマニアック編後編】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)
この遊具はなんでしょうか? 2段になっています。伸びきった鎖の先には細長い滑車のようなものがついています。空中ブランコ? 有識者のかた、ご意見をお願いいたします。
めちゃめちゃ面白そうな遊具です。もし自分が女児でこの遊具が現役だったら乗ってみたいに決まっています。
王道ブランコもありました。元気に遊ぶ子供たちで溢れていたのでしょう。
なんといっても見どころは急傾斜にそびえる遺構と迫力満点のシックナーでしょうけれど、校舎や校庭も堪能させていただきました。ごちそうさまでございました。