廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その554:【狂気ぶたあり】温海グランドホテル【サクラ山形3/6】

 

 

*基本データ

 

場所:鶴岡市湯温海湯見ケ代

行った日:2023/04/08

廃墟になった日:2013

詳しく:1970年代にはすでに開業していた温泉旅館。現在確認できる2棟の建物のほか山側にも建物があり、全部で57室の大型旅館だった。スカイラウンジ、大広間、大浴場などの施設がはいっていた。

 


*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★★☆

 


*あれこれ

 

f:id:hiyapa:20230501080422j:image

 

なんでもスケールの大きい山形県シリーズです。お次は山の上にあるこちら。何個も高速のトンネルを越えてたどり着いたのですが、山形にはサービスエリアというのが存在しないのでしょうか、どこかドライブする際はサービスエリアに夜のが大好きなんですが、ありつけませんでした。それと、トンネルを超えたら! 次のトンネルは! その次は晴れ!! のようにかわるがわる天気が訪れて、「山の天気は変わりやすい」ってこういうこと?! を体感しました。

(cf.バックナンバー→その553:善法寺駅+道の駅【サクラ山形2/6】 - 廃墟ガールの廃ログその552:次年子小学校〇+□【サクラ山形1/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)


f:id:hiyapa:20230501080514j:image

 

寒かったです。


f:id:hiyapa:20230501080519j:image

 

基本データにも書きました通り、かなり大きいです。その444:【画像大量】鬼怒川温泉駅とその周辺【1/3】 - 廃墟ガールの廃ログその519:みはらし温泉【爆走海道1-4/4】 - 廃墟ガールの廃ログを思い出します。きょうはなんだか参照記事多めになりそうです。


f:id:hiyapa:20230501080429j:image


f:id:hiyapa:20230501080525j:image

 

永久に稼働しなそうな社用車が佇んでいました。この広さに1台のみです。(cf.廃送迎バス→その483:七洋園&太公望【海辺和歌山5/10?】 - 廃墟ガールの廃ログ)


f:id:hiyapa:20230501080528j:image

 

あつみ、と読むそうです。あたみみたいなものでしょうか。気持ーち斜めになったホテル名のフォント、愛です。(cf.熱い海→その145:廃ビル【お散歩熱海1/7.5】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 

f:id:hiyapa:20230501222221j:image


f:id:hiyapa:20230501222156j:image

 

ここをくぐればロビーと予想します。


f:id:hiyapa:20230501222209j:image


f:id:hiyapa:20230501222213j:image

 

直近の催事はないようです。当然です。


f:id:hiyapa:20230501222217j:image


f:id:hiyapa:20230501222205j:image

 

現役の頃は暖かな光を灯してみなさんをお出迎えしていたのでしょうね。冬には雪に滲む橙、味があります。


f:id:hiyapa:20230501222229j:image

 

まあ、この子がベストかわゆい廃アイテムであることは揺るぎません。まんまるぽっちの釦です。愛らしい曲選。


f:id:hiyapa:20230501222201j:image


f:id:hiyapa:20230501222225j:image

 

毎度ながらガラスに映るシルエットは廃墟ガールのものですのでご安心くださいませ。

 

f:id:hiyapa:20230501223433j:image

 

西館と東館の連結部分でしょうか。東北地方最大、と呼ばれているだけあるスケールです。ここでも山形の広大さを思い知ります。


f:id:hiyapa:20230501223429j:image

 

嗚呼、お美しい。このお写真は撮ってもらいました。かっくいいです!


f:id:hiyapa:20230501223422j:image


f:id:hiyapa:20230501223413j:image

 

外席も繁盛していたのでしょう。


f:id:hiyapa:20230501223436j:image

 

はっぱちゃんがアクセントです。このお写真も撮ってもらいました。


f:id:hiyapa:20230501223426j:image


f:id:hiyapa:20230501223409j:image

 

この羽ではもう1ミリも動けなそうです。


f:id:hiyapa:20230501223418j:image


f:id:hiyapa:20230501080509j:image

 

この旅館は川を挟んで橋の向こう側にあります。こちらは対岸から撮ってもらった1枚。いままで載せてきた写真のはしばしに映っていたのは何を隠そう桜です。4月の2週目でも、東北だと桜が咲いているのです。当たり前のことですけれど衝撃を受けました。4月にはっきりと咲く桜なんて、なにかと満開前後に大雨や風で散りがちなトーキョーでは、見られないのです。桜前線の北上を目の当たりにしました。

 

 

*おまけ

 

f:id:hiyapa:20230501081058j:image

 

山形県にもアニマルライドはあります! 河川敷の広大な敷地に、ふんだんに散りばめられるライドたち。


f:id:hiyapa:20230501081103j:image

 

おなじみの規格や、ここでしか見たことのないタイプの子もいて、歓喜でした。雨も忘れるほどです。


f:id:hiyapa:20230501081107j:image


f:id:hiyapa:20230501081120j:image

 

おなじみのぞうさんや、スイカ柄になっているおなじみのかえる2パターンなど。


f:id:hiyapa:20230501081115j:image

 

撮っているところを撮られていました。こんなにアニマルズが集結している場所は全国レベルでもそうありません、いつまでも残っていてほしいものです。


f:id:hiyapa:20230501081112j:image

 

大本命のぶたちゃんもいました! ここでのいちアニマルの数としては最多の5匹(+親戚のイノシシ)もすやすやしています。

狂気ぶたのはじまりとしては、もう何度も書いていますが、暗渠沿いに、街中の廃墟沿いに、団地にある公園にたまにいる、ぶたの象形遊具のことです。まったく統率のとれていない思い思いの方向を向いて、なぜか安らかに眠っているデザイン(しかもどの公園にいるぶたちゃんも同じ)に、センスと狂気を感じたため勝手にそう呼んでいるわけです。狂気ぶたのいる公園の情報のみをただひたすら垂れ流すTwitterアカウントもあります。よろしければフォローくださいませ。

(cf.ファースト狂気ぶた→その242:【プチ冒険×廃ログ】きのした商店【板橋区散歩2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)

twitter.com

そしてもうひとつ、最近趣味アカウントを開設いたしました。こちらもよろしければ是非

twitter.com

 

その553:善法寺駅+道の駅【サクラ山形2/6】

 

 

*基本データ

 

場所:山形県鶴岡市下川100

行った日:2023/04/09

廃墟になった日:1975/04/01→1999

詳しく:庄内交通の駅として1929年開業、線廃止にともない廃業。その後1978年に駅の跡を利用して善宝寺鉄道記念館がスタートするも、来場者減などの理由により閉館。2度廃墟。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

 


*あれこれ

 

f:id:hiyapa:20230422230731j:image

 

肌寒い縮尺バグりがち山形におります。こちら、駅として廃業し、鉄道記念館として閉館した、まさかの2度廃墟となった場所で面白そうとわくわくしていたのですが、車をぶーんしたところ、見えてきたのはこんな景色でした……(cf.バックナンバー→その552:次年子小学校〇+□【サクラ山形1/6】 - 廃墟ガールの廃ログ)


f:id:hiyapa:20230422230812j:image

 

手前にあった駅舎? は更地になってしまっていました。残念ですが諸行無常、仕方ありません。


f:id:hiyapa:20230422230748j:image

 

遺っている部分を観察しましょう。


f:id:hiyapa:20230422230755j:image

 

駅からホームへと向かう階段と通路、といった具合でしょうか? ちなみにこのお写真は撮ってもらったものです。かっくいい雰囲気です。


f:id:hiyapa:20230422230727j:image


f:id:hiyapa:20230422230739j:image

 

車体はかろうじて残っていました。


f:id:hiyapa:20230422230752j:image

 

電車というとその448:きっちんせいじ【バースデー長崎1/7】 - 廃墟ガールの廃ログなど思い出しますね。あちらは緑、こちらは赤です。さぞかし鮮やかな色味だったのでしょう。


f:id:hiyapa:20230422230735j:image


f:id:hiyapa:20230422230804j:image

 

運転席天井がもう劣化して落ちてきてしまっていました。危ないです。もし展示内容として車内に入れたとしたら、とっくのとうに立ち入り禁止です。(cf.電車内→その213:【画像大量】廃電車&住居跡&店舗跡&廃旅館&廃銭湯etc【江戸東京たてもの園】 - 廃墟ガールの廃ログ)


f:id:hiyapa:20230422230808j:image


f:id:hiyapa:20230422230816j:image

 

廃車だから、だけではなく、展示物の経年劣化が存分に感じられて、物寂しい雰囲気があります。


f:id:hiyapa:20230422230759j:image


f:id:hiyapa:20230422230801j:image

 

ちなみにけっこう雨でした。


f:id:hiyapa:20230422230743j:image

 

これを撮っているところを撮られていたわけです。昔ながらのフォントやロゴは素敵ですね。

 

 

*おまけ

 

f:id:hiyapa:20230422223315j:image

 

おまけは雨が降っていたのでカメラを持っていかずiPhoneの写真のみになったことを悔やむほどの場所です。道の駅です。が、さながらリトルコリアでした。韓国と繋がりのある場所だそうで、なにからなにまで韓国っていらっしゃいました。


f:id:hiyapa:20230422223306j:image

 

わたしの知っている道の駅の様相をまったくしていません。


f:id:hiyapa:20230422223318j:image


f:id:hiyapa:20230422223304j:image


f:id:hiyapa:20230422223309j:image

 

お知らせがなにもない情報館です。天井がかわいい模様のドーム型でした。


f:id:hiyapa:20230422223312j:image

 

この天井はハウステンボスなどで見かけたことがあります。店内では韓国コスメと韓国食品が売っていました。なかなか面白いです。続きます!

その552:次年子小学校〇+□【サクラ山形1/6】

 

 

*基本データ

 

場所:山形県北村山郡大石田町次年子1205(じねんご)

行った日:2023/04/08

廃墟になった日:2005/03/31

詳しく:1873年に別小学校の分校として開校。現在は跡地を活用してギャラリーや工房や飲食店になっている。

 


*評価

 

怖さ:●●〇〇〇

廃れさ:●●〇〇〇

見つけやすさ:●●●〇〇

 


*あれこれ

 

f:id:hiyapa:20230414081230j:image

 

久しぶりに遠出しました。人生初進入、山形県です! ひとつ前の記事でも、地域ごとにイメージを持つ話を書きましたが、山形県の感想は縮尺バグ+山の天気は変わりやすい+カントーとトーホクでこんなに季節イベントか違うのか、でした。

(cf.ヨコハマイメージ→その551:ビジネス杉田ホテル - 廃墟ガールの廃ログ)


f:id:hiyapa:20230414081218j:image

 

家と家の間、デリネータや電柱、街灯の間隔が広く、60キロで走っていても景色が変わらないのでなんだか遅く感じるのです。遅いことはありません。それとトンネルを抜けたら雪やら雨やら晴れやら、景色が一変します。これが雪国か、です。さらに桜が満開でした。4月で、です。さらにさらにやっと治まってきたと思った花粉も存分に感じました。桜と花粉が北上していました。

 

f:id:hiyapa:20230417214620j:image

 

いつにもましてぶんぶん車を走らせました。まだ雪が余裕で残っています。寒いです。そわそわと暖かくなってきたカントーの装備で赴いたことを後悔しました。


f:id:hiyapa:20230417214557j:image

 

1箇所目はまあるい小学校。なんて愛らしいシルエットなのでしょう! 円形校舎は全国的にある時代に建てられた形式なのだそうです。上部分が下よりも大きく、頭でっかちなのもポイント高めです。(cf.まあるいラブホ→その535:Vitamin e【撮りすぎ静岡6/10】 - 廃墟ガールの廃ログ)


f:id:hiyapa:20230417214607j:image

 

前日の雨または雪でぬかるんだ地面に気をつけつつ、もう少し近づいてみましょう。


f:id:hiyapa:20230417214612j:image

 

3階(最上階)が体育館なのだそうです。だからこんなドーム型なのですね。


f:id:hiyapa:20230417214602j:image

 

可愛いです。教室や特別教室はどんな並びになっていたのでしょう。


f:id:hiyapa:20230417214625j:image


f:id:hiyapa:20230417214616j:image

 

デザイン性の高い建物でした。眺めるだけでも楽しいです。

 

 

*もうひとこえ

 

f:id:hiyapa:20230417221942j:image

 

移動中になんだかもうひとつ見つけたのをメモしておきます。次年子小学校はまるでしたが、これはしかくです。


f:id:hiyapa:20230417221955j:image


f:id:hiyapa:20230417222005j:image

 

立方体シルエットがよくわかります。このフィルタの異なる写真は撮ってもらったものです。ありがとうございます。


f:id:hiyapa:20230417221946j:image

 

窓枠のトマソンなども見えますので、なにかしらの用途に使われていたのかと思われますが、塗装もなくなんだかコンクリむき出しの立方体で、上辺のふちの感じなども相まって、未成物件にも見えます。詳細はわかりません。


f:id:hiyapa:20230417221938j:image


f:id:hiyapa:20230417221958j:image

 

塞いであり立方体であることに気を抜きません。


f:id:hiyapa:20230417221928j:image


f:id:hiyapa:20230417222002j:image

 

誰かが毎年身長を測っていますね。


f:id:hiyapa:20230417221925j:image


f:id:hiyapa:20230417221934j:image


f:id:hiyapa:20230417221931j:image

 

背景が気になる物件でした。


f:id:hiyapa:20230417221950j:image

 

反対側にまわってもっとびっくり。


f:id:hiyapa:20230417221922j:image

 

斜めの屋根の線が見えますでしょうか。隣人のトマソンです。(cf.その436:ホテルブルー - 廃墟ガールの廃ログその467:【出張暗渠ハンター】事務所跡【爆走四国アゲイン3/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)

さらに斜めに木が生えています。この木がこんなに斜めに入ってくるのには、お隣さんは邪魔になってしまいます。ということは木がこの角度に育つくらい、この物件はこのままなのでしょうか? きになります。


f:id:hiyapa:20230417221918j:image

 

デリネータくんはかわいいなあ。しばらく肌寒い春の東北からお送りします。