廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その359:【暗渠ハンター】上井草社宅【桃園川】

 

 

*基本データ

 

場所:東京都杉並区上井草4丁目14

行った日:2021/06/26

廃墟になった日:2018年まで使われていた

詳しく:井草川(暗渠)沿いに建つ、1970年代の建築物。取り壊しが決定している模様。

2023/7/30更新…いよいよ解体済。

 


*評価

 

怖さ:★★★★☆(夜だからそう見える)

廃れさ:★★★★☆(夜だからそう見える)

見つけやすさ:☆☆☆☆☆(夜だから見つけにくい)

 

 

*あれこれ

 

タイトルに【暗渠ハンター】とつくときは、踏破した暗渠の記録が併記される「ハンター活動記録」となります。ハンターデビューしまして1ヶ月ちょっとになりました。踏破した暗渠はこの記事まで含めて12本です。いま書くために数えて引きました多すぎますきもいです。いやいや、わたしは社会人です。一応週5で働いています。やすみは土日祝です。先月は祝日がありませんでしたよね? いつどうやって12本も歩いたのですか?? 

(cf.過去の活動記録→その353:【暗渠ハンター】住居跡【六畝川】 - 廃墟ガールの廃ログその354:【暗渠ハンター】中目黒ハイツ【谷戸前川】 - 廃墟ガールの廃ログ)

もしこのブログを読んでくださっている方がいらっしゃいまして、廃墟成分だけを摂取されたい場合は、したのほうへスクロールくださいませ。ちなみに暗渠では夜な夜な暗渠フェス(2days)(ただ日付変更線越えているだけ)が行われています。

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(光るステッキについてはさすがにアカンかった自覚が果てしなくありますので触れないでおきます)


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フェスではただ歩くだけではなく、各地深夜の公園で遊具と戯れています。そんなフェスの常連()のメンバーに今後ブログに出る際のお名前、いえハンター名を聞いたところ、「バックパーマーズでお願いします」といただきました。てことで暗渠ハンターの道を一緒に修行しているお仲間はバックパーマーズさんです。なんかよう知りませんけどユニット名だそうです。グループだそうです。


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バックパーマーズさんのおひとりはカメラで素敵なお写真を撮ってくださいます。いつもありがとうございます。前置きが長くなりましたが暗渠ごとにまとめておきましょう。暗渠ハンターですから。

 

いもり川

 

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港区の短い暗渠です。周りの家々が高い(暗渠なので物理的に壁が/お住まいの方々の所得層的に価値が)住宅街を、パピコ食いながら歩きました。よくお手入れされた毛並みの良い純白のお犬様をお散歩しているマダムとすれ違いましたが、絶対変な目で見られていたと思います。


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我らが()狂気ぶたもいます

 

小沢川

 

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地図子さん(id:chizuchizuko)とトトロのケーキを食べた公園です! しかし、こんなチーズみたいな遊具は覚えがありません。前回歩いたときから1年の間に建ったのでしょうか。(たぶん違います)

(cf.その282:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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ブランコこぐのが楽しすぎて、知らぬ間にパンツのポケットから奥の垣根にダイブしていたiPhoneです。遊具楽しいです。

 

桃園川(ももぞの)

 

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支流が楽しかったです。桃園川はずっと幅広の緑道でまっすぐ伸びているので暗渠初心者向けでした。

 

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その285:【プチ冒険×廃ログ】住居跡【杉並散歩4/4】 - 廃墟ガールの廃ログのときに感動した、杉並区と中野区の境も夜だとこんなに雰囲気が違います。


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こちらにも狂気ぶたいます2番目の公園の狂気ぶたはでかくてほんとうに怖かったです。

 

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正確には井草川沿いにありますが、解体危機に面しているので桃園川からちょっと寄り道して見にゆきました。暗渠ハンターの記事は廃墟までが長いですね。飽きてきました


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ちょっとサイズの違う写真はカメラでかっこいく撮ってもらったものです。


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あえてコンクリ打ちっぱなしのシンメトリィな構造、痺れます。こんな社宅なら住んでみたいです。

 

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その312:【プチ冒険×廃ログ】足立区立五反野小学校跡【じゃない】 - 廃墟ガールの廃ログのときには道か分からず進まなかった部分です。

 

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柵のむこうに滑り台が見えます。というか柵ひとつのデザインとってもとてもスタイリッシュです。「この社宅は単身向けの場合、あの滑り台は誰用だろうか」「もしファミリー物件もある場合お子さんを差し置いて毎日あの滑り台を占拠してしまう」などと話しました。


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この眺めです。かっこいいです。圧倒的ですが恐怖は感じない、それでいて壮大で鳥肌が立ちます。


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取り壊しはもったいないと思ってしまいます。素人ながらに、雑貨屋さんや喫茶店、そのまま宿泊施設などにしてしまえば絶対に消費者として遊びに行くのに、と思ってしまいます。


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隙のないエントランスです。


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「すごい!!」ばかり言っていました。かっこよさの極みでした。見れて良かったです。

 

 

*おまけ

 

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ことしも書きました。

 

その358:店舗跡【水路天国富山3/3】

 

 

*基本データ

 

場所:富山県氷見市熊無2321(ひみしくまなし)

行った日:2021/06

廃墟になった日:2000年代にはすでに廃墟だった模様

詳しく:国道415号線沿い、熊無峠に位置するレストラン。敷地内に倉庫のような建物もあり。

 


*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★☆☆☆

 

 

*あれこれ

 

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富山編、ラストです。(cf.バックナンバー→その356:【撮れ高不足】健康大学【水路天国富山1/3】 - 廃墟ガールの廃ログその357:シゲタ動物薬品工業【水路天国富山2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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前2つの記事はごりごりに雨でしたが、次の日はピーカンでした。ぴいかんでした。かわいい言葉ですね。氷見海岸の展望台からの眺めもこんなに青いです。

 

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くねくね道の途中に車が停められるスペースを見つけたので、そちらに停めて身ひとつ飛び出します。いえ、カメラは必要です。それと今回富山の地に降りたったのはソロでではないのですが、廃墟はソロです。車にひとを待たせつつ進みます。最低か?


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上がったところになにもない不思議階段もありました。


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自分の向かったルートでは先に倉庫というかガレージというか、の建物が現れました。のでこちらから見にゆきます。


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たばこ御勘定、でしょうか。さかさまです。


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高いほうの窓から見えるさかさま看板文字はこの梁に立てかかっているのでしょうか。四角から覗く緑、地下を這う緑、それに負けないゴム、木材、瓦礫、コード、さまざまな素材の廃材、すてきです。


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振り返ればメインが控えていらっしゃいます。近づいてみましょう。


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その126:ひばりヶ丘ドライブイン【with富士山】 - 廃墟ガールの廃ログその185:忠治庵【群馬県太田市】 - 廃墟ガールの廃ログを思い出しました。晴れた空も連想を手伝っています。


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、は小さいサイズにできているのに、はどう見ても大きいサイズなのが気になる入口です。が薄めなのも気になります。経年劣化に文字別で個体差があるようです。


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ベニヤの脇から、ソフトクリームくんが外の様子をじっとうかがっていらっしゃいました。(cf.ソフトクリーム→その222:ONE HAPPY PARK【清里遠足レポート⑨】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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はじめに観察した倉庫もそうでしたが、屋根には少し日本家屋のような出で立ちがあります。屋根の四隅の跳ね上がりがかわゆいです。


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雨の彩度低め雨音のオプションつき散歩も決して嫌いではないのですが、こういったからんとした写真が撮れることを思うと、晴れていたほうが適しているのかもしれません。そもそもどんなときでも写真を撮るのは下手くそなのですけど。前回の記事でも言っているのですけど。

 

 

*おまけ

 

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おまけは富山を飛び出して石川県は羽咋市(はくい)へやってまいりました。宇宙、ロケット、UFOの博物館です。上空にドーム型に映されるシアタもあり、プラネタリウムの容量で宇宙の誕生や他惑星の特徴を学ぶことができました。館内には実際に宇宙に行った宇宙船と同じ素材でできたレプリカが飾ってあります。エイリアンもいます。めっちゃ楽しかったです。(cf.おもしろ施設→その27:養老天命反転地【フォトジェニック】 - 廃墟ガールの廃ログその95:大谷石山跡地【大谷資料館】 - 廃墟ガールの廃ログその186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログエトセトラ)


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屋外にあるこちらはNASAから手に入れた本物なのだのうです。大迫力です。


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名誉館長さんです。訪れたわたしたちには脇目も振らず館長としてのお仕事を全うされていました。おつかれさまでございます。


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それと別の方が階段で休憩中みたいでしたのでとりあえずお隣よろしいですか? をしてきました。おつかれさまでございます。

その357:シゲタ動物薬品工業【水路天国富山2/3】

 

 

*基本データ

 

場所:富山県小矢部市小森谷(おやべしこもりだに)

行った日:2021/06

廃墟になった日:2008年

詳しく:1984年設立の株式会社の本社跡地。県道42号線沿い。動物用薬品の開発や製造をしていた。倒産時の負債額は13億。また2021/04に建物内で火災があり一部が焼けた。関連会社も多数あり、同敷地内に本社を置く法人も何社かあった模様。

 


*評価

 

怖さ:★★★★☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 

 

*あれこれ

 

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水のきれいな富山編です。相変わらずばっちり雨です。(cf.バックナンバー→その356:【撮れ高不足】健康大学【水路天国富山1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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富山の大本命はこちらです。Wikipediaなどにも項目がありいろいろと社会背景のある場所のようでした。お犬様の血液型を調べる薬剤なんてあるのですね。人間は4種類ですけどお犬はいくつパターンがあるのでしょう。最近はもうしていませんがかつて成分献血目指して毎月献血センターに通う(そしてヘモグロビンが足りなくて返される)大学生だったのを思い出します。血が欲しいっち


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(cf.デリニエータ→■ - 廃墟ガールの廃ログ■ - 廃墟ガールの廃ログ)

 

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くねくねしている県道を進みます。さっきからもうロゴがばちっと見えています。が、一旦スルーして行けるところまで行ってみます。裏手から近づけるのではないか作戦です。


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雨だし曇っているし、と富士フイルムビビットフィルタをかけているので、緑がわざとらしいです。自分の好きな雰囲気になっているので問題ございません。


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裏手の細い未舗装の道はどんどんお目当てから遠ざかってゆくようです。だめでした。諦めてコンクリに戻ります。

 

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戻ってまいりました。会社のロゴではなくてこれが時計だったら、校舎のようにも見えます。横長の建物なのが影響していると思われます。


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左端上が黒ずんでいます。


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現役の頃はとても大きな施設だったのが窺えます。社員は何名ほどいらっしゃったのでしょうか。緑に囲まれてそよぐ風に旗もはためいていたのでしょう。


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お邪魔した日の数ヶ月前に火災があったそうです。どなたかが中に入ってなんらかが理由で燃えてしまったのでしょう。3階が、とのことらしく、見ていたらそれがよくわかりました。


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お見事な眺めです。


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奥のほうはうっすらとした自然光が「受付」の文字とカウンタを照らしていました。


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このへんをちらちら撮っているときに、中――割れたガラスや抜けた扉がいくつもあって、風通しのよい建物になっているので、この表現がどこまで正確性を持つのかちょっと疑問ですけれど――から、大きな羽音とともに緑のきれいなキジ(おそらくキジ)が、1階から空へ飛び立ってゆきました。雨音なんて簡単にBGMになるくらい大きな音だったので、単純にすっごい驚きました。たぶん肩をびくつかせていたと思います。お化け屋敷やホラー映画を体験しているときのようだったと思います。


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そのあとこれを見たので、なんだか勝手ながら関連づけてしまいました。


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中まで入る方もいるのでしょうけど、ここまで眺めておしまいです。県道42号線は歩道がなく、くねくねした車メインの道です。そこをかばんも持たずにカメラだけかけた女子(ガールですよ)が1人てくてくしているのが物珍しいそして危ないのか、終わって停めていた車に戻る途中に車を運転しているおばさまが脇に停まって窓を開けて「大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました。いたって平常運転、大丈夫がすぎますお騒がせいたしました……。

 

 

*おまけ

 

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富山名物ブラックラーメンです。醤油の濃ゆい味つけです。何店舗か名所があるようでこちらはれんげがついていますが、お店によってはれんげがついていない=汁はしょっぱすぎるので飲むのを推奨しないところもあるそうです。面白いです。


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お寿司です。わたしは生魚が好きではありませんので炙りオンリーです。それでも均一の回転寿司屋さんよりおいしい! とひと口で分かるクオリティでした。


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夜の富山城です。シャッタスピードを遅くして固定して撮るんだよとアドバイスを受けて練習しました。いつまででも息をするように言いますがカメラって難しいです。いつまででも写真撮るのは下手くそだと思います。